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2016年7月19日7/14創業手帳×あずさ監査法人共催「急成長ベンチャー 成功するためのビジネスのコツ」セミナーレポート
2016年7月14日、創業手帳発行元ビズシード株式会社と有限責任あずさ監査法人の共催で、経営セミナー「急成長ベンチャー 成功するためのビジネスのコツ」を開催いたしました。
創業2年で12のメディアを運営するビズシード株式会社代表の大久保幸世が「ベンチャー企業の成長を後押しする実務ノウハウ」というテーマでお話しする「創業手帳勉強会」に加え、ベンチャー起業家の株式会社rimOnO伊藤慎介氏、あずさ監査法人北郷高史郎氏とのトークセッションも見所でした。
本セミナーのアジェンダ
・創業手帳勉強会 PART①(会社概要、キャッシュフロー、資金調達)
・トークセッション
【創業手帳】大久保×【リモノ】伊藤様×【あずさ監査法人】北郷様・ワークショップ
・創業手帳勉強会 PART②(販促、PR)
・オフィス説明(会場提供:日本リージャス株式会社より)
・交流会
まずはビズシード株式会社代表の大久保の講演から。
創業手帳と大きく書かれたTシャツがなんとも印象的です。身長も高い方なので、実際に見てみるとすごいインパクトだなと思われた方も少なくないのでは。
大久保の講演の中では、創業期に知っておくべきノウハウや、ビジネススクールでは学べない起業・経営の基本などを、会社の母子手帳「創業手帳」を教科書にしながら体系立てて学んでいきます。
創業手帳セミナーの特徴は、自己啓発や知識だけに止まらず、実際に行動を起こす際に役立つ情報を提供しているというところです。
今回のセミナーのメインは起業家が一番悩み、つまづくところ
そう
「資金調達」についてです。
ご参加いただいた方の中で事業の資金調達に悩んでいる方も多く、まさにタイムリーな内容だったのではないでしょうか。
例えば、創業期に無担保で借りられる融資の話。
東京都では3つあり、それぞれ特徴があります。
それから、資金調達というカテゴリーでは同じにされる「出資」と「融資」ですが、お金を出す方は起業家に対する判断基準が全く違うということ、
実は補助金、助成金はキャッシュインが遅いから今すぐ入るお金として考えられないことなどなど。
起業家にとって目からウロコの話や、基本的なことだけど忘れがちな重要ポイントなどがたくさん盛り込まれていました。
続いて、今回のゲスト株式会社rimOnO伊藤慎介氏のご紹介。
伊藤様は元経産省ご出身。官僚から起業家への転身ってあまりないんじゃないでしょうか・・・
小型の電気自動車を製造しており、先日試作車が完成し様々なメディアでも取り上げられていたのでご存知の方もいたのでは。
自動車ですが運転席にはハンドルがあり、まるでスクーターを運転するような感覚で車に乗れます。
色やフォルムもとても可愛い!
エコでクリーンで、高齢化社会が進むこれからの日本にマッチした素晴らしい事業です。
伊藤様には起業家の視点で自身の事業のこと、創業期の苦労を乗り越え気づいた人との関わり方など様々なお話しをいただきました。
【判断・決断の方法って?】
伊藤様の場合、共同経営者のデザイナーがいたから乗り越えられたことも多いのだそう。
事業判断、経営的判断は一人では難しく、同じ目線で考えてくれる仲間や経営層、見守ってくれる人がどの程度いるのかも重要だと言います。
【人脈の築き方について】
起業家といっても、経産省時代の人脈もさぞたくさんあるんだろうな、だからうまくいくんだろうな、と思っていましたが(伊藤様すみません。。)実際はこれまでの人脈で関わっていってもことごとくダメだったようです。一方的にあの会社と組めたら良いなと思っても上手くいくことは少なく、逆に向こうから好意的に思ってくれる人と組むとよい場合があるんだそうです。
重要なのは向こう側のモチベーション。
「動いてくれそうな人を見つけるために動くということが大事」という言葉がとても印象的で、これにはみんな納得、といった感じで頷いていました。
動き続けていると意外と手を差し伸べてくれる人がいるんだそうです。
思った通りに行くことなんてない。
本当にそうなんですね。
だから大変だし、面白い。
伊藤様はとても明るく誠実さが伝わるお人柄でした。
これからのrimOnOにも注目です!!
続いては、今回共催いただいたあずさ監査法人の北郷高史郎氏、株式会社rimOnO代表の伊藤慎介氏、創業手帳の大久保幸世のトークセッションが行われました。
ベンチャー起業家とメディア、監査法人という違った立場から様々な意見が飛び交います。
「出資を受けたいと思った時に、IPO目指しています!と言わなければいけない?」や「上場すると何が良いの?」などといったズバッとストレートな質問や忌憚のないご意見、ここでしか聞けない生の声がたっぷり詰まった時間となりました。
ここで、トークセッションの内容を一部ご紹介します。
IPOするメリットとは、ずばり「信用」です。
IPO企業はマスコミに注目されやすくなり、知名度が上がります。そうすることで社会的信用の向上につながり、人材確保や資金調達の面でもより有利になっていきます。「ちゃんとした会社」という社会的信用が「ヒト・モノ・カネ」が集めてくるのです。
融資は確実に返済ができるのかという堅実性を審査しますが、出資の場合、その会社がどれほどの拡大が見込めるのか、会社の「将来性」に焦点が当てられます。
したがって、出資を受ける際やIPOの準備段階に至っては、どういった会社のストーリー性があるのか、今後のどのような可能性があるのか、また、どれほど期待を持ってもらえるような言い方を経営者ができるかによって出資額や時価総額、株価が大きく変わってきます。
トークセッションの後は参加者同士のグループワーク。
ワークショップでは4名一組でSWOT分析を行いグループ内で発表し合います。
初めて会う人に対して自分の事業の説明をすることで、自分の中で改めて気づくことも多くあったのではないでしょうか。
同じ起業家の目線で様々なアドバイスがもらえることはとても貴重な経験になりますよね。
実際今後ビジネスに繋がるような良縁に恵まれた方も見受けられました。
また、あずさ監査法人の会計士の方にもグループに入っていただき、監査法人からの目線からお一人お一人の事業にアドバイスをしていただきました。
ワークショップと交流会では起業家同士賑やかに交流されていました。
今後この中からイノベーションがおきることを楽しみにしています!!
さて、最後に、今回ご参加いただいた起業家に今回のセミナーのご感想をいただきました。
ご自身の事業は?
-動画サイト運営
-塾を経営しています。
-NPO法人での環境保全事業
本セミナーはいかがでしたか?
-知らない世界を知れた気分です。
-学びもあり、繋がりもできてよかった
-勉強になり面白かった
-新しい人と出会える場でうれしかった
-IPOについて学べたことがよかったです。
特に印象的だったところは?
-トークセッションがおもしろかったです。
-みんなでやったワークショップでは自分の会社に対する気づきができました。
自分に活かせそうな内容はありますか?
-販路拡大について
-キャッシュフローについて
-創業までの流れ
皆様それぞれに得るものがあったようです。
ご参加いただいた皆様、
ゲストでお越しいただいた伊藤様
共催いただいたあずさ監査法人の皆様
本当にありがとうございました!
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | イベント |
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