商流とは？

商流とは、流通の一側面で、契約（所有権）の流れを意味します。一般的には、お金の流れ（金流）と同じになります。
流通とは
例えば、製造業のビジネスでは、製造業者が製品を生産し、卸売業や小売業など販売者を経て最終的に消費者へ商品を届けられます。この一連の流れを「流通」といいます。
「流通」がなければ製造業者は生産した製品を販売することができませんし、販売者は製造業者から製品を仕入れることはできません。もちろん、消費者へ製品を届けることができません。「流通」の大切な役割は、川上である製造業者から川下である消費者に製品を無駄なくスムーズに廻していくことにあります。
流通は、基本的に「商流」と「物流」の二つで構成されます。「商流」とは、契約（所有権）の流れであり、「物流」は製品の実際の流れを意味します。
商流とは
商流とは、製品の所有権が移転することを意味し、原則として売買契約書など「契約」を介在します。製品は、製造業者が販売事業者、販売事業者から消費者へと移動する流通の中で所有権が移転していきます。基本的に所有権が移転することに伴い、売買代金などとしてお金も移転します。このお金の流れのことを金流と呼びます。
物流とは
物流とは、製品が製造され消費者に届くまでの一連の流れの中で、その製品が実際に動く流れのことをいいます。製造事業者から卸売業、小売業など販売事業者への輸送、販売事業者から消費者への納品や倉庫や店舗での保管などが物流と呼ばれます。
物流は、単に製品を輸送するだけでなく、保管や包装といった輸送に必要な機能も含まれています。輸送、保管、荷役、包装、流通加工は物流の5大機能といわれています。