園芸店の開業手帳

  • 園芸店で取り扱う商品は、四季折々の花々や野菜、苗木、園芸雑貨などを豊富に取り揃えると数百種類にも及びます。
  • 商品を充実させるためにはある程度の広い土地が必要になります。
    20~30坪程度の小規模な店舗で開業する場合は、取り扱う商品を限定し何かに特化するような専門性を出すことが必要です。
    その際に特化したものについては、顧客の細かな要求に応じられるような販売とサービス提供を行なうことが集客につながります。
  • 園芸関係のチェーン店や大手生産者の系列店として活動する場合には、自店の目指す経営方向に適応した組織を選択することが必要です。

1.開業にあたって必要な手続き

園芸店の開業については一般に規制される法規はなく、販売資格も不要で自由開業が原則となります。
一般の開業手続きとしては個人であれば税務署への開業届等が必要です。
法人であれば、必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きをする必要があります。
ただし、園芸店では農薬などの劇薬を取扱うことがあるかと思いますが、あらかじめ所轄の保健所に相談し適正な管理方法をとるようにすれば問題がありません。
また国際条約で規制されている植物の販売などについては、それぞれについて法規上の制限が存在しますので注意が必要です。

2.開業にあたっての留意点・準備

1)立地

商品を充実させるためにはある程度の広い土地が必要になりますので立地条件としては、駐車設備が存在し、日当たりがよく、明るくオープン的で入りやすく、広い店での開業が好適です。
小規模な店舗で開業する場合は、住宅地での開業も可能です。
この場合、できれば大型店舗やショッピングセンターなどの入口付近に位置し、駐車場まで荷物をカートで運べると尚良いです。

2)取扱商品

園芸店の取扱商品は多種多様で、季節的な変化も激しく流行的な需要の変化も大きいです。
したがって、可動式の陳列棚や高低の変化をつけやすい陳列棚などを多く使用し、どのような大きさの商品にも適用がしやすいレイアウトを考えられるスペース確保が重要です。
顧客目線からすると、季節によって陳列台の位置や雰囲気が変わる店には心を引きつけられやすい傾向があるため、店舗配置への心配りは常に行うようにしたいところです。
さらに最近では用具用品などの製品改良も盛んに行なわれていることから、最新情報をいち早くキャッチして店舗に確実に取り入れられる体制作りが必要です。
そのためには業界組合団体等の組織活動内容をよく調査し、できればこれらの団体に所属して情報を入手できるようにすると良いです。

3)近隣の集まり・団体の把握

周辺にある「自然に親しむ会」といったものや、俳句や短歌や絵画の会など各種の趣味団体や職域団体と提携を取り、地域住民を対象にした園芸教室を定期的に行うことも重要です。
これを行うことで商業活動エリアが増え、地域密着型の園芸店としての地位も確立される効果があります。

4)売上の計算

経営者であれば毎月の必要売上高をしっかり把握しながら店舗運営を行なうことは大切です。
必要売上高は[(生活費+雇用人件費+営業費+目標利益)÷粗利益率]で概算が算出できます。
因みに園芸店の一般的な標準粗利益は45~55%前後ですので、これを目指すようにして下さい。
開業計画段階で地域の商工会議所などの相談部でその妥当性を専門のアドバイサーなどからチェックしてもらうと良いでしょう。

3.必要資金例

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4.ビジネスプラン策定例

準備中

5.入っておくべき保険

準備中

6.必要になる契約書

準備中

小売店に関するお店ごとの開業手帳

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