開業手帳2015年12月1日
DTP業(デザイン業)の開業手帳
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- DTP(デスクトップ・パブリッシング)はパソコンを使用して画像処理作業や編集などのプリプレス工程を行って、ネットを介したデータ送信や印刷などの出版を行う仕事です。
- 例えば編集やデザイン業、さらにDTPオペレーター業が該当します。さらに印刷物のデザインや企画、またそれらの納入などを含むこともあります。
- 最近はコンピュータ技術、またグラフィックソフトなどの産業の成長により、専門校などでDTP技術を習得する人たちが増えています。
開業の際は特に許認可なども必要なく、また初期費用も少額で済むことから自宅で開業することも可能です。
1.開業に必要な手続き
DTP業の開業の際は、行政手続きなども必要ありません。
2.開業にあたっての留意点・準備
業態
DTP業の業態ですが、デザイン業、DTPオペレーター業、印刷業に分類されます。
デザイン業
顧客ニーズに合わせ、画像処理ソフトを使用して画像処理などを行います。
また企画提案力、デザインセンス、CG(コンピュータグラフィック)といった技能を習得する必要があります。
DTPオペレーター業
出版社のラフ原稿により、画像、文字データを取り込んでレイアウトを作成します。
報酬は1頁あたりの単価で計算する従量制です。
そのため一人では当然報酬にも上限が出てきます。
今までの経験や技能によって単価が決定します。
印刷業
企画からデザイン、また編集や納品の全ての行程を行う業態です。
一般的に印刷業というのは自社で全ての行程を行いますが、こちらは製版や印刷工程を外注して行います。
そのため企画力や営業能力、さらにコスト管理力が求められます。
必要設備
パソコンについては「Macintosh」で十分でしたが、一般的な企業が顧客になる場合は、「Windows」データが多くなります。
そのため、MacintoshとWindowsそれぞれのパソコンが必要です。
そしてアプリケーションソフトですが、「Quark Express」などの文字編集ソフト、さらにイラストや画像処理で必要な「Illustrator」「Photoshop」を必要です。
さらに最近は三次元CGを取り扱うことも多くなっています。
経営上の留意点
この業界は供給過剰が多く、工程の値下げ圧力も強くなっています。
さらにDTP技術の成長によりデザインの品質が均等化しているので、価格本位の発注が多くなっています。
また顧客上位3社の占める割合が多いことから、大手顧客の確保が大切になってきます。
製品に判断の測定も難しく、その多くは顧客との人間関係が受注に影響することも多くなっています。
顧客との人間関係を構築するには最低でも1年程度は必要ですので、開業当初の1年間は以前の顧客からの収入を確保しておいてください。
また季節による仕事の差も大きくなっていますので、繁忙期は外注、閑散期は同業者など人的ネットワークを大切にしておく必要があります。
さらに専門外の受注でも、受注した後は専門業者に外注する形を作ることが必要です。
最近はパソコンの使用は問題ないのですが、印刷技術のないデザイナーも多くなっていますので注意する必要があります。
この場合は適材適所に心がけてください。
3.必要資金例
準備中
4.ビジネスプラン策定例
準備中
5.入っておくべき保険
準備中
6.必要になる契約書
準備中