失敗事例から学ぶ学生起業!成功するためのコツとは?
学生起業で失敗する原因を理解し、成功への道しるべにしよう
学生の頃に起業し、成功を収めた経営者の事例がみられるようになりました。
学生起業をしてみたいものの、失敗するかもしれないと漠然とした不安から一歩踏み出せない方もいるかもしれません。
学生起業でどういったリスクがあり、なぜ失敗するのか原因を理解し、成功するためのコツを知っていれば不安も軽減できます。
今回は、学生起業の失敗事例を参考に、その原因や成功するためのコツについてご紹介します。
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この記事の目次
学生起業における6つの失敗事例
学生時代に起業して成功を収める若手経営者を、インターネットの記事や動画で見聞きしたことがあるかもしれません。
学生起業し、若くして成功した人を理想とする人もいるでしょう。
しかし、成功する人がいる一方で、残念ながら失敗に終わるケースもあります。
どのようなことが原因で、失敗してしまったのでしょうか。6つの失敗事例を参考に紹介します。
友達と会社を立ち上げて失敗
学生起業では、同じく在学中の友達と共同で会社を立ち上げるケースが多くあります。
共同で立ち上げることで業務を分担し、起業における負担を軽減するメリットがありますが、うまくいかない場合も多いようです。
最初はお互いに協力し合い業務を進めていたにもかかわらず、仕事をしていく中で価値観・方向性・理念などにズレが生じてしまうこともあるかもしれません。
そうなると意見もまとまらなくなり、問題も解決せず起業は失敗に終わってしまいます。
仲の良い友達といっても、仕事上トラブルが生じればぶつかることも出てきます。
こうした部分で意見のすり合わせをうまくできないと、そのまま失敗に終わることも少なくありません。
時間を無駄にして失敗
起業した結果、時間を無駄にしてしまった失敗事例もあります。
例えば、ブログや動画、PDFファイルなどのコンテンツを販売する事業自体は比較的一般的なインターネットビジネスです。
これらは少額からでも始められるため、学生起業家の中でも人気があります。
しかし、せっかくコンテンツを作成し集客をかけたのになかなか買ってくれる人が現れず、そのまま時間だけを無駄にしてフェードアウトする場合もあるようです。
「時間だけならマシなのでは」と思われるかもしれませんが、起業家にとって時間はお金に代えがたい貴重なものです。
学生だからこそ挑戦できることもたくさんあるため、貴重な時間を失わないよう、しっかりと準備を進めてから起業する必要があります。
お金をかけたのに失敗
起業には少額から始められるものもありますが、中には多額の資金が必要となる場合もあります。
学生起業で失敗しないためにと考え、最初から多額の資金を投じる人もいますが、起業に失敗すれば資金が失われてしまうリスクも認識しておかなければなりません。
例えば、会社を立ち上げる際、商品の仕入れなどを行うためにアルバイトや節約、クラウドファンディングなどを利用して数百万円を集めて起業した学生が、事業に失敗し倒産してしまった事例もあります。
お金をかけても失敗するリスクはなくなりません。なるべく必要な資金を減らせるようにすることが大切です。
知識が浅すぎて失敗
学生起業を目指す人の中には、最初から法人化を検討する人もいます。
法人化することで節税効果なども期待できますが、法人化には様々な手続きが必要であり、さらに自分自身に大きな責任がともなうものです。
法人化の手続きを行うために税理士・行政書士を雇うことになれば、さらに費用の負担も大きくなってしまいます。
このように、起業に関する知識が浅すぎて「とりあえず法人化しよう」と考えても、煩雑な手続きと費用負担、責任の重さから失敗してしまう人も多いようです。
法人での起業を目指す場合、長期的な事業計画やある程度の運転資金が必要になります。
まずは個人事業主からスタートさせ、収益化につながった段階で法人化を検討してみてください。
成功者を真似したのに失敗
「まずは成功者の真似をすべきだ」といわれることが度々あります。
確かに、成功した人の考え方やマインド、行動の仕方を真似することで成功に一歩近づけるかもしれません。
しかし、単に成功者や成功したビジネスのやり方をそのまま真似して提供しても、失敗に終わってしまうケースもあります。
起業で成功したいのであれば、提供する商品・サービスと似ているものと差別化を図り、オリジナリティを見せていくことが大切です。
成功事例はあくまでも参考に留め、自分なりに発展させるにはどうすればいいか考えてみてください。
騙されてしまい失敗
ひとりで起業することは当然できますが、成功するためには人とのつながりも重要です。ただし、人を信用しすぎたことで騙されてしまい失敗することもあります。
例えば、「○○という方法だとこれだけ稼げる、ただ成功するにはツールが必要」といわれ、事業を進めるために必要だといわれたツールを数十万円で購入。
しかし、実はツールを使っても稼ぐことはできず、起業するはずが相手に騙されてしまい資金を失ってしまった、というケースもあります。
また、自分では起業しているつもりだったのに実は怪しいスクールへの勧誘をしていただけだったという人もいます。
このように、「稼ぎたい」という思いから善悪の判断がつかなくなってしまうことも少なからずあるようです。
騙されないためにもうまい話を持ってくる人を最初から信用せず、冷静に判断することが大切です。
学生起業で失敗する人にみられる共通点
学生起業で失敗する人には、いくつか共通する部分もみられます。具体的にどのような特徴があると失敗しやすいのかを解説します。
勢いだけで計画性がない
学生起業家の強みに挙げられるのが、勢いの良さです。
勢いの良さは起業する上で重要な要素のひとつであり、リスクばかりに目を向けて行動できないよりも成功する可能性は高くなります。
しかし、だからといって勢いだけで起業すると失敗する恐れが高まります。
例えば、具体的な事業計画や開業資金を用意せずに起業すると、様々な問題が生じてしまい挫折するといったケースも想像に難くない話です。
あまり冷静に考えず、勢いだけで行動してしまう人は起業する際に注意してください。
金銭面がルーズ
事業を行っている中で、収支を正確に管理し常にお金の流れがどうなっているか確認することは、事業を成功させるためにも重要なポイントになります。
また、起業する前には開業資金を、起業後はしばらく利益が出ないことも想定されるのである程度の運転資金を確保することも大切です。
しかし、お金がなかなか貯められない人や、計画性がなくお金をあるだけ使ってしまう人など、金銭面がルーズな人は収支管理も雑にすることも多く、失敗に陥るケースも少なくありません。
特に学生起業家は社会人経験がないため、金銭面で苦労しやすいこともあるようです。
独自性がない
学生起業を行ったとしてもうまく利益を上げられず失敗する人の共通点として、独自性のなさが挙げられます。
成功者のやり方をなぞって起業しても、すでに存在するビジネスモデルということもあり競合が多くなります。
資金力や取引先とのつながりがないと、どうしても競合に勝てず、失敗に終わるケースも往々にしてあるようです。
独自性のある新しい商品・サービスを提供するのが理想ですが、そう簡単に生み出せるものでもありません。
そのような時は、既存の商品・サービスに自分なりのアイデアを盛り込むことで、新しい商品・サービスとして売り出せないかを考えてみてください。
柔軟性がない
学生起業で失敗してしまう人には、柔軟性がなく一度決めてしまうと臨機応変な対応ができない人も多いようです。
起業では予期せぬトラブルが発生することもあります。万が一トラブルが生じた時は、状況を冷静に判断し柔軟な対応をとらなくてはいけません。
しかし、学生起業家には経験が浅いこともあり、なかなか柔軟な対応がとれない場合もあります。
また、「計画どおりに進めなければいけない」と思い込んでしまうことで、気がつくと身動きがとれなくなり、破綻してしまうケースもあります。
“自責マインド”を持っていない
自責マインドとは、問題が起きた際に「責任は自分にある」と考える思考です。
学生起業で失敗してしまう人の多くは自責マインドではなく、他責マインドを持っていることがあります。
他責マインドは何かトラブルが生じても人のせいにしてしまいます。しかし、起業においてそのような言い訳は通用しません。
事業を進めていく中でミスが生じれば自分自身が責任を負うことになります。また、雇用した従業員がミスをしても、責任を負うのは代表者です。
起業での成功を目指す上で、すべての責任は自分にあると覚悟を持つことも必要です。
リスクが怖くて行動できない
起業することはできたものの、事業を展開していく中でリスクを怖がってしまいなかなか行動できない人もいます。
起業には当然リスクがつきものですが、だからといっていつまでも行動しないのも大きなリスクです。
また、なるべくリスクをとらないような選択肢ばかりを選んでいても、失敗はしませんが成功もできません。成功した学生起業家の多くは勇気を出して一歩前進しています。
始めてみなければわからないこともあり、予期せぬ事態に陥ってしまうこともありますが、冷静に対処すれば乗り切れることも多くあります。
そのため、リスクばかりを恐れず前に進んでみることが大切です。
学生起業を成功させるためのコツ
学生起業で失敗するリスクをなるべく軽減させるためには、どのようなことを実践しておくと良いのでしょうか。
ここからは、学生起業を成功させるためのコツを紹介します。
起業リスクを減らしてスタートさせる
まずは失敗するリスクを減らしていくことがポイントです。
前述した失敗事例や失敗する人にみられる共通点などから、なぜ起業に失敗してしまうのかつかめた人も多いのではないでしょうか。
例えば、起業する際に開業資金は貯まったものの運転資金がない状態で起業してしまうと、最初のうちから想定していた利益が出ず、運転資金がないことで続けられなくなる場合もあります。
こうした事態を回避するためには、開業資金だけでなくある程度の期間事業を行えるだけの運転資金が必要です。
ただし、運転資金が不足するからといって大きな借金を抱えてしまうのは失敗するリスクを高めてしまいます。
お金を貯めつつ、どうすれば必要資金を減らせるかも考えておくことが大切です。
市場調査を実施する
事業では、どの分野においても市場調査が必要不可欠です。
市場調査を行うことで、消費者は何を求めているのか、競合他社からはどのような商品・サービスを提供しているのか、同じ分野で成功した事例・失敗した事例はあるのかを把握できます。
市場調査の結果をもとに、消費者のニーズに応えられる商品やサービスを提供すれば、事業も成功しやすくなります。
様々な調べ方がありますが、インターネットで競合他社のホームページを調査したり、競合店舗へ足を運んだりするのも有効な手段です。
事業計画は綿密に立てる
学生起業を行う際は、あらかじめ事業計画を立てることが大切です。
いくら良いアイデアが浮かんだとしても、事業計画が練られていなければ失敗に終わることがあります。また、金融機関から融資を受けるためにも事業計画の作成は必須です。
事業計画を綿密に立てるためには、以下の項目を意識してみてください。
-
- 事業を行う目的
- 商品・サービスの内容
- 事業を展開する市場やエリア
- ターゲット層
- 商品・サービスの売り方や必要なもの
- 事業をスタートさせる時期
- 商品・サービスを売るのに必要な人材
- 資金・利益の見積もり
メンターを見つけて相談する
初めての起業は誰でも不安を感じてしまうものです。不安を解消し、一歩踏み出したい人にはメンターを見つけて相談してから起業することをおすすめします。
メンターに相談し、実際に起業で成功した事例や失敗談、リスクへの対策方法などを教えてもらえば、起業リスクに対する不安も軽減されるでしょう。
また、メンターに自分の事業計画を伝えることで、有益なアドバイスをもらえるかもしれません。
メンターは同じく学生の頃に起業した先輩が適任ですが、身近にいない時はメンターのマッチングサービスや起業のコンサルタントサービスなどを活用してみてください。
まとめ
学生起業は必ずしも成功するものではありませんが、失敗する原因を把握しできるだけリスクを軽減して始めることは可能です。
事業計画を練ったり資金を集めたりするだけでなく、同業他社の分析や顧客に提供できるサービスや商品を改めて考えるのも有効でしょう。
不安な面は多くても、一歩を踏み出して挑戦することも大切です。必要な場合はメンターを頼ることも検討してみてください。
(編集:創業手帳編集部)