開業手帳2015年9月10日
1000円カットの開業手帳
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- 1000円カット業は、平成8年のカルテル廃止が契機となり登場し、成長している理容業態の事です。その多くは、フランチャイズの形で展開しており、その展開も著しくなっています。
- カットだけのサービスなどコスト削減に取り組んでいます。店舗によっては10分1000円など、安くて早い理容を実現しています。従来の形態のお店と比べても清潔感も増し、リピーター客も多くなってきています。
- 低料金、また、短時間でカット可能である為、多くの顧客を見込めます。最近は、大型商業施設の中などにも進出してきています。
この記事の目次
1.開業に必要な手続き
理容師について
理容店を開業する為には、理容師資格取得者(厚生労働大臣免許)雇用する必要があります。理容師資格は、理容師養成施設で2年(通信課程では3年)勉強し、理容師試験に合格する事が条件となります。
しかし、経営者自身に資格がなくても、有資格者がいれば開業出来ます。
理容師資格を持った従業者数が常時2人以上の理容店は、衛生管理の為、理容店ごとに管理理容師を置くことになります。
保健所について
理容店の開業する為には、都道府県知事(保険所設置市、特別区にあたっては、市長または区長)へ開設届けを申請する事になります。
■理容店の開業には理容店開業申請をし、許可を得る事になります
■申請先は都道府県知事(保険所設置市、特別区にあたっては、市長または区長)
■届出の際に必要となる項目 理容店の名称や所在地
■開設者の氏名や住所(法人の場合は、名称、所在地、また代表者の氏名)
■管理理容師を設置する店舗は、管理理容師の氏名と住所
■理容店の構造や設備の概要
■理容師の氏名、登録番号、従業者名
■開設予定年月日
検査確認について
開設申請後、都道府県知事(保健所を設置している市については市長、東京都の場合は特別区の区長)の検査を受ける事になります。
個人事業主について
個人で開業する場合は、開業した後1カ月以内に税務署に「開業届出書」を申請します。
2.開業にあたっての留意点・準備
営業形態や立地について
通常の理容所は、その営業形態により、専門店型、低料金型、また、立地により住宅地型、ビジネス街型、商業集積地型に分類されます。
1000円カットの理容業は低料金型になり、オフィス街や商業集積地などに多くなっています。
1000円カットであれば、客単価が1000円になります。通常の理容点と比較すると、その客単価は1/3以下になります。その為、回転率を良くする必要があります。また、集客力を上げる為、通行量が多い立地が適切です。
営業課題について
顧客は、サラリーマンや子供が多く、休日や平日の夕方に利用者が増えます。その為、平日の昼間は少なくなります。1週間単位の集客数を確認してみる事も一つの戦略になります。
出店の際の法律上の制約がない事もあり、競争も激化し易い傾向にあります。また、店舗スイッチが起こりにくい業種でもあります。その為、立地の選択とマーケットシェアの確保が課題になってきます。
立地の特徴について
ビジネス街:サラリーマンが多い傾向があります。また、平日の来店が多くなる一方、休日の集客が少なくなります。
駅構内:駅の乗降客を対象にしており、集客も安定しています。また、販売促進の必要もありませんが固定客と立地の確保が厳しい傾向にあります。
大型商業施設:ファミリー層が対象になります。親子での利用が多く、平日の集客力は低 く、休日に集中します。
郊外:住宅地や生活道路に面した場所になり、周辺住民が対象になります。平日より休日にお客様が集中します。
3.必要資金例
準備中
4.ビジネスプラン策定例
準備中
5.入っておくべき保険
準備中
6.必要になる契約書
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