起業家・経営者の名言集13選!偉大な先輩たちが語る成功の秘訣とは
困難を乗り越えた著名な起業家たちの名言には、成功につながる大きなヒントがある
起業を目指す方にとって、大きな支えとなるのが先輩起業家の名言ではないでしょうか。創業手帳ではこれまで約700名ほどの起業家にインタビューをしていますが、多くの起業家の方々は、これから起業を目指す方に向けて具体的なアドバイスをしています。
今回は創業手帳で実施したこれまでの起業家インタビューの中から、13人の有名起業家の方の名言をご紹介します。偉大な先輩起業家たちの実体験に基づくアドバイスは、きっと起業を成功させる上でヒントとなるはずです。
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この記事の目次
クラウドワークス 吉田浩一郎
名言:「やりたい気持ちが弱くても強くても、まずやってみることが大事」
今の時代、やりたいかどうかが全てだと思うんですよ。やりたい気持ちが弱ければ出資は受けず、まず自己資金でやってみるのがいいと思います。これなら失敗しても取り返しがつきます。一方でやりたい気持ちが強ければ、出資を受けてもいいと思います。
今はいろいろな手段がありますから、やりたい気持ちが弱くても強くても、まずやってみる。これが大事だと思いますね。
株式会社クラウドワークス代表取締役社長 兼 CEO
東京学芸大学卒業。パイオニアなどを経て、株式会社ドリコム執行役員として東証マザーズ上場を経験。その後独立し、アジアを中心に海外へ事業展開。日本と海外を行き来する中でインターネットを活用した時間と場所にこだわらない働き方に着目し、2011年株式会社クラウドワークスを創業。クラウドソーシングサービスを立ち上げ、日本最大級のプラットフォームに成長させる。
起業家 成田修造
名言:「自分が取れる最大のリスクを取って、大きなチャレンジをしてほしい」
起業したり小さな会社に行ったりして、自分で稼ぐ力を磨ければ、日本でもまだまだ人生は面白くできると考えています。
大きなリターンを求めるなら、それだけ大きなリスクを取る必要があります。もちろん恐怖と隣り合わせですが。起業したら自分が取れる最大のリスクを取って、大きなチャレンジをしてほしい、ということをお伝えしたいですね。
起業家・エンジェル投資家
1989年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部に在学中からアスタミューゼ株式会社に参画。その後アート作品のメディアサイトなどを手掛ける株式会社アトコレを起業。2012年に株式会社クラウドワークスに参画し、大学4年生で執行役員となる。株式上場後は取締役副社長兼COOとして全事業を統括、2022年には取締役執行役員兼CINO(最高イノベーション責任者)として新規事業開発や投資に携わる。2022年12月クラウドワークスを退社、起業など新たな道を切り拓くことを決意。著書は「14歳のときに教えて欲しかった起業家という冒険」(ダイヤモンド社)。
GMOグローバルサイン・HD 青山満
名言:「今の経営者に求められるのは、いろいろな立場で考えられるバランス感覚」
経営者にとって、24時間は全て自分の時間です。僕が起業した時と今では時代が違いますが、僕は起業時に自分の時間を全て会社に使いました。そこであらゆる視点で考える経験があったからこそ、バランス感覚が身に付いたと思います。
バランス感覚があれば、例えば誰かに提案をする時も自分の立場だけではなく相手や第三者の立場など、いろいろな立場でものを考えられます。「これを売りたい」ということばかり考えてしまうと、間違った方向に行きやすい。今は企業も社会的な役割が重視されていますので、経営者にバランス感覚がより求められていると思います。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社 代表取締役社長
1967年、福井県生まれ。東海大学卒業後、エンジニアとして航空機のシステム設計に携わる。その後独立しスノーボードメーカーを設立。1996年には株式会社アイル(現GMOグローバルサイン・ホールディングス)を創業。2001年資本提携によりGMOインターネットグループにジョインし、2014年には東証一部に上場する。現在は電子認証・印鑑、クラウドインフラ、DXの3つの事業を世界11ヶ国で展開。
元google社長 村上憲郎
名言:「視野を広く持ち、社会に対する会社の存在理由を考えながら経営しよう」
若い経営者の方にお伝えしたいのは、この社会がどういう方向に向かっていて、どういう未来を眺めながら動いているかを見据えながら会社経営に携わっていただきたいということです。そういう心構えであれば、経営者たるものどう会社の舵を取るか、社員の方々にどう接するべきかという軸がしっかりできてくると思います。
Googleは最初からミッションステートメントといって「このミッションを実現するために社員の皆さんにご苦労をおかけしているんですよ」ということを公にしていますが、やっと最近日本の会社の一部にも広まってきましたよね。
視野を広く持ち「人類社会に対して、この会社の存在理由はなんなのか」ということを見据えてビジネスをしていけるといいですよね。
元Google 米国本社 副社長兼 Google Japan 代表取締役社長
大分県佐伯市出身。大分県立佐伯鶴城高等学校、京都大学工学部資源工学科卒業。日立電子、DECを経て、Northern Telecom Japan代表取締役。2001年、ドーセントの日本法人を立ち上げる。2003年4月1日よりGoogle米国本社副社長兼Google日本法人代表取締役に就任。2008年12月31日に退任し、2009年1月1日より同社名誉会長。現在は同社の経営からは退き、村上憲郎事務所代表を務めている。2014年4月、東京工業大学学長アドバイザリーボード委員、大阪工業大学情報科学部客員教授に就任。2014年12月19日エナリスの代表取締役に就任。2017年2月22日エナリスの代表取締役会長を退任。2017年10月、再生医療関連事業を展開するセルソースの取締役に就任。2018年4月、大阪市立大学大学院 都市経営研究科 都市経営専攻(修士課程)教授に就任。著作として以下がある。『知識ベースシステム入門 やさしい人工知能』 『村上式シンプル英語勉強法-使える英語を、本気で身につける』『村上式シンプル仕事術―厳しい時代を生き抜く14の原理原則』『一生食べられる働き方』『スーパー高校生”Tehu”と考える 想像力のつくり方』『クオンタム思考』『量子コンピュータを理解するための量子力学「超』入門』
ダイオーズ 大久保真一
名言:「新しいことをするには、トップ自らが第一線に立ちチャレンジすることが大事」
新しいことをするにはトップ自らが第一線に立ち、チャレンジするということが大事です。起業するということは、チャレンジの連続でもありますから。例えばゴルフが好きな人は、雨が降ってもゴルフに行きますよね。それと同じように、常にポジティブにチャレンジすることが大切ですね。
お金がないけれどアメリカに行きたいならホームステイを探すとか、目的を叶えるための手段を見つける事が大事。自分の夢がどうやったら実現するのかを本気で考え、調べ、実行しましょう。
株式会社ダイオーズ ファウンダー/最高顧問
1941年東京・浅草生まれ。中央大学卒業。在学中、全日本学生写真連盟委員長。広告会社勤務を経て67年より米国と欧州の流通企業で研修。69年に家業の米穀店に入店し有限会社米屋おおくぼを創業。都内の米穀店を組織化し配達スーパー開始。70年クリーンケア事業開始。76年株式会社ダイオーに社名変更。77年日本初のオフィスコーヒーサービス事業を開始。88年には米国へ海外進出。83年株式会社ダイオーズに社名変更。趣味は写真撮影と世界旅行。2024年3月逝去。
DDグループ松村 厚久
名言:「経営者として大切なのは人。会社が大きくなればなるほど、全て自分でこなすことはできない」
遊びの中に仕事があり、仕事の中に遊びがあります。起業は大変なことですが、仕事も遊びも、本気で頑張ってほしいですね。夢は大きく、有言実行。人間の可能性は無限大です!
あとは「人」を大切にしてほしいと思います。中には他の人に任せることができず、何でも自分でやろうとする方もいますが、私は権限委譲するべきだと思います。会社が大きくなればなるほど、全てを自分でこなすことはできません。この会社も、自分ひとりでやっていたら、このスピードで、この大きさにはなっていないはずです。
ただ「信頼しても信用するな」ということはよく言っています。最後の決断はやはり社長の仕事。社長の仕事って、決断の連続ですよね。私の場合、迷った時は「カッコ良いか」「カッコ悪いか」、これだけです。
株式会社DDグループ代表取締役社長・グループ CEO
1967年生まれ、高知県出身。サイゼリヤでのアルバイト経験をきっかけに飲食業界へ進むことを決意。日本大学理工学部卒業後は日拓エンタープライズへ入社、ディスコの企画運営に携わる。1995年に独立、日焼けサロン経営を経て2001年「VAMPIRE CAFE」を銀座にオープン、念願の飲食業界へ参入する。2010年には業界初の「100店舗100業態」を達成、アミューズメント事業やホテル・不動産事業も手掛ける。
2015年小松成美氏のノンフィクション『熱狂宣言』(幻冬舎刊)の中で、若年性パーキンソン病と闘病中であることを公表。現在は東証プライム上場企業である株式会社DDグループにおいて、代表取締役社長・グループ CEO を務める。
さくらインターネット 田中 邦裕
名言:「やりたいことは探せば見つかりますが、探さない限り見えないんです」
私は起業して経営者になっただけで素晴らしいと思うんです。なので、ぜひやりたいことをやってください。やりたいことは消火器のようなもので、探せば見つかりますが、探さない限り見えないんです。
消火器を探すという比喩表現の先に、自分がやりたいことを探している人ほど、自分がやりたいようにやれます。起業した会社、ビジネスが質の良いものになっていくことを応援したいと思います。
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長
1978年生まれ、大阪府出身。国立舞鶴高等専門学校在学中の96年にさくらインターネットを創業し、レンタルサーバー事業を立ち上げた。 学校卒業後の98年にインフォレストを設立、99年にさくらインターネットを創立し、社長に就任。 2005年東証マザーズに上場、15年東証一部へ市場変更。現在は、クラウド事業を中心に展開している。
ランサーズ 秋好陽介
名言:「できることを積み重ねていけば、きっとなりたい自分になれる」
できることを積み重ねることですね。私も今では「成功した起業家」という風に言われることもありますが、かつてはただのエンジニアでした。マネジメント経験も、輝かしい実績もありませんでしたから。そこから一つずつできることを積み重ねてきただけです。今この記事を読まれている方も、できることを積み重ねていけば、きっとなりたい自分になれるはずです。
あなたが今、課題と感じていることがあるのなら、それはその課題を「解決できる」「もっとよくしたい」と考えているからだと思います。「神様は解決できない課題を与えない」などとよく言われますが、今悩んでいることも解決できると思って、ぜひ頑張っていただきたいです。
ランサーズ株式会社 代表取締役社長執行役員CEO
大学時代、インターネット関連のベンチャービジネスを起こす。2005年にニフティ株式会社に入社。インターネットサービスの企画/開発を担当。仕事の受託者・発注者の立場を経験したことから、個人と法人のマッチングサービスを思い立ち、2008年4月に株式会社リート(現・ランサーズ株式会社)を創業。同年12月、日本初のクラウドソーシングサービス「Lancers(ランサーズ)」をリリース。その後、テクノロジーによる個のエンパワーメントを推進するべく、フリーランス・副業向けマッチングサービスや企業のスマート経営を推進する人材サービスを展開。
サイボウズ 青野慶久
名言:「事業の成長と共に、組織に注目していくことが起業家には大切」
起業してすぐのタイミングは、事業への思いが強いと思います。こんな物やサービスを作りたい、それをお客様に届けたいと事業にばかり目が行きがちです。しかし、事業が大きくなると、組織も大きくなります。多くの経営者が組織への興味をなかなか持てません。ですが、組織に興味がないと、組織がガタガタになってしまい、そうなると事業も上手くいかなくなります。
少しずつ人が増えるタイミングで、自分の関心を組織の方に切り替えていくことが大事です。組織が上手くいくと、事業も上手くいきます。事業の成長と共に、組織に注目していくことが、起業家に必要なポイントだと思います。
サイボウズ株式会社 代表取締役社長
1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し、28%あった離職率を大幅に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。また2011年から事業のクラウド化を進め、2020年にクラウド事業の売上が全体の80%を超えるまで成長。総務省、厚労省、経産省、内閣府、内閣官房の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザーを歴任し、SAJ(一般社団法人ソフトウェア協会)副会長を務める。
マクアケ 中山 亮太郎
名言:「とにかく諦めず、現場から目をそらさなければ、必ず突破口はある」
誰かがラベリングした市場や概念は一旦とっぱらって考えるのが成功の秘訣だと思っています。伸びている企業はそういうところが多いのではないでしょうか。これから先に向けた顧客ニーズをどれだけ掘っていけるかが大事であり、それを独自の切り口で市場を定義していくというのが、僕らが実現したことで一番良かったことだったと思っています。
ただ僕らも立ち上げから全て順風満帆ではなかったですし、そもそもコンセプト自体が創業期から変わってきています。でも、そんなことはどこの企業にもあるだろうと思っています。とにかく諦めずに、「現場で起きていることが何なのか」ということから目をそらさなければ必ず突破口はありますので、現場主義な企業経営をおすすめしています。
株式会社マクアケ 代表取締役社長
2006年に株式会社サイバーエージェントに入社後、社長運転手の傍ら新規のオンラインメディアを立ち上げ、その後ベトナムでのベンチャーキャピタル事業を担当。2013年に現在の株式会社マクアケを創業し、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」をリリース。2019年12月には東証マザーズに株式を上場。大企業、中小企業、スタートアップ、個人チームなど、規模を問わず、それらが生み出すアタラシイものや体験を応援購入できる場としてサービスを拡大中。現在、一般社団法人ベンチャー型事業承継の理事としても、日本全国の“アトツギ”の背中を押す活動も推進している。
エイチ・アイ・エス 澤田 秀雄
名言:「成功するという強い志を失わなければ、起業家から経営者になれる」
まず、最初は誰でも大変だということを知ってほしい。最初から名経営者なんて人は、ほとんどいないからです。みんな迷って、困って、時には失敗します。思い描いていた夢と現実のギャップに、挫折しそうになることもあります。
だけど、いつかは成功するという強いビジョン持ち志を失わなければ、失敗の中からもノウハウやスキルを学び取り、起業家から「経営者」になることができます。
「石の上にも3年」と言いますが、3年間必死で頑張ったにも関わらず展望がひらけなければ、商品そのものやビジネスモデルを見直す事も考える必要があるでしょう。それまでは強い志を持ち、継続して頑張って欲しいと思います。
株式会社エイチ・アイ・エス 創業者 最高顧問
ドイツ留学を経て1980年にエイチ・アイ・エスの前身となるインターナショナルツアーズを設立。1996年スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立。その後、証券業などにも参入。2010年にはハウステンボス代表取締役社長に就任。
ファンケル 池森 賢二
名言:「戦略や手段は変えても理念は変えない。これによってブレずに成長できる」
お伝えしたいのは、「もともと何をやりたかったのか」という、理念を曲げずに事業を続けることが大事だということです。起業の原点や理念が変わると、ファンが離れていきます。
事業で躓いた時は、起業したときの理念に立ち返ることです。起業した時に「何を成し遂げたかったのか?」に立ち返って考えると、新しい発見があるはずです。「戦略や手段はどんどん変えても、いちばん大事なところ、つまり創業の理念は変えない」。これによって、会社はブレずに成長していけるのです。
(株)ファンケル代表取締役 会長執行役員 ファウンダー
池森ベンチャーサポート合同会社 創業者
1937年生まれ。三重県伊勢市出身。現在82歳。1959年小田原瓦斯(がす)株式会社に入社。73年同社を退職し、80年に無添加化粧品事業を個人創業。翌年、ジャパンファインケミカル販売(株)(現在の(株)ファンケル)を設立。
1999年に東証1部に上場。2005年、経営の第一線から退いたものの、13年に経営再建を図るべく経営に復帰。低迷していた同社の業績を大きく改善させる。
また、昨年11月には池森ベンチャーサポート合同会社を設立。未来を担う経営者の発掘・支援を積極的に行っている。
ゴーゴーカレー 宮森 宏和
名言:「120%の力で本気で取り組めば、必ず応援してくれる人ができる」
資金繰り、BS・PL・CSなど、財務周りの知識は絶対必要。これらを持っていないと、スピードメーターやミラーがないのに車を走らせているようなものです。私は、経理も労務もすべて自分でやっていました。
創業時は、全部一人でやる覚悟を持つことが大事だと思います。自分でやりきる覚悟を持って初めて、パートナーを活かすことができます。100%ではなく、120%の力で物事に本気で取り組んでいたら、必ず応援してくれる人ができます。
まずは誰よりも汗をかくことです。肉体労働だけが汗ではありません。頭も使って勉強しつづけなきゃいけないし、学びに終わりはありません。
株式会社ゴーゴカレーグループ 代表取締役
1973年石川県金沢市生まれ。高校を卒業後、専門学校を経て、地元の旅行会社に勤務。同郷同世代の松井秀喜選手がNYで活躍する姿に影響を受け、脱サラを決意。2004年5月5日にゴーゴーカレー1号店を新宿にオープンする。そして2007年5月5日、念願のニューヨーク1号店をオープン。美味しいカレーを世の中に広める事をミッションとし、カレーの専門商社として世界一を目指す。
まとめ
創業手帳では著名な起業家をはじめ、さまざまな分野の起業家の方にインタビューをしています。「起業後の困難をどのように乗り越えたのか」「起業の成功に何が必要だったのか」といった具体的なヒントが詰まっていますので、ぜひご覧ください。
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(編集:創業手帳編集部)
創業手帳は、起業の成功率を上げる経営ガイドブックとして、毎月アップデートをし、今知っておいてほしい情報を起業家・経営者の方々にお届けしています。無料でお取り寄せ可能です。