クイックマッサージの開業手帳

• 自由国民社「現代用語の基礎知識」によると、クイックマッサージとは、「短時間で凝りをほぐすマッサージ」と記されています。

  その内容は具体的には次の通りです。

  （1）10～20分程度の短時間単位での利用
  （2）服を着替えずに簡単に受けられる
  （3）料金は10分程度で1,000円程度である

  などになっています。

  毎日忙しい現代人が、「リラックス」や「癒し」を求め、短時間で利用出来るサービスとして、その人気も高くなってきています。

• かつては、個人事業が多く、また、サービスや料金体系も不明慮であり、短時間の利用が難しい業種でしたが、株式会社グローバルスポーツ医学研究所が運営している「てもみん」が、10分1,000円といった短時間サービスを展開したことにより、市場形成がなされてきました。

  現在は法人個人それぞれ類似業態が多く見られます。

• あん摩マッサージ指圧師など、国家資格を求められる業種と違い医療行為ではない為、ストレス解消やリラクゼーションとして業務を行っています。
• このようなリラクゼーションビジネスは、特に資格も必要なく、かつ、小規模資本でも開業出来る為、参入するものは多いのですが、その分、競争も激化してきます。

１．開業に必要な手続き

開業の資格について

クイックマッサージ自体は医療行為ではなく、開業の際国家資格は不要です。開業する前に、マッサージサロンや専門学校などで研修を受けた後、独立開業する事が普通です。

２．開業にあたっての留意点・準備

サービス品質と立地について

短時間のサービスである為、「通い易さ、入り易さ」はとても大きな要素になってきます。繁華街や、商店街、駅通路、駅ビル、また商業施設といった場所に出店する例も多くなっています。

商店街では上階に出店する例も見られますが、その際は、外から分かるように窓看板などの工夫が必要になります。新規顧客が少ない地域での開業は顧客獲得の為の戦略も必要になります。

開業費用と顧客獲得について

開業の際の運営費用や初期投も低く抑えられる業種です。人件費や家賃といった固定費が高くなる為、損益分岐点売上を超える努力が必要です。

収益が安定するよう、固定客の確保が重要です。固定客やリピーター客を確保する為には、割引制度や会員制度など、特典制度も効果があります。

技能の差別化と人材育成について

短時間のサービスになる為、技能による差別化が難しくなっています。しかし、マンツーマンでのサービスである為、コミュニケーション能力があれば顧客の満足度も上がってくることもあります。

その為、施術技術や接客能力を高める努力が求められます。
　
人材育成は養成スクールやOJT、また、国家資格者の採用など、各社、様々な工夫を凝らしています。店舗によっては、のれん分け制度や独立支援制度を採用しているところもあり、人材確保にも貢献しています。

３．必要資金例

準備中

４．ビジネスプラン策定例

準備中

５．入っておくべき保険

準備中

６．必要になる契約書

準備中