頭がクリアになるファスティング(断食)のすすめ。生産性の向上にも期待!
頭をスッキリさせて集中力を高める方法を解説!ファスティングが生産性向上に良い理由とおすすめのやり方とは?
プチ断食や最近ではファスティングと言われる食事制限は、ダイエットや美容目的で行うもののように思えますが、最近はそればかりではなくビジネスパーソンにも注目されてきています。
どうしてビジネスパーソンがファスティングを行うのでしょうか?実は、ファスティングには集中力を上げる効果が期待できるからです。
この記事では、ファスティングのあまり知られていないメリットや、効果を引き出すためのおすすめの方法を紹介します。
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この記事の目次
ファスティングとは。断食と同じ意味
ファスティングとは、断食と同義語で、一定期間だけ食べ物を体に入れないことで、体の機能を休め、機能回復を促すという、負担の少ない身体のリセット方法です。数食~数日間の短期間のファスティングとプチ断食は同じ意味です。
短期間のファスティングで身体リセット
ファスティングで期待したいのは、身体のリセットです。リセットとは、これまで体の中に溜まっていた疲れや体の負担になる食物から解放され、本来の力を取り戻すことを指します。
消化器官は、主に消化と代謝の役割を持っており、その他には心身を健康に保つためのホルモンの分泌などをになっているものです。しかし、消化器官は、常に消化という作業に追われて疲弊し、さらに代謝の機能を存分に発揮できずにいます。すると、疲れによって消化器官は弱り、代謝の停滞によって食物の添加物や老廃物を体の中に溜めてしまう恐れがあります。そこで、短期間の断食を行うことで、消化の機能を休ませ、代謝の機能を高めるのです。
一時的に消化から解き放たれた消化器官は、代謝を中心に働き出し、体内の添加物や老廃物の排出を促します。消化に追われることのない時間を作ることで、内臓自体も休まります。このように内臓の機能と健康状態がリセットされることで、メンタルや脳にも変化があると言われています。
短期間の断食でも、一時的に体の負担が軽減されることで、体内のリセット効果は期待できます。また、短期間であれば生活や仕事にも支障をきたすことなく、断食に取組むことが可能です。
ファスティングはダイエットではない
ファスティングは、ダイエットに使われることもありますが、期待できるのはそれだけではありません。ファスティングは、体内リセットによる健康効果、メンタルへの効果が期待できます。食べないことで一時的な体重は減りますが、本質は腸内環境の改善による体の各方面への働きです。プチ断食やファスティングの本来の目的は、短時間、もしくは短期間、固形物を中心とした食事を取らないことで、消化器官を休息させ、機能を回復、改善させることにあります。
ファスティングでは目覚ましいダイエット効果は期待できません。ファスティングをダイエットとして勧める声もありますが、あくまでも起こる可能性のある改善は腸内環境や消化器官の機能が整うことです。その結果、正しい身体機能が戻って、ダイエット効果へとつながることもありますが、それは結果論に過ぎないと考えた方が良いでしょう。
もちろん、ダイエットを目的として無理な断食を取入れることは危険ですし、ビジネスマンとして正しい判断とは言えません。もしもダイエットをしたいなら、他の合理的な方法を取り入れましょう。
ファスティングのメリット
ファスティングは、ダイエット効果ではない健康効果、メンタルへの効果があると前述しました。その期待できる効果、メリットについて具体的に説明します。ファスティングを実施すると体内がリセットされることによって体に備わっていた本来の力が戻ることに着目しましょう。これまでに日ごろの忙しさや不摂生、間違った生活習慣などで機能が衰えていた人ほど、大きな変化を感じられるかもしれません。
セロトニンが分泌。精神が安定する
腸内環境がリセットされ、腸が本来の力を取り戻すことで、腸内のホルモンを分泌する機能も正常になることが期待できます。腸内ではセロトニンというホルモンが分泌されており、ファスティングではこのセロトニンの分泌にも良い影響を与えるでしょう。
セロトニンは脳内で働く神経伝達物質の一つで、精神を落ち着かせる効果を持っているホルモンです。「幸せホルモン」とも呼ばれており、セロトニン不足はメンタルヘルスの不調の原因にもなると言われています。反対に、セロトニンが充実していると、精神は安定し、ストレスが軽減されることが期待できます。考え方がポジティブになり、ストレスへの耐性もつきやすくなると言われています。
日本人は遺伝的にセロトニンを分泌しにくく、世界一不安を感じやすい民族とも言われています。ファスティングでセロトニンの分泌を促すことが期待できるなら嬉しいですよね。
脳の集中力がアップ
ファスティングを行うと、短時間であっても胃腸の消化の仕事が減ります。胃腸の働きが減ることで、血液を消化に取らないので、脳に十分な血液を回せるようになります。すると、ぼーっとしたり眠くなったりしにくくなり、集中力が上がる効果が期待できます。
また、前述したセロトニンの働きにはポジティブな考え方になるだけでなく、直観力を高める効果もあると言われています。
感覚が鋭敏になる
ファスティングの効果としては、頭が冴え、新しいアイデアが浮かんだり、これまで気づかなかったことに気づくこともあります。
これは食事から解放されることで今まで感じなかったことへ心が向くためとも言われていますし、脳の集中力のアップによって五感も研ぎ澄まされるとも言われています。味覚に敏感になり、これまで食べていた添加物入りの食物に抵抗感を覚えるようになる人もいるそうです。
代謝がアップして痩せやすい体質へ
腸内環境がリセットされ、消化に使われていた消化器官は代謝のために働けるようになります。そのため、代謝機能が活発化して、痩せやすい体質になる効果も期待できます。
ただし、ファスティングで食事を抜いたから痩せるわけではありませんし、プチ断食だけで大幅に痩せることもありません。あくまでも体質改善が起こりやすくなるだけです。痩せたと感じている人もいるようですが、それは一時的なものかもしれませんし、体質改善によって余分な脂肪が落ちたり老廃物が排出されたりしたせいかもしれません。
生産性向上のためのファスティングのやり方3選
集中力を高め、生産性を向上するファスティングの方法を紹介します。本格的な断食をしなくても、十分な効果が期待できるので、一日の時間を上手に使ってファスティングを取入れてみましょう。相性の良い方法を発見すると、継続しやすくなり、自身の体調のコントロールもしやすくなりそうです。
半日断食
1食だけ抜く半日断食は、もっとも気軽に取り入れられる方法です。朝や夕食を1食抜くだけで、食事をとらない時間を12時間確保できます。例えば、朝食を抜くことで、昨日の夕食からその日のランチまで、断食を行うことになります。夕食を9時に食べた人は、翌日のランチまで約15時間食事を取らない計算です。
朝、食事を取らないことでフラフラになるのを避けたい人は、夕食を抜く方法を試すとよさそうです。夕食を抜けば、前日のランチから朝食まで、18時間ほどの断食になります。
ファスティングをしている間は、脱水症状を防ぐために、水分補給だけは小まめに行います。朝食を抜く半日断食では、朝に酵素ドリンクを飲むのも良いでしょう。酵素ドリンクを摂取するだけで、最低限のエネルギーを消化器官の負担を抑えて得られます。フラフラになる不安も減らせて、午前の仕事に集中できそうです。
シリコンバレー式バター入りコーヒー
朝食にバター入りコーヒーを飲み、それ以外の食物を取らないファスティングは、シリコンバレーの実業家が始めました。バター入りのコーヒーを飲むことで、カフェインの効果を得られ、良質な脂質を効率よく摂取できると言われています。使うのは脂溶性ビタミン豊富なグラスフェッド(牧草飼育)バターです。良質の油であるオメガ3脂肪酸、カロテノイドなどの脂溶性成分が豊富で、腸内環境を改善する短鎖脂肪酸の一種、酪酸が含まれていると言われています。
バター入りコーヒーは、アツアツのコーヒーにバターを十分に溶かすだけで作れます。しっかりと混ぜ合わせるために、ミキサーなどを使うのがポイントです。
ただし、バターコーヒーには、バターは体に悪い、グラスフェッドバターが普通のバターより良いというエビデンスはない、といった意見もあります。こうした賛否両論あることも理解した上で、自分の体との相性をみることが大切です。
8時間ダイエット(時間枠ダイエット)
1日のうち食事できるのは○時間以内、と制限するのが、時間枠ダイエットと呼ばれる方法です。アメリカや日本では「8時間ダイエット」が有名になりました。8時間と決めた場合には、一日3食を8時間以内に食べ終え、それ以外の時間を食べ物を取らずに過ごします。食べないでいる時間を延ばすことで、消化器官をそれだけ休ませることができます。
ファスティングの注意点
ファスティングにはいくつかの注意点もあります。上記のバター入りコーヒーの話題でも分かるように、賛否分かれることもありますし、間違った方法はリスクになりかねません。ファスティングをする際には、自己責任となるため、無理をせず、体調に異変を感じたらすぐに中断することも必要です。では、ファスティングのリスクや行う時に注意したいポイントを紹介します。
医学的根拠はない
プチ断食と言われるものやファスティングには医学的根拠のある方法は少ないものです。バター入りコーヒーもエビデンスはないとされていますし、各ファスティングにも効果が約束されているものはありません。そのため、試す際には過度に成果を求めたりせず、ひとつの健康法を楽しむくらいの気持ちで緩やかに取り入れることをおすすめします。
仕事が忙しい時は避ける
ファスティングやプチ断食は、時間や気持ちにゆとりのある時に始めるようにしましょう。短時間とはいえ食事を抜き、いつもと違うルーティンを取り入れることによって、体調が崩れたりストレスを余計に感じたりすることもあります。そのため、仕事が忙しい時など、ストレスが溜まりやすく、無理できないタイミングは避けることが必要です。
自分に合う方法が見つかり、慣れてきた人には多少は忙しい時でも問題ないかもしれません。しかし、初めてのファスティングは何が起こるか分からないため、慎重にタイミングを選びましょう。
何も食べない・飲まないはNG
プチ断食やファスティングの方法は、「飲まず食わず」ではありません。固形物を食べない時間帯を作りますが、その間でも水分補給はきちんと行う必要があります。食事で水分を摂取しない分、意識的にこまめな水分補給を行いましょう。
また、ファスティングの方法によっては野菜ジュースや酵素ドリンクなどで栄養補給を行うこともあります。消化の負担が少ない酵素ドリンクを使用するのは、消化器官は休めながら最低限の栄養補給を行い、仕事や活動のパフォーマンス低下を避けるのが目的です。何も食べない、飲まない断食は、体調を崩す原因となります。また、脱水症状など、消化器官以外の問題を引き起こすため、水分だけは摂取しましょう。
まとめ
プチ断食やファスティングは、現代のビジネスパーソンの体をリセットし、心身の健やかな働きを取り戻す方法として注目されています。実際に、短期間だけ食事を休み、消化器官を休ませることで、精神の安定や脳の集中力アップなどの効果があると言われています。感覚が研ぎ澄まされてアイデアが出やすくなるなど、生産性向上に役立ちそうです。心と体の健康は、働くすべての人に大切なことなので、興味がある方は試してみてください。
ただし、プチ断食やファスティングをする際には、無理は禁物です。脱水症状などの体調不良にならないよう、無理のない範囲で始めましょう。また、プチ断食を行うにあたってはやってはいけないことなどの注意点もあります。そもそも医学的な根拠がないものも多く、方法によっては賛否が分かれることもあるようです。
プチ断食を試してみたい人は、自身に合うものを体調を見ながら賢く取り入れることが大切です。自身の体の声に耳を傾けながら断食することも、感覚を磨くのに役立つかもしれません。
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(編集:創業手帳編集部)