第2回創業手帳EXPO開催!新規事業専門家・守屋実氏も登壇!

創業手帳

守屋氏ご講演「新規事業成功の心得」と登壇者3名の「3分スパートピッチ」の概要をお届け!


9月29日に完全無料イベント、第2回創業手帳EXPO「創業手帳×守屋 実の新規事業成功の心得『会社のプロではなく、仕事のプロになれ!』」を開催しました。

初回は元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高経営責任者の岩田松雄氏をお招きし、大盛況だったこのイベント。

第二回は新規事業創出のプロフェッショナルである、連続起業家守屋実氏をお招きし、講演いただきました。

イベントはまず、参加希望された方々から選出された3名の方々による「3分スパートピッチ」からスタートし、それぞれのピッチ登壇者に対して守屋氏からコメントいただいた後で、優秀賞を選出。最後に守屋氏によるご講演という流れで実施しました。

参加は完全無料、定員数は最大1,000名、Zoomによるオンライン会議方式で実施し、大変多くの方々にご参加いただきました。

視聴者の方々にもチャット欄にてコメントいただいたり、守屋氏にご質問いただいたりと、多くの方にとって非常に有意義なイベントになったのではないでしょうか。

本記事では、当日のイベントの内容を要約してお届けします。

スペシャルゲスト 守屋 実(もりやみのる)
新規事業家/JAXAプロデューサー
1969年生まれ。明治学院大学卒。1992年に株式会社ミスミ(現ミスミグループ本社)に入社後、新市場開発室で、新規事業の開発に従事。メディカル、フード、オフィスの3分野への参入を提案後、自らは、メディカル事業の立上げに従事。2002年に新規事業の専門会社、株式会社エムアウトを、ミスミ創業オーナーの田口氏とともに創業。複数の事業の立上げおよび売却を実施後、2010年、守屋実事務所を設立。設立前、および設立間もないベンチャーを主な対象に、新規事業創出の専門家として活動。投資を実行し、役員に就任して、自ら事業責任を負うスタイルを基本とする。著書に「起業は意志が10割」、「新しい一歩を踏み出そう」などがある。

モデレーター 大久保幸世
創業手帳 株式会社 代表取締役
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計200万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。 創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

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守屋氏ご講演 「新規事業成功の心得『会社のプロではなく、仕事のプロになれ!』」


新規事業の専門家である守屋実氏に「新規事業成功の心得『会社のプロではなく、仕事のプロになれ!』」というテーマでご講演いただきました。以下、講演内容を要約してお伝えします。

まず守屋氏は、自己紹介として生涯で53以上もの新規事業創出に携わられてきたことを述べられました。ミスミ、エムアウトでの企業内起業が17、ラクスル、ケアプロなどの独立起業が21、病院、学校、バーなどの週末起業が15と、それぞれを合算して53もの新規事業開発に取り組まれてきたそうです。

企業内起業の勝敗は、守屋氏いわく「5勝7敗5分」だとのこと。新規事業の専門家である守屋氏でさえそうなので、「頑張って続けていれば、どうにかなる」と、企業内起業に取り組まれている方にエールを送られていました。

そして、新規事業開発に重要なアイデアについては、「世の中の事業は全部、完全に『新規事業』とはいえない」とユニークな考え方を披露され、事業創出の具体的なアイデア出しのためのヒントとして、「日常の不」「挑戦者からの学び」「国が示す方針」の3つを示されました。

それぞれのヒントから具体的にどうやって事業を作るのか、守屋氏ご本人の経験に基づき話された後で、参加された起業家の皆さまから質疑応答などがあり、ご講演を締めくくられました。

参加者3名の方々によるピッチ登壇


守屋氏のご講演の前で、希望者3名の起業家の方々による「3分スパートピッチ」が実施されました。以下、それぞれの方のピッチ内容をかいつまんでお届けします。

久本和明氏 株式会社ワンピース

株式会社ワンピースは、無料で参加できる服の交換会をオンラインやリアルイベントを通じて実施する(クローゼットシェアリング事業)ことで、以下の3つを実現することをミッションとして掲げられています。

    1、年間200億着大量廃棄を減らせる
    2、みんな0円で服を楽しめる
    3、誰でも簡単に水や海の汚染や自然破壊を防げる

今や、YouTubeなどのWebコンテンツの世界では、無料でも素晴らしいコンテンツが楽しめる時代。それをモノの分野でも広めたい、というのが久本氏の原動力だそうです。

また、服を作ることによる環境破壊の問題も深刻に捉えられています。

一枚の服を作るためになんと、浴槽の水11杯分が使われているとのこと。不要になった衣服は、その合計82%が焼却と埋め立てで処分されるそうです。

そうした服の無駄遣いをなくし、環境破壊を止めたい、という思いも原動力になっているといいます。

リアルイベントは1人1枚持ってきたら、1枚の服が持って帰れる仕組みで、開始からわずか1年ですでに7、8万枚の交換実績があるそう。

マルイ有楽町店で5000人、2万枚の交換実績があるなど、多くの百貨店でイベントを実施されてきました。

集客はSNS経由がほとんどで、Instagramフォロワーは6,000人、Facebookコミュニティは1.5万人にもなっているそう。

3年後の目標として、ユーザー目標100万人、売り上げ6億円、有料会員5万人という数字を宣言されました。

守屋氏からは、「洋服の廃棄問題は、誰かが解決した方がいいと思っていた」「1年でこれだけの実績はすごい」とコメントいただきました。

橋爪敦哉氏 エイチアンドダブリュー株式会社

「マーケティング企業が日本食革命に挑戦!『日本産加工食品の共創開発プラットフォーム』で世界展開を目指します!」と冒頭にスローガンを掲げられた橋爪氏。

少子高齢化による需要低迷で日本経済が停滞する一方、人口増加、需要拡大で成長する世界経済。橋爪氏は2019年度時点で世界中の日本食レストランが16万店舗を超えたことに目をつけ、世界中の日本食LOVERに向けて「メイド・イン・ジャパン」の「デリシャス缶詰」をプロデュースして届けることで、日本経済の成長に貢献されたい、とのこと。

シェフなどと考案した料理を閉じ込めた缶詰商品を「デリシャス缶詰」と名づけ、マスメディアでも取り上げられるなど、多くの注目を集められています。

常温保存で賞味期限が長い缶詰を、飲食店、ホテル、食品メーカー、一次・二次産業従事者など多様なステークホルダーの方々と手がけられ、すでに商品開発件数は200件以上にも及ぶそうです。

エイチアンドダブリューは、インバウンドニーズとアウトバウンドニーズそれぞれに応じた2つのサービスを展開されています。

インバウンド向けには、日本産加工食品の共創開発プラットフォーム事業である「シサクル」というサービスを展開されています。

「シサクル」は小ロット、多品種、イレギュラーに対応した常温加工品の製造・販売プラットフォームです。2022年4月にローンチされたばかりながら、すでに国内外の高級ホテル・高級料亭・レストランから120件以上のお問い合わせが来ているとのこと。

アウトバウンド向けには、「CANNATUREL(カンナチュール)」という事業を展開されています。

「CANNATUREL(カンナチュール)」は、保存料・化学調味料無添加・国産食材を使った缶詰ブランドです。2018年よりブランド展開を開始され、年間販売個数2万缶以上の実績を誇ります。2022年より海外への輸出もスタートされました。

守屋氏は「缶詰だからこそ、レストランにできない世界征服ができる、というプレゼンもいいと思う」と、事業内容への高評価とともに、より強気のプレゼンをご提案されていました。

小路真矢氏 Tavern株式会社

Tavern株式会社は、NFTシェアリングサービス「EXA(エクサ)」のリリース準備中です。

「EXA(エクサ)」は、その名の通り、さまざまな種類のNFTをユーザー同士が貸し借りできるプラットフォームサービスです。

NFTは当初、NFTアート領域から盛り上がりましたが、最近では、ブロックチェーンゲームのアイテムや、カードゲームのカード、ホテルの鍵、会員制バーの会員証、イベントチケットなど、さまざまな領域に活用されるようになってきています。

多様にあるNFTをメルカリのようにに出品して、借りたい人がレンタル料を払って借りるサービスが、「EXA(エクサ)」です。現在はまだサービスリリースされておらず、テストネットでリリースされている段階だとのこと。

経営チームはみな20代半ばで、最初からグローバル展開を考えているという、今後に期待できる大型スタートアップです。

すでにベンチャーキャピタル及び上場企業経営者を含むエンジェル投資家7名から資金調達を完了されています。

守屋氏は、「理屈上では日本にいながらにして世界展開できるデジタルサービスとはいえ、アメリカ現地に行った方が成功確率は上がると思う」とコメント。

それに対して小路氏は「そのつもりはある」と返されました。守屋氏はその志を讃え、「チームジャパンでぜひアメリカで勝ってほしい」と激励の意味を込め、Tavern株式会社の小路氏に「ピッチコンテスト優秀賞」を授けられました。

「創業手帳EXPO」とは?次回予告も!


「創業手帳EXPO」は、毎回著名な起業家や専門家をお呼びしてご講演いただき、ピッチイベントもあわせて実施します。参加者同士で質疑応答などもあり、新たなネットワーク作りにも役立つことでしょう。

完全無料、オンライン参加、定員1,000名なので、ぜひお気軽にご参加ください。ピッチ登壇者は記事にしてご紹介する可能性もありますので、起業家の方々はピッチにもぜひ奮ってご参加いただければと思います。

さて、次回の「創業手帳EXPO」は、「農業起業」がテーマです。

次回詳細はこちら!
【開催日時】
 2022年11月09日(水) 17:00-19:00(受付開始 16:45〜)

【参加費】
 無料/追加費用無し

【参加対象】
 起業家、経営者、士業、大企業の経営支援・企画・イノベーション関係者
 起業に興味がある方、起業準備中の方

【開催場所】
 オンライン/Zoom

【定員】
 1,000名

【内容】
 ●セミナーセッション
  畔柳茂樹氏×創業手帳 大久保のトークセッション
  
  大手企業の経験をどのように「最強の農起業」に生かしたのか?
  畔栁氏による講演のほか、創業手帳代表の大久保が畔柳氏の
 「儲かる農業」について鋭く深掘り。
  当日チャットで寄せられた参加者の皆さまからの質問にも答えていただきます。

 ●ピッチセッション
  セミナー参加者によるピッチ登壇セッション

ご興味のある方はぜひ、こちらよりお申し込みください。

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