法人企業がLINE Payを導入するメリット・デメリットとは?基本機能と合わせて解説
決済方法の選択肢として「LINE Pay」を導入するメリット・デメリットや、基本機能をご紹介します
一度により多くの顧客に対応するためにも、クレジットカードや交通系電子マネーといったキャッシュレス決済が必要とされています。そこで、注目を集めているのが、スマートフォンだけで決済を行える「LINE Pay」です。本記事では、LINE Payの基本機能や、企業が導入する際のメリットとデメリットについて解説します。
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この記事の目次
LINE Payとは?
LINE Payとは、コミュニケーションアプリ「LINE」が展開する決済サービスです。LINEをインストールしたスマートフォンさえあれば、いつでもどこでも支払いが可能であるため、消費者・店舗側ともに決済時の手間を省けます。2021年3月現在で、コンビニやスーパーマーケット、飲食店など全国約309万ヵ所以上での利用に対応しており、普及が進んでいます。
LINE Payの基本機能
LINE Payの導入を検討している企業の担当者の方は、基本機能からチェックしてみてください。QRコードやリンクなどを活用した計5つの決済方法に対応しており、状況に応じて選択できます。また、インバウンドによる外国人観光客が増える中で、海外サービスとの連携にも対応してます。
5つの決済方法に対応
・プリントQR
・店舗用アプリ
・支払いリンク
・オンライン決済
・StarPay
LINE Payは、状況に応じて5つの決済方法を選べます。なかでもポピュラーな決済方法は、「プリントQR」です。店舗側に設置したQRコードをお客さんに読み取ってもらい、金額を入力するだけで支払いが完了します。ほかにも、店舗側で金額を入力し、顧客に読み取ってもらう「店舗用アプリ」、支払い用のリンクを発行・送信して、入金してもらう「支払いリンク」などの方法が用意されています。
インバウンド向けモバイル決済
国外からの観光需要が高まる中で、インバウンド向けモバイル決済にも対応しています。中国で使われている「WeChat Pay」、韓国の決済サービス「NAVER Pay」から、支払いを受け付けられます。特別な設定をする必要もないほか、決済手数料もLINE Payと変わらないため、店舗側にとっても売り上げ増加につなげられる機能です。
法人企業がLINE Payを導入するメリット
支払方法にLINE Payを導入することで、企業にとって多くのメリットを得られます。日本国内でのユーザーが増え続けており、自社ブランドの構築や、顧客とのつながりを意識したマーケティングツールとして活用可能です。さらに、キャッシュレス決済を通して、業務効率の改善にも効果があります。
国内8,100万人を超えるユーザーと接点を持てる
LINE Payを導入するメリットは、国内8,100万人を超えるユーザーと接点を持てることです。もともとは韓国で生まれたLINEですが、日本国内でも人気のコミュニケーションツールに成長し、多くのユーザーが日常的に使用しています。トーク・決済機能以外にも、企業からユーザーに対してキャンペーンの告知や、情報発信を行えるため、Webマーケティングの強化にも最適です。
決済にかかる時間を短縮できる
これまで、現金を使用していた決済時間を大幅に短縮できるのも、LINE Payのメリットです。スマートフォンでQRコードを読み取り、金額を入力するだけで支払いが完了するため、お客さん・店舗側両方にとって時間的な節約につながります。また、LINE Payを活用した無人決済機能を導入する店舗も増えており、人件費削減も可能です。
コストをかけずに導入できる
便利な機能を備えたLINE Payですが、コストをかけずに店舗に導入できます。「StarPay」の決済方法を導入した場合のみ、38,000円(税別)の初期費用が発生します。
そのほかの費用は、端末(スマートフォン・タブレット・パソコンなど)、レシートプリンター、Wi-Fiなどの設備費用に加え、決済時の手数料です。なお、LINE Pay 据置端末・プリントQR・LINE Pay店舗用アプリを申し込んだ場合、2021年7月まで決済手数料(通常:2.45%)が無料となります。
LINE Payを導入する際に気をつけるデメリット
メリットがある一方で、LINE Payを導入する際のデメリットにも気を付ける必要があります。利便性の高いLINE Payですが、導入手続きに一定の時間がかかってしまうことや、審査を通過しなければなりません。また、売上金の入金が遅く、資金繰りに不安を抱える場面も増える可能性があります。
導入手続きに時間がかかる
LINE Payを導入する際の事務手続きに時間がかかる点に注意しましょう。ホームページから申請を行い、加盟店審査を受けなければなりません。なお、審査結果によっては、LINE Payを導入できない可能性もあります。
店舗への売上入金が遅い
決済システムとしては、キャッシュレスで便利なLINE Payですが、店舗への入金に時間がかかります。月末締め翌月第3営業日に指定銀行への入金が行われるため、資金繰りや、急ぎでお金を必要としている際に、不便に感じるかもしれません。
LINE Payを導入する方法
LINE Payの導入は、公式ホームページ上で申請を行います。企業用のLINEアカウントを作成し、加盟店情報を入力するだけで完了です。その後、審査に合格すると、LINE Pay決済サービスの利用が可能となり、ステッカーが入ったスターターキットが送付されます。
LINE Payの決済手数料一覧
LINE Payは、導入する決済方法に応じて決済手数料が異なります。また、メリットでも記載した通り、LINE Pay 据置端末・プリントQR・LINE Pay店舗用アプリを申し込んだ場合、2021年7月まで決済手数料が無料です。通常2.45%(税別)の手数料が発生するため、お得に活用できます。
決済方法 |
初期費用 |
決済手数料 |
プリントQR |
0円 |
0%(2021年7月31日まで。2021年8月1日以降は2.45%(税別)) |
LINE Pay 店舗用アプリ |
0円 |
0%(2021年7月31日まで。2021年8月1日以降は2.45%(税別)) |
LINE Pay 支払いリンク |
0円 |
0%(2021年7月31日まで。2021年8月1日以降は2.45%(税別)) (2021年7月31日まで。 2021年8月1日以降は2.45%(税別)) |
StarPay |
38,000円(税別) |
3.45%(税別) |
オンライン決済 |
0円 |
3.45% (税別) (物販/サービス) 5.5% (税別) (デジタルコンテンツ) |
まとめ
キャッシュレス決済に対応したLINE Payは、業務効率の向上や、マーケティングツールとしても活用できます。消費者の利便性を高めるためにも、導入を検討してみてください。