試算表とは|3つの試算表の「違い・見方・作り方」を解説!

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重要指標がまるわかり!合計試算表・残高試算表合計・残高試算表の違いとは

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(2016/11/17更新)

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試算表とは

試算表とは、一体何なのでしょうか。大まかに言うと、皆さんおなじみ「貸借対照表」と「損益計算書」が合わさったような表で、「総勘定元帳」を集計した一覧表を指します。そもそも「貸借対照表」と「損益計算書」は、試算表が基となって作成されるので、試算表がよめればこの2つもクリアできるということですね。

また、試算表は、仕訳や転記のミスを発見するためにも重要となります。経理の人も人間ですから、取引の仕訳や総勘定元帳への転記にミスがあることがあります。月末や期末に試算表作ることによって、仕訳や転記ミスがないかどうかを確認する、といった役割もあるのです。

合計試算表/残高試算表/合計残高試算表の違いと作り方

試算表とは何か理解できたところで、その試算表である「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」とは何かを見ていきます。

作り方のポイントでまず押さえてほしいのは、

  • 「残高」を書く場合、借方か貸方のどちらか一方のみに記入する
  • 「合計」を書く場合、借方と貸方を個々に計算して両方に記入する

ということです。このルールさえ覚えておけば、基本は理解したようなものです。では、3つの試算表を見ていきましょう。

試算表の種類1|合計試算表

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まず合計試算表とはなにかご説明します。合計試算表は、総勘定元帳の勘定ごとに、「借方の合計」「貸方の合計」を記入した試算表のことを言います。合計試算表の左側にある「借方合計」と右にある「貸方合計」、それぞれの「合計・取引・繰越」の欄は、縦の足した合計が同じ数字になります。

また、合計試算表は、写し漏れや仕訳のミスを発見するのには適していますが、残高がわからないのが特徴です。

試算表の種類2|残高試算表

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残高試算表とは、合計試算表とは違い、残高を把握することができます。しかし、残高だけで表示している分、転記ミスが起きた場合にわかりにくいというデメリットもあります。貸借対照表や損益計算書を作る際には素材としてちょうど良いでしょう。

書き方は、「期首残高+期中仕訳+決算整理仕訳」の最終的な残高のみを左右の「残高欄」に記入します。冒頭で述べた通り、残高の場合は、借方・貸方両方には書きません。

試算表の種類3|合計残高試算表

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最後に、合計残高試算表です。合計残高試算表は、文字とおり、これまで説明してきた「合計試算表」と「残高試算表」が組み合わされた表です。左右内側の合計欄には、「期首残高」と「期中仕訳」と「決算整理仕訳」の合計を記入します。そして左右の外側にある残高欄には、合計欄の借方と貸方の差額を記入します。

この表は、合計も残高も両方の総額がわかるので、全体的な規模が把握できます。一番便利なことは自明ですが、作るのに手間がかかります。

試算表の見方|残高試算表の例

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さて、ここまで、3つの試算表の概要と違い、作り方をご紹介してきました。続いて、試算表の見方を解説します。取り上げるのは最もポピュラーな「残高試算表」です。早速見ていきましょう。

試算表の見方最重要ポイント!「残高科目」と「損益科目」

見方を知る上でまず押さえておくべきなのが、「残高科目」と「損益科目」です。どのように2つの科目を判断するかご説明します。まず、中央の勘定科目の欄を上から見ていってください。そうすると真ん中らへんに、「売上」という項目がでてきます。ここがポイントです。

その売上を含む下の部分を「損益科目」と呼びます。また、売上を含まない上の項目を「残高科目」と呼びます。これらをそれぞれ分けて見ていくことがポイントとなります。

まだ試算表の見方に慣れていないという方は、この2つを混同しがちなので、紙で隠すなどして、分けて見ていくのをオススメいたします。

試算表の見方その1:「残高科目」

それでは、まず残高科目について説明していきます。残高科目とは、会社にある財産がどれ位なのかを知ることができる指標です。
ポイントは、

  • 残高科目の左側(借方残高)の数字=会社の資産
  • 残高科目の右側(貸方残高)の数字=会社の負債

この2つです。

借方残高=会社の資産となっており、現金残高や預金残高、得意先から将来入金される売掛金残高等が記入されます。一方、貸方残高=会社の負債となっており、銀行からの借入金残高や将来取引先に支払う買掛金残高等が記入されます。

既にお分かりの通り、借方残高合計より貸方残高合計が上回る場合は、会社の負債が会社の資産を上回っている状態となっており、大変危険です。キャッシュフロー改善を今すぐはじめましょう。

試算表の見方その2:「損益科目」

続いて損益科目です。損益科目からは、試算表の期間中に会社がどれくらい儲けたかを読み取れます。
ポイントは、

  • 損益科目の右側(貸方残高)の数字=会社の収益
  • 損益科目の左側(借方残高)の数字=会社のコスト

この2つです。

貸方残高=会社が稼いだ収益となっており、売上や受取手数料、受取利息が記載されます。一方の左側は、借方残高=会社でかかった費用となっており、仕入にかかった代金や支払手数料などが記載されます。

こちらも同じく貸方残高合計よりも借方残高合計が上回っている場合、収益がコストを上回っていることになり、会社が赤字であるということが分かります。

まとめ|見方のポイントを押さえて、会社の危機を見える化しよう

いかがでしたでしょうか。ポイントさえ覚えておけば、意外と試算表は簡単に見られるものです。まずはできるところから、はじめてみましょう。

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(執筆:創業手帳編集部)

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