Amazon配送事業で起業! Amazon配送サービスパートナープログラムの始め方

サポートを受けながら起業を目指せるAmazon配送サービスパートナーとは


EC市場規模の拡大で、配送業は需要が高まる分野として注目されています。

「未経験でも配送業は始められるのか?」「安定した商品量を確保できるのか?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?そんな方におすすめの起業方法が“Amazon配送サービスパートナープログラム”です。プログラムに参加すれば、Amazonのサポートを受けながら配送事業で起業を目指せます。

今回はAmazon配送サービスパートナープログラムについて詳しく解説します。社会に必要とされるビジネスで安定した経営を実現したいとお考えの創業者は、ぜひAmazon配送サービスパートナープログラムにご応募ください。

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Amazon配送サービスパートナープログラムとは

Amazon配送サービスパートナープログラムとは
Amazon配送サービスパートナープログラムとは、Amazonと貨物運送委託契約を締結して“Amazonオフィシャル配送サービスパートナー” として活動するためのプログラムです。

2018年にアメリカで開始され、日本国内でも2025年4月時点で80社以上がAmazonオフィシャル配送サービスパートナーとして各地で活躍しています。

最大の魅力は、日本最大級のECサイトAmazonの直契約配送サービスパートナーになれることです。パートナーにはリーダーシップや社内外との関係構築、問題解決スキルが求められますが、配送未経験者でもプログラムに参加できます。

Amazon Flexとの違い


Amazon配送サービスパートナープログラムとAmazon Flexは“対象者”と“働き方”に明確な違いがあります。

Amazon Flexは個人事業主を対象としたプログラムです。スマートフォンアプリで配送オファーを確認し、自由に日時を選んで働くことができます。自分のペースで働けるため、副業を始めたい方やスキマ時間を活用したい方から注目を浴びています。

一方で、Amazon配送サービスパートナープログラムは配送事業で起業したい法人様を対象としたプログラムです。Amazonと貨物運送委託契約を締結し、パートナーとして仕事を請けます。このプログラムに参加するためには、配送事業を立ち上げるための経営スキルが必要です。

(※Amazon配送サービスパートナープログラムとAmazon Flexの並行稼働は認められていません。)

Amazon配送サービスパートナープログラムのメリット

Amazon配送サービスパートナープログラムには6つのメリットがあります。

Amazonと直契約を締結できる

Amazonと直契約を締結できる
Amazon配送サービスパートナープログラムとは、Amazonと貨物運送委託契約を締結して“Amazonオフィシャル配送サービスパートナー” として活動するためのプログラムだとお伝えしました。

配送業務を担う上で、Amazonオフィシャル配送サービスパートナーであることを公に伝えることができるため、企業としての信頼性を向上できます。業務委託ドライバーを募集する際に、「Amazonオフィシャル配送サービスパートナーなら安心」といった印象を持たれやすく、採用活動においても大きなアドバンテージとなります。

Amazonが荷主で安定収入を得られる

Amazonが荷主で安定収入を得られる
Amazonオフィシャル配送サービスパートナーは、日本最大級ECサイトAmazonの商品の配送を担います。
毎年のように増収・増益を続けており勢いが止まりません。

つまり、Amazonオフィシャル配送サービスパートナーには安定した商品量が供給してもらえるため「物量が不安定で収入が安定しない」「営業しなければならない」といった悩みを抱えずに済みます。

配送未経験でも開業ができる


Amazon配送サービスパートナープログラムは配送未経験者でも応募できます。

Amazonから安定した商品量が供給されるため、事業としての見通しが立てやすいです。また、配送に集中しやすい環境が整っています。

Amazonで注文が入ると、フルフィルメントセンターで商品が梱包され、地域の配送拠点へと送られます。パートナーは配送拠点で商品を受け取り、エリア内で配達するのみ。配達エリアが決まっているため、効率的に商品を配達できます。

また、Amazon商品の配達では約8割が置き配のため、再配達が非常に少ないです。また、配達管理ツールも提供してもらえるため、ドライバーの負担が少なく商品を配達できます。

開業資金を抑えられる

Amazon配送サービスパートナープログラムは、約120万円(※)あれば配送事業で開業できることが想定されています。例えば、車両をお持ちでない方には、外部ベンダーによる軽バンの短期リースが利用可能です。このように、少ない開業資金でスタートできることもプログラムのメリットです。

<開業資金に含まれるもの>

  • ライセンス費用
  • 車両(リース・メンテナンス・保険など
  • オフィス用品(PC・デスクなど)
  • ドライバー募集の広告費
  • ドライバーの賃金
  • 事業運営サポートサービス

(※1)5台の車両による軽貨物輸送を開業することを想定した費用相場です。

サポート体制が充実している

サポート体制が充実している
Amazon配送サービスパートナープログラムでは、ビジネスをスムーズに進められるように手厚いサポートが用意されています。

<サポート内容>

  • ビジネス立ち上げのサポート
  • オリエンテーションの実施
  • ビジネスツールの提供
  • オンデマンドサポートの提供
  • 付加価値サービスの利用

付加価値サービスは、Amazonが外部ベンダーと交渉した価格で、外部ベンダーから直接サービスの提供を受けられます。

起業に必要な知識を習得できる

起業に必要な知識を習得できる
Amazon配送サービスパートナープログラムは、配送事業が未経験の方でも安心して始められるように起業家育成プログラム「Road to Ownership(R2O)プログラム」を提供しています。

このプログラムを受講すれば、12週間で配送事業の立ち上げに必要なスキルを体系的に身に付けることができます。そのため、独立に必要なスキルを習得したい方は、配送事業を立ち上げる前にプログラムに参加してみると良いでしょう。

また、配送業務を開始する前にオンボーディングが用意されており、専任担当者に質問・相談も随時できます。Amazonが寄り添ってサポートしてくれるため、配送事業として成長していけます。

Amazon配送サービスパートナープログラムの収益シミュレーション

Amazon配送サービスパートナープログラムでは報酬体系は公開されていませんが、運営規模に応じた収益シミュレーションにより具体的なイメージを掴むことができます。Amazonから安定した商品量が供給されるため、事業としての見通しが立てやすいことが魅力と評判です。

<想定される年間収益モデル>

  • 年間売上:約1.49億円 ~ 2.98億円
  • 年間利益:約1,210万円 ~ 2,470万円

※車両20〜40台規模で運営した場合を想定したシミュレーションです。

応募から開業まで|Amazon配送サービスパートナープログラムの流れ


Amazon配送サービスパートナープログラムは5STEPで参加できます。

  • ウェビナーを視聴する
  • エントリーフォームから応募
  • プログラム担当者との面談
  • パートナー契約の締結
  • 配送業務のスタート

ここでは、応募から事業開始までの流れをステップ形式でご紹介します。

STEP1:ウェビナーを視聴する

まずは、Amazon配送サービスパートナープログラムのウェビナーを視聴します。所要時間は60分となっており、プログラムの概要から収益の見込み、サポート内容まで聞けます。

<ウェビナーの主な内容>

  • Amazon Logisticsの概要
  • Amazon配送サービスパートナーとは
  • 配送エリアに関して
  • 収支の想定
  • 各種サポート制度について
  • よくある質問など

ウェビナーはオンラインで視聴でき、参加費も無料です。そのため、プログラムについて興味がある方もウェビナーを視聴してみることをおすすめします。

STEP2:エントリーフォームから応募

Amazon配送サービスパートナープログラムを理解したら、公式サイトのエントリーフォームから応募しましょう。Amazonアカウントを作成後にエントリーフォームの入力をしましょう。また、書類の提出が求められるため、あらかじめ書類を準備しておくとスムーズです。

<提出書類>

  • 職務経歴書
  • 金融機関の残高証明書
  • 本人確認書類
  • 法人登記証明書

応募フォームを送信すると、後日Amazonの担当者から連絡があり委託可否の検討プロセスへと進みます。委託可否の検討プロセスでは、職務経歴やスキルなどが重視されます。

STEP3:プログラム担当者との面談

書類審査を通過すると、Amazon配送サービスパートナープログラムの担当者との面談が行われます。

この面談では、Amazon配送サービスパートナーとして適性があるかを総合的に判断されます。審査内容の詳細は公表されていませんが、Amazon配送サービスパートナーとして活躍できる人の特徴を参考にしてみると役立つでしょう。

<活躍できる人の特徴>

  • 経営理念を掲げている
  • チームを引っ張るリーダーシップがある
  • 環境の変化にも対応できる
  • 高いモチベーションを維持できる
  • 財務管理の経験がある
  • ポジティブ思考である
  • 社内外の人と信頼関係を構築できる
  • 問題解決能力がある
  • お客様視点で物事を考えられる

STEP4:パートナー契約の締結

面談・審査を通過すると、Amazonから正式なオファーが届きます。トラブルを防ぐためにも契約内容を理解した上で契約するようにしましょう。その後、契約締結に向けた案内があり、必要な準備が整い次第、オンライン説明会へと進みます。

この説明会では、プログラムの全体像についてわかりやすく説明してもらえるため、安心して配送業務に取り組めるようになります。

STEP5:配送業務のスタート

オンライン説明会を終えたら、配送業務をスタートします。指定のAmazonデリバリーステーションにて商品を受け取り配送します。

Amazon担当者による現場サポートがあり伴走支援してくれるため、配送事業を安心して運営できるでしょう。Amazonのサポートを活かしながら、地域密着型の配送事業を成長させられます。

Amazon配送サービスパートナープログラムの成功事例

Amazon配送サービスパートナープログラムの成功事例
Amazon配送サービスパートナープログラムで活躍する企業様が増えています。ここでは、プログラムに参加して成果を出している企業の声をご紹介します。

事例①社会に必要とされるビジネスで安定した経営を実現

株式会社Passion monsterの代表取締役の高山氏は学生時代から自分の裁量で働きたいと想いがあり、SNSマーケティング会社を設立しました。

安定した経営を実現するために、社会を支える配送事業に取り組みたいと思うようになり、2023年7月に配送事業へ参入しました。その後、Amazon配送サービスパートナープログラムに応募して公式パートナーとなりました。

同社はAmazonの伴走支援もあり、約45名のドライバーと業務委託契約を締結するなど順調に事業拡大しています。自社で採用活動の実績が高く評価されて、SNSマーケティング事業の問い合わせ増加という波及効果も得ることができました。

事例②ドライバーが報われる社会を目指す

株式会社ラテールは、オーラルケア製品の販売を行っています。

Amazon.co.jpで主力のオーラルケア製品の販売を行っていましたが、商品を届ける配送業者から配送量の多さや人手不足の悩みを聞き配送事業に興味を持ち、2024年2月に東海地方初のAmazon配送サービスのパートナーとなりました。

現在は約25名のドライバーと業務委託契約を結び、商品を配送しています。

同社が小売・卸売業であることもあり、代表取締役の足立氏は「ドライバーが報われる社会を目指したい」とビジョンを掲げるようになり、自ら現場に立ち業務改善案をAmazonと協議するなど共創してビジネス拡大をしています。

まとめ

Amazon配送サービスパートナープログラムは、Amazonのサポートを受けながら配送事業を立ち上げられるプログラムです。Amazonと貨物運送委託契約を締結し、配送業務を担う上で、Amazonオフィシャル配送サービスパートナーであることを公に伝えることができ、企業としての信頼性を向上できます。

社会に必要とされるビジネスで安定した経営を実現している企業様もいます。配送事業を立ち上げたいとお考えの創業者にはチャンスと言えるでしょう。

安定・信頼・成長性の三拍子が揃ったこのチャンスを活かし、あなたもAmazonの配送ビジネスで新たな一歩を踏み出してみませんか?

(監修: アマゾンジャパン合同会社
(編集: 創業手帳編集部)

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