光量子コンピューターの実用化を目指す「OptQC」が70億円調達
2026年8月25日、OptQC株式会社は、総額70億円の資金調達を発表しました。
OptQCは、光量子コンピューターの実用化を目指しています。
東京大学大学院工学系研究科・古澤研究室が培ってきた光量子技術の研究成果を基盤に、研究・開発・ビジネスを一体的に進めています。
「1万量子ビット入力の光量子コンピュータ開発」をはじめとするNEDO「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の採択、JSTムーンショット型研究開発事業(目標6:誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現)への参画など、国のプロジェクトとも連携しつつ開発を進めています。
2026年7月、産業技術総合研究所内の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)において、安定動作を重視した実証機「MoQuren」の稼働を開始しています。
続いて高速性に特化した機体、さらに量子性に特化した機体へと段階的に発展させる計画です。
今回調達した資金は、次世代光量子プロセッサーの研究開発、人材採用の強化に活用します。
量子コンピューターは、量子力学の原理を計算に利用する次世代の計算機です。従来のコンピューターとは異なる仕組みによって、暗号、創薬、材料開発、金融などの分野で、従来方式では計算が難しい問題を効率的に処理できる可能性があり、実用化に向けた研究開発が世界で進められています。
一方、現在研究されている量子コンピューターには、量子状態を安定して制御する難しさや、量子ビットを大規模化する際の技術的課題があります。とくに超伝導方式では極低温環境が必要となるため、冷却設備を含むシステムの大型化や消費電力が課題となります。
こうした課題の解決策のひとつとして期待されているのが、光を量子情報の担体として利用する光量子コンピューターです。光は高速な情報伝送に適しており、光通信技術との親和性も高いほか、方式によっては極低温環境への依存を抑えられる可能性があります。また、光の特性を活かした大規模化にも期待が寄せられています。
OptQCは、こうした光の特性を生かした量子コンピューターの早期実現を目指し、光量子技術の研究開発に取り組んでいます。
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