Substack(サブスタック)とは?ニュースレターを収益化する仕組み・始め方を解説
今注目されるSubstackを知り、実際に始めてみよう

アメリカ発の「Substack(サブスタック)」が注目を集めています。
日本でもクリエイターの間で広がりを見せており、個人や企業で活用したいと考えている人もいるでしょう。
しかし、「どういったサービスなのか全くわからない」「本当に活用できるのか疑問」と感じている人もいます。
そこで今回は、Substackを実際に始めてみるためにも、Substackでできることや収益化の仕組み、ビジネスに活用する方法など、幅広く解説しています。
始める際の注意点についても紹介していくので、Substackに興味を抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
Substack(サブスタック)とは?
Substack(サブスタック)は、アメリカ発のオンラインプラットフォームで、主にニュースレター(メールマガジン)やブログなどを配信して、読者からの定期購読料で収益化できるサービスです。
2017年にサービスをスタートして以降、クリエイターと読者の直接的なつながりを重視する個人ジャーナリストや作家、専門家やブランドなどに幅広く利用されています。
日本でもクリエイターを中心に利用が広がりつつあるサービスです。
Substackでできること

Substackを活用すると、以下のようなことができます。それぞれについて解説していきます。
記事・ニュースレターの配信
無料購読者・有料購読者に向けて記事コンテンツを作成し、届けることができます。
記事には、テキスト以外にも画像や動画、リンクの挿入も可能です。
購読者が、配信された記事に対して「Like(いいね)」で反応することができ、コメントをして作成者や他の購読者と交流することができます。
また、「Restack(リポスト)」をして自分のフォロワーに記事を共有することも可能なので、購読者が興味を抱く内容の記事を配信できれば、より多くの購読者を増やすことにつながります。
有料購読でコンテンツを収益化
記事の一部や全部を有料会員限定(プレミアム)に設定すると、読者から継続的な収入を得ることができます。
購読者は、月額もしくは年額の定額料金を支払うと、有料コンテンツにアクセスできる仕組みです。
ただし、お金を出し続けても読み続けたいコンテンツを提供しなければ安定した収益化は目指せません。
配信回数が少なければ満足できないため、解約される可能性もあります。
「広く浅く」ではなく、特定の業界の深い分析や専門的なノウハウ、独自の視点など、価値を提供し続けるよう心掛けることが大切です。
ポッドキャスト配信
ポッドキャストとは「iPod」と「broadcast(放送)」を組み合わせた造語です。
音声配信のことを指し、Substackでは音声コンテンツを作成でき、ファイルをアップロードしてニュースレターに埋め込むことができます。
コンテンツにはテキストも追加でき、加えてSpotifyやApple Podcastsといったポッドキャストアプリでも配信が可能となっています。
Chatやコメントで読者交流
SubstackではChatやコメントを通じて読者同士の交流が可能です。コメント欄は、公開された記事の下部に用意されています。
購読者が感想や意見を書き込むことができ、他の購読者や作者と交流できる場となっています。
また、Chat機能は作者と読者がリアルタイムで会話できる仕組みです。
オープンな空間とは異なり、ニュースレターを購読している人や有料購読者だけが入れるクローズドな空間なので、深い話や本音をやり取りできる点が特徴です。
チャットの新着はプッシュ機能を通じてリアルタイムに届きます。作者と購読者が1対1でやり取りができるプライベートなDM機能も備わっています。
Substackを利用するメリット
Substackを利用するメリットをそれぞれ解説していきます。
無料でニュースレターを始められる
費用がかかるとなれば活用を躊躇してしまう人もいますが、Substackであれば無料でニュースレターを始められます。
一般的なメール配信スタンドや有料ブログツールの場合、「読者が○○人以上になったら月額費用が上がる」といった仕組みを採用しているケースも多いです。
しかし、Substackであれば購読者が増えても無料でニュースレターを配信できます。
そのため、「読者が増えれば増えるほど赤字になる」といった不安を解消できます。ただし、有料購読をオンにすると手数料が発生します。
登録読者へメールで直接情報を届けられる
XやInstagramといったSNSでは、どれだけ多くのフォロワーがいても、アルゴリズムや仕様変更によってタイムラインに投稿が表示されなくなるリスクがあります。
しかし、Substackであれば購読者が自ら登録したメールアドレスの受信トレイに直接記事を届けられるため、SNSのアルゴリズムに邪魔されないメリットがあります。
有料購読の仕組みを簡単に導入できる
Substackなら、有料購読の仕組みを専門知識がなくても簡単に導入できます。
通常、Webサイトで月額サブスクリプションをスタートしようとすると、システムの開発や複雑な決済システムの導入が必要です。
しかし、Substackであれば決済サービスと連携させるだけでカード決済が使えるようになります。
複雑なコードやWeb知識がなくても利用できるため、導入に不安を感じている人も安心できるでしょう。
購読者リストを自分で管理できる
購読者リストを自分で管理できる点もSubstackを導入することで得られるメリットです。
ニュースレターに登録している購読者のメールアドレスは、管理画面からCSV形式でダウンロードすることが可能です。
XやInstagram、YouTubeなどではフォロワーが多く存在しても、運営会社の方針変更やアカウントの凍結などがあれば、一瞬でゼロになるリスクがあります。
しかし、Substackであれば購読者リストを自分で管理できるため、万が一の時でも購読者とのつながりを失わず、別の場所に移行できる安心感があります。
Substackとnote・一般的なメルマガとの違い
Substackとnote・一般的なメルマガとの違いをまとめてみました。
| Substack | note | 一般的なメルマガ | |
| 読者への届け方 読者との関係 |
プッシュ型 記事を配信すると購読者のメールに直接届く |
プル型 読者がサイトに見に来るのを待つ |
プッシュ型 登録者のメールに直接届く |
| 集客方法 | 内部SNS機能Notesを使っての交流や外部SNS、検索エンジン、口コミなど | おすすめ機能や外部SNS、Googleなどの検索流入 | 外部ブログやSNS、LPや広告からの登録が必須 |
| 初期費用 | 初期費用無料 | 基本的に無料 | 有料 |
| 運用コスト | 収益化の際は手数料10% | 有料販売時は手数料10~20% | 購読者数や配信数に応じて利用料がかかることが多い |
| 収益化スタイル | 月額や年額の継続課金(サブスク) | 単発の有料記事やメンバーシップ、投げ銭など | メルマガ配信が主軸 |
| 向いている人 | メルマガとブログを同時に始めたい人 読者と濃い関係を継続的に作りたい人 |
日本国内で広く記事を見つけてもらいたい人 単発のノウハウやエッセイを売りたい人 |
本格的にメルマガマーケティングや情報販売ビジネスをした人 ステップメールを自動化したい人 |
Substackの料金・収益化の仕組み

ここからは、Substackの料金収益化の仕組みを解説していきます。
収益化の流れ
Substackでは、以下の要素から収益化する仕組みを手に入れることが可能です。
・有料購読
ニュースレターの一部や全部を有料会員限定にして月額や年額で定期収入を得る方法です。
登録者が増えれば増えるほど収入が増える仕組みで、単発でコンテンツを売り続けるよりも、安定した収益が得られます。
その場合、Substackに支払うプラットフォーム手数料を引いた残りの額を得ることが可能です。
・サポート機能
本格的な有料化の前に応援したい人から寄付の予約を受け付けることができるPledge機能が提供されています。
「まだ有料記事を書く自信がない」といった不安を感じている人におすすめの機能です。
・他のプラットフォームへの集客用として活用
Substack自体で課金をしなくても、他のプラットフォームへの集客用として活用すれば、収益化につなげることが可能です。
例えば、日常的なノウハウや役立つ情報などをSubstackで無料で配信し、読者との信頼関係を構築します。
その後、ニュースレター内で他のプラットフォームを紹介することで、熱量の高い読者を集めることができる仕組みです。
Substackの手数料はいくら?
Substackは基本的に無料で活用できますが、収益が発生すると手数料が引かれる仕組みとなっています。
・プラットフォーム手数料
有料購読で得た売上に対しては、一律で10%が差し引かれます。無料のニュースレター配信のみを行っている場合は、手数料は一切かかりません。
・決済代行サービスの手数料
Substackでは、外部の決済サービス「Stripe」を通じて決済が行われます。そのため、決済手数料が別途発生します。
目安としては約3~5%です。
Substackの始め方

ここからは、Substackの始め方を解説していきます。
アカウント・ニュースレターを作成する
まずは、Substackの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成します。
画面上にある「Start your Substack」をクリックし、メールアドレスを入力してサインアップします。
アカウントを連携すると、入力する手間が省けるためスムーズに登録が完了します。
プロフィールや配信内容を設定する
アカウントを作成した後には、細かな設定をしていきます。
アイコン画像や簡単な自己紹介文を設定する他、ニュースレターのタイトルやWebURL、説明文などの設定です。
アイコン画像は、顔写真やロゴなどが一般的ですが、もし他のSNSを活用している場合、統一すると読者に覚えてもらいやすくなります。
また、説明文にはメルマガがどんな内容なのかを簡潔に記します。
無料コンテンツを配信する
設定が終われば本格的な配信のスタートです。
画面左側のメニューにある「作成」ボタンをクリックすると、メニューが開き「ノート」と「記事」という2種類のタブが出てきます。
ノートは、Xのように短文や日常をシェアするのにおすすめの機能です。
記事は、ブログのように長文を投稿できます。読者のメールに届くため、Webページとして蓄積される仕組みです。
メルマガとして読者に届けたいのであれば記事を選択し、タイトルや本文を入力して配信してください。
必要に応じて有料購読を設定する
読者が増えてきたらコンテンツの収益化を検討できます。その場合は、オンライン決済サービスの「Stripe」との連携が必要になります。
ダッシュボードにあるSettings→Paymentsで設定画面に進み、連携を完了させてください。
プランは月額と年額を自由に設定できます。
記事を投稿する時に公開設定の部分で配信対象を「Paid subscribers only」に変更するだけで有料記事を配信できるので、手間なく変更できる点が特徴です。
Substackをビジネスに活用する方法
Substackをビジネスでどのように活用していけば良いのかポイントを解説していきます。
専門知識を有料コンテンツとして販売する
無料と有料を使い分けして効率の良い収益化を目指していきましょう。
最初から全ての記事を有料にしても、実績のない状態では安定した収益を求めるのは難しいです。
そのため、まずは無料のニュースレターで質の高い情報や需要のある情報などを発信し、見込み客を集めます。
その後、より深い情報や考察などを有料に切り替えることで、「続きを読みたい」「もっと詳しく知りたい」という気持ちを意図的に作り出せるため、有料プランへの登録を促せます。
本業の商品・サービスへの集客につなげる
Substackでは有料記事を売って稼ぐツールとして捉えている人もいますが、本業の商品やサービスにつなげる場としても活用できます。
ニュースレターでは、最初から本業のセールスをするのではなく、本業の領域に関するお役立ち情報や業界のインサイトなどを無料で配信していきます。
毎週決まった曜日や時間に届けることで、読者の生活に存在を定着させることが可能です。
そして記事の末尾や特定のテーマに合わせて「個別の相談はこちら」「より詳しく知りたい方はこちら」「ぴったりな商品のご案内」といったように自然なリンクを配置してください。
定期的なニュースレターの配信によって信頼している読者が訪れるため、一般的な広告やLPからの流入を比較して、成約や問い合わせの数が高くなることが予想されます。
個人の専門性・ブランドを確立させる
AIの進化によって誰もが平均的な情報を瞬時に作れる時代となりました。
そんな中で、独自の視点や体験に基づいた思想、より深い専門性のあるニュースレターの配信は、他社との差別化を図れるためブランディングツールとして大きく活用することが可能です。
そのためにも、広く浅い知識を配信するのではなく、狭く深い知識を提供することが大切です。
また、自分が実際に体験した失敗や学び、独自のアンケート結果など、一次情報を盛り込むことも意識してください。
Substackを始める際の注意点
最後に、Substackを始める際の注意点を解説していきます。
いきなり有料読者が集まるとは限らない
Substackを始めたからといって、自然と読者が集まるわけではありません。
最初は、既存の発信場所やSNSから読者を連れてくる必要があり、尚且つSubstackに登録してもらう流れを作る必要があります。
そしてすぐに有料読者になってくれるわけでもないため、最初は無料コンテンツの配信で読者からの信頼を得る必要があります。
継続的にコンテンツを発信する必要がある
Substackでは継続が重要です。noteのように過去記事が検索で読まれることが少ないため、ニュースレターが定期的に届くことが唯一の生命線とも言えます。
頻度が少ない、情報が少ないとなれば解約されるケースもあるため、決まった曜日や時間帯に情報を届けるよう意識してください。
日本語でのサポートはまだ不十分
アメリカ発のサービスなので、日本語でのサポートはまだ不十分です。公式サイトの大部分は英語で書かれています。
自動翻訳を活用すれば読むことができますが、細かい規約のニュアンスを確認しない場合はハードルが高くなってしまいます。
また、運営に問い合わせをする際も、基本的には英語でのやり取りが前提です。日本語でもスムーズなサポート対応は現時点では期待できないため注意してください。
Substackだけに読者獲得を依存させない
Substackはニュースレターを無料で配信できる魅力あるツールですが、サイト内で検索エンジンやおすすめ機能による経由だけで自動で新規読者が増えるわけではありません。
そのため、他のプラットフォームから読者となってくれるユーザーを連れてくる必要があります。
例えば、Xで日々の短文発信や専門的な知見のシェアを行い、プロフィール欄や固定ポスト、投稿文の文末などで、深い分析やより専門的な情報をSubstackで配信していることをリンクを設置して伝えると、外部からの流入を増やすことにつながります。
noteやオウンドメディアの活用もおすすめです。
まとめ・自分の知識や経験を事業にしたい人はSubstackも選択肢に
Substackは、広告収入に頼らずに読者との直接的なつながりを通して価値のある情報を届け、収益化も目指せるプラットフォームです。
自分の知識や経験をもとにした収益化を目指しているなら、Substackを視野に入れてコンテンツの発信を検討してみてください。
その際には、今回紹介した内容を参考にしてスタートしてみましょう。
創業手帳(冊子版)では、収益化に役立つ幅広い情報を発信しています。有益な情報を集めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
(編集:創業手帳編集部)
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