補助金・助成金の検索サイト・ツール12選!自分に合った制度を探そう
補助金・助成金探しは検索サイト・ツールが便利!
ビジネスや個人で利用できる補助金・助成金には様々な種類があります。そのため、自分に合う補助金・助成金をどのように探せばいいのかわからない人も多いかもしれません。
そのような時に便利なのが、補助金・助成金の検索サイトやツールです。
専門の検索サイト・ツールを活用することで、目的・用途などに合った補助金・助成金を簡単に探し出せます。
そこで今回は、補助金・助成金のおすすめ検索サイト・ツールを紹介します。
また、検索サイト・ツール以外で補助金・助成金を探す方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
おすすめ補助金・助成金サイト・ツール12選
補助金・助成金を効率良く探したいのであれば、検索サイト・ツールの活用がおすすめです。
今回は12個の補助金・助成金サイト・ツールを紹介します。各サイト・ツールの累計掲載数やおすすめポイントは以下のとおりです。
サービス名 | 累計掲載数 | おすすめポイント |
雇用関係助成金検索ツール(厚生労働省) | 60件程 | 取組み内容や対象者から目的に合った助成金を探せる |
J-Net21 | 200件程 | 都道府県別やキーワードで検索でき、セミナーやイベントなどの情報を探せる |
ミラサポplus | 6件程 | 人気の補助金の情報を収集でき、会員登録で電子申請が簡単に行える |
jGrants | 150件以上 | 国・自治体の補助金の検索から電子申請までスムーズにできる |
補助金ポータル | 3万件以上 | 補助金・助成金の情報が届くメルマガや申請をサポートする顧問サービスなどがある |
スマート補助金 | 6万件以上 | 検索機能が使いやすく、受給可能な制度や受給額の目安がわかるセルフ補助金診断や労務顧問サービスの利用が可能 |
助成金なう | 10万件以上 | 掲載数はトップクラスで、補助金・助成金探しや申請を支援するコンシェルジュサービスやセミナー・相談会の情報など様々なサービスを利用できる |
補助金コネクト | 1万件以上 | 融資や出資情報を入手できる上、補助金の調査や事業計画の作成、申請まで一貫対応してくれる顧問サービスもある |
助成・奨学情報navi | 3000件以上 | 主に研究領域の助成金を検索でき、事業形態や事業分野から細かく絞れる |
わたしの給付金(Zaim) | 2万件以上 | 法人から個人まで利用できる市区町村の補助金・助成金・給付金を探したり、プロフィール情報をもとに自動抽出機能を利用できたりする |
みんなの補助金コンシェルジュ | 1000件以上 | 業種や経費項目、関心の高いカテゴリなどから絞込み検索ができる上、自分が求める条件に合った最新の補助金情報をメールで通知してくれる機能がある |
創業手帳 | 非公開 | おすすめの補助金・助成金の情報や、申請に関する基本知識などの提供から、AIによる補助金情報の自動マッチングを利用できる |
※2024年12月時点
ここからは、各補助金・助成金サイト・ツールの概要や特徴を紹介します。
雇用関係助成金検索ツール(厚生労働省)
雇用関係助成金検索ツールは、厚生労働省のホームページに掲載されており、取組み内容や対象者から雇用関係の助成金を探すことが可能です。
助成金制度の掲載数は、60件程と多くありません。しかし、「労働者の雇用維持を図る」「新たに雇用者を雇い入れる」など、目的が明確な時に利用しやすい検索ツールです。
制度の概要や申請方法などわからないことがあれば、全国のハローワークや労働局にある担当部署に相談することが可能です。
J-Net21
J-Net21は、中小企業基盤整備機構が運営する中小企業経営者に向けた支援サイトです。
ビジネスにおける課題・疑問に対する記事や、専門家の回答、起業・創業に役立つ手引き、経営者のインタビュー事例などを掲載しています。
起業経営・創業に活用できる国や自治体の補助金・助成金制度は、支援情報ヘッドラインから検索することが可能です。
都道府県別に検索できるほか、「賃上げ」「スタートアップ」などのキーワードから探すこともできます。
全国の自治体が登録しており、掲載数は全国規模で200件以上と豊富です。
また、支援情報ヘッドラインでは、補助金・助成金だけではなく、融資制度やセミナー・イベントなど経営を支援してくれる幅広い情報を収集できます。
ミラサポplus
経済産業省が運営する政府公認のポータルサイトです。サイト内では、経済産業省や中小企業庁が取り扱う補助金の情報を検索できます。
補助金の掲載数は多くありませんが、ものづくり補助金やIT導入補助金など、人気の制度の情報を入手することが可能です。
また、実際に補助金を利用した経営者の事例を閲覧でき、補助金の利用を検討する際に参考になります。
補助金を初めて利用する人や申請準備中の人、採択された人向けにガイドも閲覧可能です。
ほかにも、経営サポートを行っている認定支援機関の相談窓口一覧を紹介しており、悩みや困ったことがある時に適した相談機関を見つけられます。
無料会員登録をすれば、e-Taxとの外部サイトと連携して補助金の電子申請が簡単になるほか、経営診断や状況分析といった機能も利用できます。
jGrants
jGrantsは、国や自治体の補助金を検索できる政府公認のWebサイトです。150件以上の補助金を掲載しており、目的や対象地域、業種など条件を絞り込んで検索できます。
検索して情報を得るのみではなく、インターネット経由で補助金の申請手続きを行えるることもメリットです。
電子申請であれば、書類の記入や郵送の手続きなどの作業を省いて、効率良く申請手続きができます。
なお、jGrants経由で補助金を申請するためには、GビズIDの登録と連携が必要です。
GビズIDに登録して連携すれば、複数の行政サービスへのアクセスができるようになります。
補助金ポータル
補助金ポータルは、株式会社補助金ポータルが運営する検索サイトです。掲載件数は3万件以上あり、豊富な種類から自社に合った補助金・補助金を探せます。
補助金はキーワード検索をはじめ、地域や「起業・創業・ベンチャー」「人材育成・雇用」などの利用目的から絞り込んで検索することが可能です。
また、補助金・助成金に関するコラムも掲載されています。代表的な補助金・助成金制度の詳細や開始予測、最新のトレンドなどの情報を入手できます。
さらに、無料のメールマガジンに登録すれば、補助金・助成金に関する情報を早く知ることが可能です。
ほかにも、経営に関する専門家とのマッチングや補助金・助成金申請をサポートする顧問サービスの利用など、幅広い支援サービスを用意しています。
スマート補助金
スマート補助金は、株式会社Blitzが運営する補助金・助成金検索サイトです。6万件以上の補助金・助成金を掲載されています。
企業や個人、エリア、業種、目的、キーワードを絞り込める検索機能は使いやすく、充実しています。
補助金・助成金に関するコラムも豊富で、気になる制度の専門的な情報を入手することが可能です。
なお、スマート補助金は、社労士による労務顧問サービスを提供しています。セルフ補助金診断を申し込むと専門スタッフから診断結果の説明と現状のヒアリングが行われます。
顧問サービスや、利用できる可能性がある補助金の制度などを紹介してもらえる上、必要に応じてサービスの契約が可能です。
助成金なう
助成金なうは、株式会社ナビットが運営している検索サイトです。国・自治体案件の掲載数は10万件あり、多くの補助金・助成金を探せます。
また、キーワードやエリア、利用目的など細かく条件を絞って検索できる点が便利で、融資や税制、給付金・支援金などの情報も入手できます。
さらに、自社製品・サービスを対象とした補助金・助成金の情報が毎月届いたり、申請をサポートしたりするコンシェルジュサービスの利用も可能です。
ほかにも、助成金セミナー・相談会の情報提供やコールセンター、商材の販売・購入のマッチングサービスなど幅広いサービスを利用できます。
なお、補助金・助成金の検索には無料会員登録が必要です。一部サービスは有償となる点にも注意してください。
補助金コネクト
補助金コネクトは、補助金コネクト株式会社が運営する検索サイトです。1万件以上の全国の補助金・助成金の中から自社に合った制度を探せます。
また、融資・出資の情報も入手できます。
さらに、顧問サービスの提供により、受給可能な補助金の調査や事業計画作成、申請までワンストップでサービスを利用することが可能です。
なお、補助金申請では、提携している専門家を通じて支援を受けられます。
ほかにも、資金調達の情報や補助金の公募開始を通知してくれるメルマガやコラム、お役立ちコンテンツなど、役立つコンテンツが豊富です。
助成・奨学情報naviは、公益財団法人助成財団センターが運営する検索サイトです。
掲載数は3,000件以上となっており、主に研究領域や地域活動における助成金や奨学金を探せます。
また、1,900団体以上の助成団体を検索することも可能です。
助成金の検索では、事業形態1・事業形態2・事業分野の3つを組み合わせることで、条件を絞り込んで効率良く検索できます。
また、申し込みの手引きが掲載されているので、実際に申請する際の参考にできます。
公益財団法人助成財団センターのWebサイトのコンテンツとなりますが、同団体によるセミナー・イベントの情報も入手可能です。
わたしの給付金(Zaim)
わたしの給付金は、家計簿アプリ「Zaim」を提供する株式会社くふうAIスタジオが運営する検索サイトです。
全国の市区町村の給付金から、法人と個人がそれぞれ利用できるものを探せます。掲載数は2万件以上と豊富です。
検索ツールの利用は基本的には無料ですが、受給可能かどうかを調べるには、Zaimのプレミアム会員登録が必要です。
居住地や世帯構成などのプロフィールを登録することで、住んでいる地域で受給できる可能性がある補助金・助成金・給付金制度を自動で抽出してくれます。
みんなの補助金コンシェルジュ
みんなの補助金コンシェルジュは、株式会社リアリゼイションが運営する検索サイトです。
掲載数は1000件以上で、地域や業種、経費項目、関心の高いカテゴリ、キーワードからスムーズに検索できます。
また、無料の会員登録を行えば、補助金AIレコメンドという補助金・助成金のマッチングシステムが利用可能です。
さらに、対象エリアや経費カテゴリなどメール配信設定を行うと、条件にマッチした最新の補助金情報を届けてもらえます。
会計士や中小企業診断士、行政書士などの専門家検索機能もあります。
創業手帳
創業手帳は、起業・資金調達などの創業・経営に関するビジネス情報を提供しているメディアです。
完全無料で最新のビジネス情報を手に入れられます。
創業手帳は補助金・助成金検索サイト・ツールではありませんが、資金調達をしたい人に役立つコンテンツも用意されています。
無料で利用できる「補助金ガイド」では、補助金・助成金の利用に必須な知識や最新情報をはじめ、起業家・経営者におすすめの制度、補助金・助成金の探し方・相談先など有益な情報を得ることが可能です。
無料会員登録で利用できる「補助金AI」であれば、地域や金額、募集期間などを設定することで自社に合った補助金情報を自動的にマッチングしてくれます。
検索サイト・ツール以外の補助金・助成金の探し方は?
検索サイト・ツールの使用以外に補助金・助成金を探す手段は以下のとおりです。ここからは、補助金・助成金の探し方について詳しく解説します。
自治体のホームページを確認する
自治体のホームページから補助金・助成金の情報を手に入れられる可能性があります。
J-Net21などの検索サイトでは未登録の市区町村があり、自治体独自の補助金・助成金情報が少ないことがあります。
自治体のホームページをチェックすることで、検索サイトでは見つからなかった情報が手に入るかもしれません。
自治体のホームページで、「補助金」や「助成金」で検索をかけると情報が手に入る可能性があります。
なお、自治体の制度は住民税を滞納している人は利用できない点に注意してください。
商工会議所や産業振興センターなどに相談する
商工会や商工会議所、産業振興センターなどの公的機関に相談するのもおすすめです。
公的機関では、管轄地域の事業者に向けて起業や経営に関する幅広い情報提供や支援を行っています。
補助金・助成金に関する情報が多数あり、業種や目的に合わせて利用できる制度の情報を紹介してもらえる可能性が高いです。
なお、商工会議所や産業振興センターなどに相談する際は、事業所を管轄する機関を利用してください。
管轄の機関はインターネットで調べられますが、電話でも相談を受け付けているケースもあります。
補助金・助成金に詳しい専門家に相談する
補助金・助成金の専門家に相談すれば、情報収集ができたり申請のサポートをしてもらったりすることが可能です。
相談できる専門家として、中小企業診断士や税理士、行政書士、経営コンサルタントなどが挙げられます。
経営や財務に関する相談に対応している専門家であれば、目的や分野に合わせて適した補助金・助成金を紹介してもらえます。
なお、専門家選びに悩んでいる人には、創業手帳の無料で受けられる専門紹介サービスがおすすめです。
全国に対応しており、成約手数料なしで3,000件以上の創業相談実績がある専門家の紹介を受けられます。
補助金・助成金、融資などの知識が豊富な専門家に相談したい時には、気軽に問い合わせてみてください。
まとめ・補助金・助成金の検索サイトを活用してみよう
補助金・助成金は返済が必要なく、融資と比べると気軽に利用できる資金調達方法です。
検索サイト・ツールを使うことで、多くの補助金・助成金の中から自分が求めるものを簡単かつ効率良く見つけられます。
検索サイト・ツール以外に、創業手帳の補助金ガイドや補助金AI、専門家紹介サービスも補助金・助成金探しに便利なため、ぜひ活用してみてください。
創業手帳では、補助金・助成金についての支援の他にも、会員登録していただいた方々には起業に関して必要な知識やツール類を無料でお使いいただけるサービスを豊富に用意しています。
ぜひご活用ください。
(編集:創業手帳編集部)