面接でやっていはいけない4つのこと「面接とは⇒ではなく⇔です」

創業手帳

面接では、相手(応募者)にも見られている意識を!

(2015/09/30更新)

新規に人材を採用する場合、面接を行うのが一般的です。面接の主な目的の一つとして、直接応募者と話をすることで、採否の参考にするためのより多くの情報を得ることが挙げられます。

企業側が面接を通じて応募者側を見ているように、応募者側も面接を通じて企業を見ているという意識はありますか?

応募者の面接時の話す内容、話し方や態度などの良し悪しを見ているように、企業側の面接担当者の話す内容、話し方や態度などを応募者も見ています。

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大企業と比較して中小企業の人材確保が難しい理由

大企業と比較して、中小企業は人材の確保が難しく、離職率も高いと言われています。それは以下の理由が考えられます。

  • 大企業と比較して応募者の絶対数が少なく、自社にマッチした人材を採用しにくい。
  • 離職に対する抵抗が大企業より小さい
    (大企業は、せっかく大企業に就職できたので辞めたくないという意思が働きやすい)
  • 従業員数の制限もあって、人事専門の部署がなく、面接のノウハウなどを確立していない。

大企業と比較して応募者が少ないのはどうしようもないかもしれませんが、採用した人材が自社にマッチしていれば、おのずと離職率も下がります。そして、自社にマッチした人材を採用できるような面接のノウハウは中小企業でも確立できます。ただ、そういったことを考えていない企業が多いだけです。

欠員が出た、あるいは売上が増えてきたので増員したい。求人を出して応募者と面接をして、一番良いと感じた人を採用。だいたいこのような感じでしょうか。では、その「良い」の基準をちゃんと決めてから面接していますか?

例えば、事業計画から必要な人材の数やスキルなどを明確にして、採用計画に落とし込む。書いてしまえば当たり前ですが、どれだけの企業がそれをやっているでしょうか。そもそも事業計画自体を作っていないかもしれません。

ちゃんとした今後のビジョンがなかったり、どういう人を採用しようか決めずにやっていたりということは、応募者に対する質問に現れますので、そういったことはちゃんと応募者に伝わります。今後のビジョンや計画性がなさそうな印象を受けた企業に対して不安を感じるのは当然です。

特に新規事業のための人材採用はコアとなる大事な人材です。それをどういった人を採用しようか明確に決めていないなんて、事業自体が失敗するのでは?と応募者は思います。

そうなったら採用されたくない訳ですから、対応も変わってきます。面接官が「途中までは良かったのに…この人はダメだな」と思った人は、ひょっとしてダメだと思われたい人なのかもしれません。

面接もスキルです

営業担当には営業のスキル、企画担当には企画のスキルが必要なように、面接をするには面接のスキルが必要です。

中小企業の場合、経営者の方が応募者とマンツーマンで面接をするケースも多いと思いますが、面接での対応を振り返っていますか?振り返って自省しないということは、自分の面接はいつも問題がないということになります。

胸を張って自分の面接は完璧だ、問題がないと言えますか?言えるのでしたら何も言うことはないのですが、そうでないならなぜ面接を自省しないのでしょうか。

せっかく優秀な人材が応募してくれても、せっかく自社にぴったりの人材が応募してくれても、面接時の対応がまずくてマイナスの印象を与えてしまい、逃しているケースもあると考えられます。

ではどういう面接が応募者にとってマイナスの印象を与えるのでしょうか、いくつか具体例を挙げて説明いたします。該当していないかどうか振り返ってみてください。

悪い例(1) 面接が始まってから応募者の情報を初めて見る

予め送付された履歴書や職務経歴書、求人サイトから得た情報などを、面接が始まってから初めて広げて見る人がいます。

面接が始まってから面接官を待たせて、スマホやタブレット端末で応募した企業の情報を調べるなんて言語道断だと思いませんか?それと同じことをやっているということです。

面接が始まってから、応募者を待たせて読むのでさすがに時間は数分程度ですが、逆にその程度で終わる事なら、先に済ませておけますよね。加えて、質問などを予め考えておくこともできます。

その程度の準備もできないのか、何のために先に応募書類を送らせているのかと、応募者が待っている間、会社に対する印象が悪くなることはあっても良くなることは絶対にありません。「この程度の段取りもできないで、この会社大丈夫かな?」と思われても仕方がありませんね。

悪い例(2) 相手の話に合わせて質問できない

面接官が考えていた段取りと違う答えが返ってくることはよくあることでしょう。

例えば前職を辞めたところまでを話してもらうつもりで「学校を卒業してから今までのことを話してください」と質問したとします。

前職を辞めた理由が志望動機に結びついている場合「だから貴社を志望しました」と志望理由まで言うのも話の流れとして自然です。そこに「では、弊社を志望した理由を聞かせてください」と言ってしまったら、応募者からすると「話を聞いていなかったのか」となりますよね。

本当に聞いていないのは論外ですが、ビジネスマンとしての能力を疑われても仕方がありません。

悪い例(3) 相手との距離感が近すぎる

顧客ではないとはいえ、初対面に人に接するのに適切な態度というものがあるでしょう。応募者が緊張しないようにフランクに接するのは良いのですが、友人か部下に対してしゃべるような態度の人がいます。

「顧客に対してはさすがにこんな態度は取らないだろうし、相手によってコロコロ態度が変わる人なのか?」と思われたら、是非この人と一緒に仕事をしたいなんて結果になる訳がありません。

フランクなのか過剰に距離が近いのかの基準は応募者によって異なるでしょうから、社会人としての常識を疑われないように、一般常識の範囲内で、ですます調の言葉遣いで普通に接しましょう。

悪い例(4) 資料の取扱いが雑

履歴書や職務経歴書など、面接をする際に必要な資料を用意して面接を行います。相手に渡してしまったら、どう取り扱おうが相手の自由かもしれませんが、自分が渡したものが目の前で雑に取り扱っているのを見て良い印象は持ちませんよね。

特に、デザインに関わるお仕事の場合などは、職務経歴をビジュアルで提示するために過去の制作物などをプリントし、ファイルにまとめて面接時に見せながら話す応募者もいます。そういったものは(一社しか応募していない限り)、他社にも持って行くわけですから、それを雑に取り扱われたら応募者も困ります。

相手がどう思うかということを考えるのは、ビジネスマンとして以前の人間性の話になります。そこに疑問を持たれるとうまくいかなくても当然です。

どれも当たり前のことなのですが、この当たり前のことがちゃんとできていないから面接がうまくいかないのです。

中小企業の場合は大企業ほど応募者もいませんので、上から選んでやるというつもりではなく、応募者に選ばれるようにというつもりで面接をしても良いぐらいです。

面接後にご自身の面接での対応や内容など、応募者がどう感じるだろうか、印象を下げるような対応をしなかったかと振り返ってみてください。

面接で良い印象を与えるには

ではどういう面接なら良い印象を与えるのでしょうか。それは、今後のビジョンを見せることです。

「欠員が出たから補充する」だけではなく、企業側が「今後こうやっていきたい、だからこういう人を何人採用したい」と説明ができれば、ちゃんとした計画を策定し、それに則って行動している企業だと思えます。

特に中小企業だと目先の仕事をこなすばかりで、中期的なビジョンもない企業が多いので、それを示すことができれば印象はかなり良いでしょう。

また、仮に入社することができれば、その計画に沿うためにはどうすれば良いのか、自分自身の入社後のビジョンも明確になります。

入社後のキャリア形成において、企業自体も自分自身も先が見えない企業より、今後のビジョンが明確な企業と、どちらの印象が良いか言うまでもありませんね。

まとめ

最初の話に戻るのですが、今後のビジョンを示すにはしっかりとしたビジョンや計画が必要になります。それらがないから質問や対応から応募者に見透かされてしまい、応募者に敬遠されてしまうのです。

まず、ビジョンを示せるよう事業の計画をしっかり立てること。そうすればどういった人材を採用すべきか明確になり、マッチングのミスも減ります。

さらに、面接時に質問すべきことも明確になり、質問のクォリティも上がります。その上で、印象を下げるような対応をしなければ、応募者もさらに前向きになるでしょう。

「おっ、ここの会社は他と違う」と思ってもらえたら、応募者は前向きになってさらに一歩踏み込んだアピールをしてくれるはずです。それは、相手の気持ちを掴めた証拠です。

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(監修:AM Consulting代表 待谷忠孝中小企業診断士)
(編集:創業手帳編集部)

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