飲食店開業をするとき、開業資金/運転資金はいくら用意したらいい?

飲食開業手帳

日本政策金融公庫の統計からわかる飲食店が用意すべき開業資金/運転資金の安全ライン

飲食店開業で運転資金はどれだけ用意するか?

(2015/02/17更新)

独立して飲食店を開業するとしよう。テナントビルを借り、什器や家具、内装を調えて店舗を準備するのにももちろん資金が必要だが、これから店舗を長く運営していくための運転資金を準備しなければならない。

飲食業で独立・起業する場合、開業時の運転資金はどれくらい準備すればよいのだろうか?今回は、飲食店開業した後、事業が軌道に乗るまで安全に店舗を運営していくために「ざっくり」どれくらいの運転資金が必要なのかを考えてみよう。

本文を読む


飲食業の現金商売なので資金繰りはラク?

「飲食店を運営していくための運転資金は最初にどれくらい準備すればよいのだろうか?」という質問に関しては、明確で絶対に正しいという答えはないように思われる。

「なんとなく3ヶ月分」というような意見もあれば、「飲食店は現金商売(日銭商売)だから、すぐにお金が入ってくるから運転資金なんていらないよ」など、色々な意見が聞かれる。

確かに、その場で「お代」としてキャッシュで受けとることができるので、入金されるまでの債権回収に時間がかかるような掛売りのビジネスと比べ、飲食業はキャッシュフローの観点から資金繰りはラクだ。よって、運転資金も「少なめでよいのではないか?」と考えてしまいがちである。

飲食店が開業後軌道に乗り始めるまで半年以上かかる

「明確で絶対に正しい答えはない」と結論づけてしまうと元も子もないので、統計データを元にして考えてみよう。飲食店の起業・開業支援を実際におこなっている日本政策金融公庫(日本公庫)の調査結果が参考になる。

日本政策金融公庫が発行する「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引き+」という手引きの中に、「開業後軌道に乗り始めた時期」について、興味深い調査結果がある。

開業後軌道に乗り始めた時期/生活衛生関係営業の景気動向等調査(2013 年4~6月期)特別調査結果

開業後軌道に乗り始めた時期/生活衛生関係営業の景気動向等調査(2013 年4~6月期)特別調査結果より:日本政策金融公庫「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引き+」より引用

調査によると、約6割の企業が、開業した飲食店の事業を軌道に乗せるために半年以上かかっている。また、最短の3ヶ月以内で軌道に乗ったとの回答はわずか26.1%しかない。

創業時の宣伝広告費、人材募集費等の運転資金や、事業開始後の運転資金(半年程度の赤字補てん資金等)の準備は大丈夫ですか?

日本政策金融公庫「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引き+」より引用

上記のように、前述の調査元の日本政策金融公庫も「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引き+」の「創業準備のチェックポイント|必要な資金」の項目において、開店後半年程度の赤字を補てんできる程度の運転資金を準備するように推奨している。

sogyotecho_lp468x60

飲食店は開業時に半年分の開業運転資金を確保しよう

ここまで述べてきたように、安全ラインと言う名目を掲げるなら、やはり「運転資金半年分(開店後半年程度の赤字を補てんできる程度)の確保」が、飲食店の開業時に準備しておくべき運転資金の基準ということになるだろう。

ただし、運転資金を調達する場合、金融機関から借入金として丸々半年分(6カ月分)の融資を受けることは現実的には難しいと思われる。よって、最低3ヶ月分程度の運転資金は自己資金で個人で貯蓄して準備しておき、プラスの3ヶ月分を制度融資創業融資、あるいは助成金・補助金などで資金調達するのが良いだろう。

飲食店の開業をゼロから解説!業態ごとのマニュアルも!
「飲食店の開業手帳」はこちら>>

まとめ

飲食店に限らないが、開業してからどれくらいすれば順調に売上が上がるようになるのかは誰にも分からない。したがって、「開業時の運転資金をどれくらい準備するか?」は、先人の知恵(ここでは調査結果)を借りつつ計画を立て、余裕をもって成功確率の高い選択肢をとる事が成功の近道だ。

【関連記事】資金調達方法とそのメリット・デメリット
【関連記事】飲食店開業!どこから融資を受ける?
【関連記事】1%未満の低金利が魅力!制度融資で資金調達する
【関連記事】補助金・助成金を活用しよう。起業家が選べる4種類をご紹介します!
【関連記事】起業するなら知っておきたい助成金・補助金10のポイント
【関連記事】日本政策金融公庫の創業時に利用できる3つの融資制度

(監修:ITA大野税理士事務所 大野晃 飲食店開業融資専門税理士
(編集:創業手帳編集部)

創業を知り尽くした創業アドバイザーによる
【無料個別相談 受付中】

自身も起業経験があり創業の失敗も成功も知る、経験豊富な創業手帳のアドバイザーが起業家の皆さまのお悩みを解決に導きます!
完全無料、1対1で1時間じっくりとご納得いただけるまでご相談可能です。

下記フォームからご希望内容を入力の上、送信ボタンを押してご依頼・お問い合わせください。 ※料金は一切発生しません。

創業コンサルティング受付フォーム

お名前必須
お名前 (ふりがな)必須
メールアドレス必須
電話番号必須
会社名
※起業前の方は未定とご記入ください。
郵便番号(任意)
都道府県必須

市区郡町村(任意)
番地(建物名等)(任意)
会社設立日必須

ご相談希望日時(任意)
※いくつか候補日をご指定ください。 ※遠方の方にはお電話やメールでのコンサルティングも行っております。
ご希望会場

ご相談内容必須

ご相談内容詳細必須
this_page_title
this_page_url
referrer
  • お問い合わせには「プライバシーポリシー」へのご同意が必要となります。 ご同意の上、お進みください。
  • ご相談内容によっては、お取り次ぎできない場合やご回答にお時間をいただく場合もございます。

創業手帳申込み e税理士

飲食開業手帳

カテゴリーから記事を探す