デザインの良し悪しが経営を左右する?知れば納得!良いデザインを判断するコツ

創業手帳

好みで判断してはダメ!正しいデザインは、ミミズ?それともイチゴクリーム?

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(2015/08/04更新)

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(※デザインには意匠という意味の他に、設計や計画といった意味もありますが、本記事では意匠という意味で使用しています。)

私はイチゴクリームが大好物だが、魚はどういうわけかミミズが大好物だ。だから魚釣りをする場合、自分のことは考えず、魚の好物のことを考える。

デール・カーネギー

突然ですが、『道は開ける』などの自己啓発書で有名なデール・カーネギーの言葉です。
相手の立場になってものを考えるというような含蓄のある言葉なのでしょう。

さて、御社の「デザイン」はミミズですか?イチゴクリームになっていませんか?

企業はデザインを必ず活用します

「デザイン」という言葉に対して、何かを綺麗にする、かっこよくするといったような見栄えを良くするというイメージをお持ちの方が多いと思います。「デザインに力を入れている」と聞くと、中身より見かけに力を入れているとマイナスイメージを受ける方もおられるかもしれません。

起業したら会社のCI、名刺、Webサイト、パンフレットなどを必要に応じて作成することになります。それら視覚に訴求するものには、全て大なり小なりデザインが施されています。つまり、企業は事業を行っていく上で必ずデザインを活用することになるのです。

このデザインを担当者の好みで決めてしまう、あるいはこだわりがないからといって適当に決めてしまうと、訴求したいことが対象にきちんと伝わりません。そのため、見込み客に訴求したいイメージと異なるイメージを与えてしまいかねません。また、制作費用を無駄にしてしまうことになります。

例えば、製品の品質を最大の売りにしている企業があったとします。その会社の製品のパンフレットが製品の品質と伴っておらず、安っぽかったらどうでしょうか?

製品のデザイン性の高さを売りにしている企業があったとします。営業担当者の名刺がごくごく普通のありふれたデザインだったら、その企業のデザインに期待するでしょうか?

企業としての売りや経営理念・フィロソフィーなどとデザインにギャップがあった場合、そのギャップが大きいほど企業の印象は悪くなったり、誤って伝わったりするのは想像に難くないでしょう。

それは、最終的に問い合わせを躊躇させたり、選択肢から外されたりという結果に繋がります。つまり、デザインを上手に活用できるかどうか企業の業績に影響を与える要素になるということです。

ただし、デザインの良し悪しの判断は困難です

とはいえ、一度デザインを見てしまうとどうしても自分の好みに合うかどうかで判断してしまいがちになります。視覚から入ってくるもの以外の情報がないと仕方がありません。

会社のCI、名刺、Webサイト、パンフレットなどの制作依頼時に経営理念や事業ドメイン(誰に、何を、どのように)などを説明すると思います。

デザインを提出してもらう際に、デザインを提示してもらうよりも先に、説明をどう汲み取ったのか、デザインのコンセプトをテキストや口頭で説明してもらうようにしましょう。

もちろん、その説明が見当違いでしたらどんなデザインでも無意味なものになりますので見るまでもなくボツになります。その上で、デザインを確認しながらコンセプトにどう沿っているのかを説明してもらえば、ちゃんとした判断材料をもった状態でデザインの確認ができるはずです。

また、そうすることは制作側にもメリットがあります。

自分の好みでデザインの良し悪しを判断されると、依頼している本人にさえよく分からない「好み」というものに合致するように何度も作り直しながら手探りで制作しなくてはいけなくなります。それによって時間も非常にかかり、制作側のモチベーションも下がります。

ですが、デザインをコンセプトに沿っているかどうかなど、論理的に判断してもらえるなら、制作サイドはちゃんとした基準をもって制作することができるので、仕事がしやすくなります。

そのため、好みを手探りしながら作るよりも制作期間が短くなる上、基準が明確なので制作物のクオリティも高まります。また、コンセプトを汲み取った上で、さらに良い提案や別のアプローチの提案などもしてもらいやすくなります。

終わりに

実際問題として「経験や知識が無い方でもここだけ見ればOKです」と言えるようなポイントなどありません。当然ながら、デザインの良し悪しを判断するには経験や知識が必要です。ですが、必要なものはイチゴクリームじゃなくてミミズだということを意識するだけでも大きく変わります。

デザインを経営レベルで判断し、活用するという意識をもっている企業は、大企業にも少なく、中小企業レベルではほとんど存在しないでしょう。

そのためデザインをうまく活用できるようになることは企業の強みになりえます。内製にせよ、外注にせよ、制作を依頼する場合は以上の点を意識してご依頼、ご判断ください。

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(監修:AM Consulting代表 待谷忠孝中小企業診断士)
(編集:創業手帳編集部)

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