失敗しない店舗工事【美容室・サロンの開業手帳 ~7.店舗内の外装工事する~】

創業手帳

信頼できる業者選びで「時間・お金・労力」を無駄にしない方法

(2015/12/07更新)

「キレイになって喜んでもらいたい」「美しくなって夢を叶えたい人をサポートしたい」という想いだけでは生き残れないのが、美容業界。

業界規模は、約2兆円ですが、美容室の数はコンビニの約4倍と言われ、非常に競争の激しい業界です。

また、近年増えているサロンですが、廃業率は1年以内が6割、3年以内が9割と言われています。

美容室・サロンは、店舗の固定費がかかるため、開業前に廃業するかしないかが決まっていると言っても過言ではありません。

開業前に情報を集め、きちんと準備をして、必ず成功させましょう!

美容室・サロンの開業前から開業後までを、ゼロから解説する、開業手帳シリーズ。今回は、「7.店舗内の外装工事する」です。

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「サロン完成までの作業スケジュールを詳解」

店舗が完成するまでのプロセスはやや複雑です。手順を間違えると「時間・お金・労力」を大きくロスしてしまいます。

手順のポイントをしっかり抑えた上でスケジュールを立てましょう。

サロンが完成するまでのスケジュール

「失敗しないための3つのポイント」

その1.いい物件を見つけたら即行動に移す!

人気物件の場合は、すぐに申し込みを決断する必要に迫られます。

魅力的な物件を見つけたらすぐ現地調査を行い、条件に合う物件かどうか確認しましょう。

その2.見積もりと平面図は早めに手配する!

サロンは、水道・電気・ガス等を他業種より多く使用します。

計画しているサービスを行うことができるだけの設備を整えられるか、素人判断はやめて必ず専門業者に確認してもらいましょう。

さらに融資を受ける場合は早めに概算見積と平面図を出してもらえるよう頼みましょう。

物件契約は通常融資決定後に行いますので、それまでの期間が長くなると物件オーナー(貸主)が他の競合に物件を流してしまうこともあるのです。

その3.店舗設計デザインは早い段階から始める!

無駄な家賃の支払いを減らすため、物件の申し込みをしたらできるだけ早い段階で店舗設計デザインを進め、引き渡し後すぐに工事に入れるよう準備を進めたいものです。

この場合、物件契約や融資が決定する前から設計デザインを依頼しておく必要があります。

業者のなかには設計デザイン料の一部を前金として支払えば不確定な業務であっても業務を進めてくれる場合が多いです。

「イメージどおりのお店をつくるためには、業者選びは慎重に!」

あなたの思い描いたイメージを実現するのは、工事業者や店舗設計デザイン業者と呼ばれる人々です。

イメージ通りの店舗を実現させるためには、開業者の訴求する内容を静かにヒアリングし、理解し、理解したイメージを形にできる業者を選ばなくてはいけません。

業者を選ぶ際は、かならず過去実績を提出してもらい、例えば他のクライアントがどんなイメージを持っていたものを、どこまで現実化できたのか、現物や写真などで確認することが重要です。

「店舗設計デザイン」は、サロンオーナーが考えたイメージ案をもとに具体化していく作業です。

デザイナーは店舗設計デザインに加え、工事業者とのやり取り(工事業者選定から現場監督業務まで)もトータルで受けおい実施行することも多いです。

工事業者の役割は、設計図をもとに店舗づくりを行うこと。店舗設計デザイナーが作った設計図面等をもとに、施工を行なうのが工事業者なのです。

工事には様々な工程があり、それぞれ大工工事、左官工事、電気工 事など専門業者がいます。

クロス張りひとつをとっても職人の技が必要です。仕上がりのクオリティを上げるためには、彼らのチームワークと技術力が不可欠なのです。

「店舗のクオリティを左右する業者の選び方」

ポイント① デザイン・施工実績が十分にある業者を選ぶ

サロンの場合、電気・ガス・水道の使用量が多いため、それらの容量を加味して設計をする必要があります。

また、保健所の許可も必要になる ので、その基準も十分に把握する必要があります。

サロンの業務内容を詳細に知らない業者がデザイン・工事を行なうと、開店してからトラブルが起こる可能性 があります。

言葉の説明だけでは、本当にイメージどおりの店舗をつくれる業者かどうかは判断できません。

その業者の過去の施工事例を確認し、実際のクオリティを確認しましょう。
 

ポイント② 費用の内訳について明確に説明できる業者を選ぶ

少しでも利益を得たいため、大きな金額の見積もりを出す時に、小さなサービス数字を上乗せしていく方法をとる業者は多いです。

とくに建築や施工のフィールドは素人にはよく分かりません。

専門知識がないと工事見積もりはうまく読み取れないものです。

見積もりに書かれているある工事が、本当に必要な工事なのかどうか、専門知識が十分にない開業者でも理解できるように誠実に説明してくれる業者を選びましょう。

ポイント③ アフターフォローが充実している業者を選ぶ

きれいに店を作り上げたものの、完成後のトラブル対応が遅かったり、アフターフォローを依頼する際になかなか担当者に連絡がつながらないといったことが多く発生しています。

アフターフォローは最重要ですので、仕事の発注前に確認し、できれば一筆書いてもらったほうがいいかもしれません。

サロン(特に理・美容室)では電気・ガス・水道の使用量が多いので、その分定期的なメンテナンスが絶対に必要になります。

店舗設計デザイナーや工事業者を選ぶ際には、アフターフォロー体制が整っている会社を慎重に選びましょう。

「すべてをひとつの業者に託す。一括発注とは?」

一括発注のしくみ

この「一括発注」は、店舗設計デザインと工事を、ある業者に一括して発注する方法です。

設計・デザインから工事までのすべての流れを一元管理できますし、見積もりや支払いなども一つにまとめることができるので、非常に楽な方法です。

ただし、それはすべてを任せられるほど信頼できる業者と出会えれば、の話しです。

もし設計デザインの質が低かったりコストコントロールができなかったり、あるいは下請けとなる各現場担当者とのコミュニケーションや共同作業が順調に進まなかった場合は、当然、作業はストップしたり難航するでしょう。

仮に、ある程度任せられる業者に出会い、一括発注を決めたとしても、各工程ごとに開業者自身が責任を持って積極的に確認していきたいものです。

「あなたが全てをマネジメント。分離発注とは?」

分離発注のしくみ

分離発注は、店舗設計デザインと工事それぞれを分けて発注し、その全体のマネジメントを開業者自身が行うものです。

当然、責任は重大ですしリスクも大きいので、デザイン・工事業者の業界や作業プロセスについて知識があり、交渉力に自信のある開業者以外は避けたほうが賢明かもしれません。

過去に類似の経験があり、自分ですべてを管理監督する能力がある人の場合は、低予算で納得のいく店舗を実現することができます。

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(編集:創業手帳編集部)

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