コンテクスト広告を展開する「BI.Garage」が博報堂DYグループ2社と資本業務提携

tips

2022年6月27日、株式会社デジタルガレージは、子会社の株式会社BI.Garageが、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社の博報堂DYグループ2社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

BI.Garageは、デジタルマーケティングにおけるサードパーティーCookie(ターゲティング広告に活用されている技術)の廃止や、意図しないサイトへの広告掲載によるブランドの毀損といった課題を解決するため、2019年に国内の主要記事コンテンツホルダーであるメディア28社とともに「コンテンツメディアコンソーシアム」を創設しています。

また、2021年の1plusX社(本社スイス)との資本業務提携を通して、メディア各社の記事のコンテクストを解析活用し、そこにマッチした広告を配信する、コンテクスト広告の仕組みを開発し、提供しています。

このコンテクスト広告は、他媒体でのターゲティング広告と比較しても、クリック率や動画視聴完了率などで上回る実績が出ており、次世代型の広告として注目されています。

今回の提携により、博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、そしてメディア28社と共に新たなテクノロジーを活用した次世代型広告事業を加速させていきます。

また、今年4月に1plusXを買収した米国のTripleLift社との連携も視野に入れ事業を展開していきます。

検索エンジンやネットショップで検索した商品やサービスの広告が、検索したWebサイト以外でも表示されたという経験は誰にでもあるでしょう。

このユーザーのWebサイトでの行動や閲覧履歴をもとに最適な広告を掲載する仕組みをターゲティング広告といいます。このターゲティング広告の仕組みでは、サードパーティCookieというユーザーの個人情報を利用しています。

Cookieは、ユーザーがサイトを訪れた日時・回数・メールアドレスなど個人情報が記録された小さなテキストファイルのことで、Webサイトの利便性を向上させるために重要な存在です。これがブラウザに保存され、Webサイトごとに参照されることで、たとえば、ネットショップのカートに入れておいた商品が、ページを閉じて改めてアクセスし直してもまだ入ったままになっている、というような動作が実現されます。

一方で、Webサイトにアクセスすると、そのサイトだけでなく表示される広告にもアクセスすることになります。この広告からもCookieが発行され、個人情報が記録されることになります。この第三者から発行されるCookieをサードパーティCookieといいます。

このサードパーティCookieはユーザーが意図していない情報を収集することになるため、プライバシー保護の観点から世界的に規制の流れとなっています。たとえばGoogleはWebブラウザ「Chrome」におけるサードパーティーCookieのサポートを、2023年半ばから段階的に廃止する見込みであることを発表しています。

このことから将来的にサードパーティCookieを利用したターゲティング広告が不可能になるため、最適な広告の表示において新たな方式が求められているのです。

プロダクトの販売のためにはPRやマーケティングが重要です。特にSNSマーケティングはリアルな顧客な声を聞けることが大きなメリットです。「冊子版創業手帳」では、創業期でも行えるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ BI.Garage Cookie コンテクスト広告 サードパーティCookie ターゲティング広告 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム デジタル・マーケティング デジタルガレージ プライバシー 博報堂DYメディアパートナーズ 広告
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Web3インキュベーターの「Tané」が10億円調達
2023年1月27日、Tané(本社:Dubai UAE、Managing Partner:六人部生馬)は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、DEEPCORE、X Te…
自動車への広告出稿・効果測定可能な広告プラットフォーム「WithDrive」提供の「Essen」が資金調達
2022年5月31日、株式会社Essenは、資金調達を実施したことを発表しました。 Essenは、車両広告プラットフォーム「WithDrive」を提供しています。 自動車のリアガラスに広告を掲載して収…
支出管理サービス「バクラク」などを提供する「LayerX」が26.8億円調達
2023年6月13日、株式会社LayerXは、総額26億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LayerXは、支出管理サービス「バクラク」や、デジタルネイティブなアセットマネジメント…
【東京都】「飲食事業者向け経営基盤強化支援事業」申請受付期間延長
2023年8月25日、東京都は、「飲食事業者向け経営基盤強化支援事業」の申請受付期間延長を発表しました。 都内中小飲食事業者の経営基盤の安定化や収益の確保に向けた取組に対し、専門家が店舗を訪問し、現地…
「CAMPFIRE」と「GO」が業務提携し個人向け広告サービス「AD FOR ALL」をリリース
2020年3月4日、株式会社CAMPFIREは、株式会社GOと連携し、「AD FOR ALL」の提供を開始したことを発表しました。 「AD FOR ALL」は、個人が自由に広告を活用できるサービスです…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】