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シーン映像分析プラットフォーム提供の「RUN.EDGE」が7.7億円調達

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2022年2月3日、RUN.EDGE株式会社は、総額約7億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

シーン映像の検索・分析ができる、スポーツ映像分析プラットフォーム「FL-UX」を提供しています。

試合を見ながらリアルタイムで映像にタグづけすることで、プレー直後に映像をもとにしたフィードバックや戦術確認が可能となります。

また、チャット機能や、必要なシーンだけをまとめて共有できる機能など、チームコラボレーションにも活用できる機能を備えています。

この技術をベースとした野球映像の検索・分析に特化したアプリ「PITCHBASE」、オンライン教育向け「TAGURU」も提供しています。

今回の資金は、「PITCHBASE」・「FL-UX」の本格的なグローバル展開、教育、エンタープライズ分野等への他業種展開などに充当されます。

これまでのスポーツ業界では、指導者の経験・勘をもとにした指導が大多数を占めていました。

しかしテクノロジーの進歩により、生理学、運動力学、統計学、心理学を根拠とした分析にもとづく指導が行われるようになってきています。

スポーツ映像分析はこのような科学的根拠をベースとした分析手法のひとつです。

選手ごとの細かい動きや、試合全体の動きを映像分析を通じて明らかにし、そこから改善方法を見つけだすというものです。

テクノロジーの発展によって様々なことがわかるようになっており、今後もさらに発展していき、多様なスポーツチームに導入されていくと予測されています。

またスポーツ映像分析システムには、映像を見ながら、大事なところや、動きの種類などを瞬時に分類するための「タグづけ」という機能が備わっています。

これによって映像の振り返りが容易になり、多数の選手に最適なフィードバックを行えるようになります。

RUN.EDGEは、この映像のタグづけを活用した、教育向けの映像分析ツール「TAGURU」も提供しています。

「TAGURU」は、オンライン授業など映像を使った授業において、「大事なところ」「あとで質問する」「わからないところ」というボタンを押すことでタグづけし、映像をシーンとして切り取ることができます。

このタグをつけたシーンを使い、生徒が先生に質問したり、先生が授業のフォローを行ったりできます。

該当の映像を見ながらコミュニケーションできるため、的確な質問や指導を行うことができます。

このように映像分析は教育分野への活用も考えられ、今後の大きな発展が予感されます。

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カテゴリ 有望企業
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