大阪支社長 梶本比沙インタビュー

(2016/8/24更新)

今回はビズシード株式会社 大阪支社長の梶本に、創業手帳にジョインした経緯、今後のビジョンについて話を聞きました。kajimoto-interview01

梶本 比沙(かじもと ひさ)
ビズシード株式会社 大阪支社長
大阪市議会を中心に大阪府下全域で速記士として議事録作成業務に携わる。弁護士秘書として事務所運営をサポートし、その後社長秘書を5年間務め、公認会計士事務所の所長秘書、総務を兼任。これまでの経験をもとに、女性がライフスタイルに合わせて働くことのできる企業づくりを目指し、事務代行事業を立ち上げ、株式会社化。2015年に起業の経験を買われ創業手帳の大阪支社長にスカウトされた。 創業手帳にジョインし、関西を中心に起業支援で活躍中。

人脈ゼロ、経験ゼロ、仕事ゼロからのスタート

ービズシードに入るまでの経歴を教えてください。

梶本:学生時代は専門学校で速記の勉強をしていました。資格を取得して卒業した後は、速記を扱う専門の会社に就職をしました。その後退職して弁護士事務所の立ち上げに携わり、弁護士の先生の秘書として仕事をしていました。

その経験を活かして次に一般の中小企業の役員秘書として5年間勤務をしていました。結婚して半年経ったころにもう一度転職し、会計事務所に勤めました。そこで2年ほど所長の秘書と、総務の仕事を勤めて、今年の2月に自分で「会社が本業に集中できる環境作りの手助けをする会社」を立ち上げて今に至ります。

ー起業経験があるということですが、起業時の困難などはありましたか?

梶本:会社の設立当初は、「会社はあるが仕事がない」という状況でした。
しかも、これまでの経歴で営業職についたことがなかったので、営業ってどうするのかとかすごく戸惑いました。人脈もない、経験もない、だから仕事もない(笑)。

仕事を取るために何したらいいの?広告作ったらいいの?WEB作ったらいいの?営業と言うけど、営業先ってどこ?っていうのが最初の悩みで、誰に私のサービスを説明しに行ったらいいんやろうって悩みました。

ー起業するときはほとんど誰もが初心者ですからね。

梶本:そうですね。あるとき司法書士の先生に契約書の話で相談をしたとき、「梶本さんは、どうやって営業しようと思ってるの?」と聞かれて、「オフィス街に出向いてビルの一番上から一番下まで飛び込み営業しようと思ってます」と言ったんです。

すると、「飛び込みやっても話も聞いてもらえへんし、そもそもドアも開けてもらえん、名刺なんか置いていっても速攻捨てられるよ」と。そこで何をしたかというと、経営者が集まる交流会にひたすら行きました。そのうちの1つに創業手帳の交流会もありました。

ー交流会で営業活動をされたのですか?

梶本:営業というよりも、まずは私の会社や私自身の名前を覚えてもらい、「梶本さん」と呼んでもらえるようになろうと思って交流会に通いました。仲良くなれば必ず「どんな仕事してんの?」と聞かれるので、そこでサービスの説明をします。

ひとり経営をされている方だったら「事務作業ってご自身でされてるんですか?」とか微妙にニーズを聞きながら、「その部分、任せてもらえれば本業に専念できますよ」とか言って、仕事の話をして今に繋いでいる感じですね。

まずは仲良くなる

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ー交流会で仲良くなるという点で女性だからこそ、という様な出来事はありましたか?

梶本:そうですね。経営者が集まる交流会となると、スーツ姿の男性が20人とか30人いる中に、女性は2~3人なので女性であるというだけで、やっぱり目を引きますし、目立ちます。だから一生懸命セールスしていかなくても、「どんなことしてるの?」と興味を持っていただけます。でもその一方で、言葉の端々で結構ナメられているなと感じることもあります。だから善し悪しはありますね。

ーサービスの説明をするときに受注につながるような工夫はしていますか?

梶本:説明の工夫というよりは、まずは仲良くなることですね。「初めまして、梶本です。事務の代行サービスをやってる会社です」という話をしても、仕事に繋がらないんです。だから名刺交換した時にまずはたわいのない雑談をして、仲良くなってきたかなという時に、「お仕事どんな感じなんですか?」って聞きます。

相手が長々と喋ったら向こうも申し訳なくなってきて、「梶本さんは?」ということになってしっかり聞いてくれるんです。だから先にたくさん喋らせて、最後は私の話聞いてね、みたいな感じで説明していくっていう感じですね(笑)。

私の後ろにたくさんの人脈があるのと同じで、相手の方もたくさんの人脈を持っていると思うので、その方にはニーズがなくても「あなたの後ろで誰か困っているということはないですか」という感じで紹介してもらうほうが繋がりやすいと思います。

「事務で困ってませんか?私やりましょうか?」ってガチで押すと、「いやいや、全然そういう感じじゃないんで大丈夫です」って皆さん引くんです。だから、「貴方は大丈夫だと思うんですけど、貴方のお知り合いは困ってませんか」という感じで話すと、その人にも説明できるし、紹介もしてもらえます。

ー交流会以外で作った人脈はありますか?

梶本:交流会で出会った方から紹介してもらうってすごく大きくて、仕事を紹介してもらうパターンは多々あります。テレアポもしたんですけど、「分かりました。何かあったら、またかけます」って言われて真に受けて待ってたんですけど、電話は一度もなかったですね。

サービスの内容とか価格もすごく大切だと思うんですけど、やっぱり仕事をもらうって、人と人なんやなということをすごく実感しました。信頼関係を築いて実績を上げて、そこからの紹介というのが、一番いいお客さんを掴むことができて、お付き合いも長くなっていくのかなという感じがします。

ービズシードの大阪支社長に就任するまでの経緯を教えてください。

梶本:自分の会社を設立したときに『創業手帳』が届いたんです。「頼んでないのに、これは何やろう?」と思って読んでみたら、いろいろな役立つ情報がまとめられてあって、素晴らしい雑誌だなと思いました。

その時はすでに税理士なんかも付けていたんですが、もっと早くこれをもらっていたら良かったなと思いました。その後創業手帳セミナーが大阪であって、経営者が集まりそうな交流会ということで、営業にも繋がると思い、それに参加しました。そしたらビズシードの代表の大久保さんと知り合って、お話をしていく中で、大阪支社の立ち上げに挑戦させてもらうことになりました。

『創業手帳』の可能性をビジネスにつなげる

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ー創業手帳の大阪支社長をしながら自分の会社を持つということですが、どういう考えや想いを持っているのですか?

梶本:最初に「大阪支社をやらないか?」という話をもらったときは、「本業あるのに、ちょっと無理やろ」と思う反面、「いやいや、逆に『創業手帳』を使って人脈を広げるチャンスじゃないか」とも思いました。個人で大手の会社に入っていくのってすごく難しいけど、『創業手帳』というある程度の実績がある媒体を持って入っていくというのは、ただ単に自分の事業を売り込むよりもうんと楽なんです。そういう意味では本業に差し支えるんじゃなくて、逆にプラスになるようこれを使おうと。

つまり、ビズシードはビズシードで自分のブランドとして確立できるし、それに加えて人脈作りや経験を得ることができれば、自分の本業に生かしていくこともできると考えたんです。『創業手帳』はすごい可能性を秘めていると思っています。

それと、今申し上げた自分にとってのメリットだけでなく、手元に『創業手帳』が実際に届いたときに、起業家の視点で見ても「これはいい」と思いました。その経験をみんなにもしてもらいたいという想いもあります。そして自分の会社に関しては、『創業手帳』を大きくして、その傍らで少しずつでも大きくしていけたらたらいいなという考えでやっています。

ーこれからの夢や目標はありますか?

梶本:私は、特に女性に対してある想いを持っています。縛られず自由に生きてほしいという思いです。女性って「働く」という視点から見ると子育てとか結婚とかといろいろな縛りがあるから、自分はもう無理やなとか、年齢が高いからとか、もう世間に評価されないとか、いろいろなことを思うと思うんです。

でも、自分の気持ちひとつで環境って変えていけるので、ぜひ、いろいろなことにチャレンジして欲しいと思います。別に大きい会社とかを作ることだけがチャレンジではなく、個人で経営をすることでもいいだろうし、何か新しいことを勉強するというのでもいいと思います。とにかく何でもチャレンジして、自分に限界を作らず、やりたい事はやるという感じで思いのままにやってほしいと思っています。そして私は創業手帳や自分の会社を通してそのようなチャレンジをサポートしていきたいと思っています。

(取材協力:ビズシード株式会社/梶本比沙)
(編集:創業手帳編集部 石橋)