フランチャイズは比較して選ぼう。成長性の高いFC選ぶ秘訣とは

創業手帳

成長性がわかる3つの視点で事業を成功させよう

(2016/06/15更新)

フランチャイズに加盟するなら、成長するフランチャイズに加盟する方が売上を増やす可能性が高くなります。成長するフランチャイズは3つの視点で確認すると見分けられるようになります。その視点とはどういったものでしょうか。

1:そのフランチャイズは成長マーケットの事業か?

1つ目がフランチャイズのマーケットが成長分野であるかを判断することです。

成長性の高いフランチャイズの事業が一時期の介護業やひと昔前の外食産業のようにその当時成長しているマーケットであれば、ビジネスチャンスも大きくなります。

マーケットは成長期から円熟期へと変わり、衰退期に向かいます。

このタイミングで成長期にあるマーケットを見つけることが重要になってきます。

では成長するマーケットはどのように見つけたらよいでしょうか。

人口はどのように変化しているか?

人口動態(一定期間での人口の変動)は成長するマーケットを見つける上で重要な要素です。

現在日本では若者が減って高齢者が増える傾向にあるため、介護サービスに次々と民間業者が参入しています。人口動態の変化は確実にわかる未来です。

今後抱える社会的課題は何か?

明確に皆が認識している課題で、解決できる事業があれば人口動態の変化とともに一気に成長できる可能性があります。

例えば少子化は幼児向けのサービスには不利な人口動態ですが、ネット情報の氾濫や核家族の増加の影響で、正しい子育ての方法がわからなくなっている親が増えてきています。

さらに少子化により1人当たりの子供にかける教育費は増えてきているため、ある幼児教室の事業は3年で300店舗を超えるまでに成長しました。

また、発達障害のように軽度の障害を抱える子供が過去15年間で3倍に増えており、障害者の子供を預かる放課後等デイサービスが誕生して、1,500以上の施設が作られました。

どの分野で規制緩和されるか?

さきほど紹介した放課後等デイサービスは2012年の児童福祉法改正により民間事業者の参入が可能となり、大きなビジネスチャンスとなりました。

このような規制緩和が今後もビジネスチャンスとなるでしょう。

流通構造はどのように変化しているか?

流通構造に最もインパクトを与えたのがインターネットです。インターネットによって新たな事業がたくさん誕生しました。

フランチャイズ関連では保険の窓口販売が挙げられます。今までは営業マンが訪問販売していましたが、規制緩和により店舗で販売が可能となりました。

このように販売方法の変化が新しい事業を生み出したと言えるでしょう。

2:フランチャイズのビジネスモデルは新たなマーケットを作れるか?

2つ目がフランチャイズのビジネスモデルです。成長するマーケットに優れたビジネスモデルで参入すれば成功する確率が高くなります。

逆に成熟期、衰退期にあるマーケットでも優れたビジネスモデルであれば一気に成長産業となる可能性もあります。

例えば外食産業は衰退期に差し掛かっていますが、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」など高級食材を立ち飲みで提供することで価格を抑えるビジネスモデルが急成長しました。

ビジネスモデルとは、差別化できる儲かる仕組みを作ることです。

たとえ衰退期のマーケットであっても新たなニーズを創りだすビジネスモデルを構築できる余地はないかを検討しておきましょう。

3:フランチャイズの経営者に成長を継続する資質があるか?

3つ目はフランチャイズの経営者の資質です。どんなに成長する産業で優れたビジネスモデルがあっても最終的に事業の継続を支えるのは経営者の才覚です。

フランチャイズの経営者がどのような人物なのかは見極めておきましょう。

加盟する立場であっても、フランチャイズ本部に経営の一部をアウトソースするだけの能力があるのかというのは経営者の資質によって左右されます。

このようにマーケット、ビジネスモデル、本社の経営者を確認することで成長するフランチャイズを見分けられるようになります。

フランチャイズの選定に迷った時は参考にしてみてください。

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(監修:AT カンパニー株式会社 代表取締役 浅野 忍土(あさの しのただ)
(編集:創業手帳編集部)

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