経営者はどうやって法人口座を選んでいるのか? 405人の起業家に聞いてみた

創業手帳

創業手帳で行った「法人口座の利用」についてのアンケート結果を報告します

(2020/06/23更新)

多くの企業が会社設立直後に開設する法人口座。法人口座を提供している金融機関は数多く有り、サービスの内容や開設のためのハードルも異なります。どの金融機関を選べばよいか迷っている、という経営者の声も少なくありません。

創業手帳では、メールマガジンに登録している起業家405人に対して、「法人口座の利用に関するアンケート」をとりました。経営者が、法人口座を決める際にどのようなポイントを気にしているのか、結果をまとめて紹介します。

また、無料で利用できる創業手帳の冊子版では、おすすめの金融サービスをピックアップして紹介しています。こちらも記事とあわせて活用してみてください。

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メガバンク・都市銀行・地方銀行…起業家はどの銀行を使っている?

現在利用している金融機関についての質問(複数回答可)では、地方銀行を利用している人が163人で、全体の40.2%と、最も割合が高くなりました。ついで、信用金庫が133人(32.8%)となっています。

メガバンク・都市銀行については、みずほ銀行が60人(14.8%)、三菱UFJ銀行が51人(12.6%)、三井住友銀行が38人(9.4%)、りそな銀行が12人(2.9%)でした。また、ゆうちょ銀行は29人(7%)です。

ネット銀行は、ジャパンネット銀行が70人(17.3%)、楽天銀行が40人(9.9%)、住信SBIネット銀行が6人(1.5%)という結果が出ました。

銀行の種類ごとの割合を比較すると、地方銀行・信用金庫の割合が圧倒的に高いことがわかります。一方で、一般的に「新興企業が口座を開設するハードルが高い」といわれているメガバンク・都市銀行についても、40%程度利用している人がいるようです。みずほ銀行をはじめ、スタートアップ支援に力を入れるメガバンクが増えていることも背景にありそうですね。

法人口座を選んだ決め手

回答者が現在利用している法人口座を選んだ理由(複数回答可)も聞きました。

支店が近くにあったから」と答えた人が222人(54.8%)と最も多くなりました。事業所の近くで利用できる利便性は、やはり大きなポイントのようです。

ついで多かったのが、「個人でも利用していたため」で、163人(40.2%)です。もともと活用している銀行であれば、窓口とのやり取りがスムーズだったり、個人の口座と使い分けやすかったりします。これらのメリットが、選ぶ上でアドバンテージになるのかもしれません。

インターネットで開設可能だった」と答えた人は99人(24.4%)。忙しい創業時の経営者にとって、店舗に行かずともインターネット上で口座を開設できることは、喜ばれるポイントです。また、「最初に開設できた」と答えた人は、87人(21.5%)いました。複数の選択肢を検討する中で、開設までのスピーディーさが決め手になった人も、一定数いることがわかります。

口座開設で困ったこと

口座開設時に困ったこと(複数回答可)についての質問では、「開設までに時間がかかった(37.8%)」、「提出書類が多かった(31.9%)」、「郵送手続きが面倒だった(8.9%)」という、手続きの煩雑さに関わる回答が上位を占めました。

そもそも開設を断られてしまった、という人も23.7%います。創業手帳では、法人口座を開設する際のポイントや、担当者がどんなチェックをしているのかについてまとめた記事を公開しています。事前に用意すべきポイントを知ることで、開設をよりスムーズに進めることができます。この記事をきっかけに法人口座の開設を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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インターネットバンキングを活用している起業家が半数以上

銀行の窓口に行かなくても、インターネット上で取引できるインターネットバンキング。自宅や外出先などでも振り込みや残高の照会ができるため、ビジネスシーンでも大いに活躍します。

今回の回答者で、インターネットバンキングを利用している人は63.7%となり、半数以上が活用していることがわかりました。

インターネットバンキングを利用していないと答えた人に対して、「どんなサービスがあれば導入したいと考えるか?」という質問をしたところ

  • 税金・各種料金の払込
  • 振込入金 メール通知
  • 会計ソフトなど外部サービスとの連携
  • 口座振替
  • 総合/給与振り込み

といったポイントをあげる人が多く見られました。これらのサービスは、インターネットバンキングで対応している金融機関も数多くあります。インターネットバンキングの導入を考えている経営者の方は、検討している銀行に確認してみると良いでしょう。

まとめ

法人口座の利用に関するアンケートの結果をお伝えしました。多くの起業家が、法人口座を開設する際に、利便性や開設のハードルの低さを重視していることがわかります。

創業手帳では、無料で利用できる冊子版をはじめ、これから口座の開設を検討している経営者にぴったりのサービスやノウハウを提供しています。事前に情報を集めることで、開設のハードルを下げることにも繋がりますので、必要に応じて活用してみてください。

【アンケート概要】
「法人口座に関するアンケート」
実施期間  :2020年3月13日~3月27日
調査方法  :インターネット調査
調査対象  :創業手帳メルマガ会員
有効回答者数:405人

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(編集:創業手帳編集部)

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