東京都内限定・低利融資を受けられる「女性・若者・シニア創業サポート」を受ける~オーナーシェフの山﨑さんの事例~

低利融資な上に・事業計画アドバイス・経営サポートも受けられる!

(2016/08/2更新)

都内で起業予定、もしくは起業した方で資金調達にお困りなら、まずは「女性・若者・シニア創業サポート事業」の利用がおすすめです。対象者であれば、無担保で低金利(1%以内)の長期資金(返済期間10年以内)を、最大1,500万円まで借りることが出来ます。また、融資だけではなく、事業計画のアドバイスや最大5年間の経営サポートを受けることできます。

今回は、実際のサポート事例と支援対象や融資条件をご紹介します。
事例を見て、是非参考にしてみてください!
 

サポート事例:融資実行までスピード感のある対応で、開業を支援

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yamabudou_add東京・根津の駅前にお店を構える「あひーじょバル&ごはん 山ぶどう」は、これまで数々のイタリア料理店で腕を振るってきたオーナーが2016年3月にオープンしたアヒージョ専門店。

料理人としてだけでなく、店舗の運営経験も豊富なオーナーだが、今回初めて「女性・若者・シニア創業サポート事業」の支援を受けて開業へと至りました。
どのように制度を利用したのか、オーナーシェフの山﨑さんにお話を伺いました。

 

これまでの資金調達は融資を受ける準備が負担だった

ー現在のようなお店をやろうと思ったきっかけは?

オーナーcbs_yamabudo2イタリア料理屋ではありきたりで印象に残らないため、何かに特化した店にしたかったんです。
そこでアヒージョに特化したお店を思いつき、20種類以上ある新鮮な具材の中からお客様が2~3種類選んで注文していただくというシステムにしました。

ー山﨑さんは以前もご自身でお店を経営されていたと伺いました。

オーナーcbs_yamabudo1開業から携わった店は、この「あひーじょバル&ごはん 山ぶどう」で5店舗目です。そのため開業のノウハウはある程度持っていますが、資金集めには苦労しました。

以前受けた融資は審査が非常に厳しく「過去の雑誌の掲載記事やテレビの出演映像を見せて欲しい」と言われたり、準備が大変だった記憶があります。また、景気が悪い時期は金利が引き上げられる心配もありました。

審査期間も短く、すぐに返答が来て600万円の融資を受けられた

ー今回資金調達を考えたきっかけは何だったのでしょうか。

オーナー:自営業を辞めた後、雇われでお店の開業から携わったりと転々としていましたが、やはり自営業としての店作りを再度したいと切望し模索していました。まとまったお金のあてが出来たので、足りない分を融資してもらえるところを探し始めました。

ー「女性・若者・シニア創業サポート事業」を知った経緯は?

オーナー:この制度はオープンの3ヶ月半前に親族の会社が取引している信用組合の方の助言により知りました。その後、創業計画のデータを親族の会社に送ったところ、偶然居合わせた信用組合の方の目に留まり、企画を評価していただけたんです。

サポートについて色々と教えてくださり、後日申し込みして融資に至りました。返答まで1ヶ月もかからず、実行の手続きまで1週間~10日ほどでした。審査期間も短く、すぐに返答が来たのでとてもやりやすかったです。融資を受けた600万円は、主に設備投資に使いました。

アドバイザーによるサポートや据置期間がある点など魅力は多い

ー活用した感想をお聞かせください。

オーナー:まず、金利が低い上に返済の据置期間がある点は大きな魅力でした。その間に安定した経営に持っていきやすいからです。そして、融資を申し込む前には、作成した事業計画書を地域創業アドバイザーの方に見てもらい、アドバイスをいただけたので大変助かりました。

融資を受けた後も最大5年間、年3回の経営アドバイスにアドバイザーが店舗に来てもらえるということで、地域に根ざした販路開拓の方法など、経営相談にのってもらえるのは心強いですね。今後は出店エリアの景気状況・昼夜の人口差・家族構成・所得状況など地域の情報を色々教えていただきたいと思っています。

ー最後に起業家へのメッセージをお願いします。

オーナー:お得感のある融資だと思いますので、色々な業種の方、特に若い方にはこの制度を使ってどんどん起業にチャレンジしていただきたいですね。事業計画は、損益予想データや地域のデータ、集客見込み、商品の価格など、具体的な数値を盛り込み、販売方法や店づくりなどについても具体的にした方が良いと思います。その方が金融機関の方に伝わりやすいですから。

私自身、以前の経営ではどんぶり勘定になってしまっていた時期もありました。今回はその反省を活かして出店前は綿密な計画を立てました。

また、返済が始まってから慌てないように、据置期間も同額をプールできる口座を設けると良いかもしれません。「女性・若者・シニア創業サポート事業」は東京で起業したい人のための優しい融資制度です。丁寧さや、いかに信頼してもらうかということを意識して臨むと良いのではないでしょうか。

「女性・若者・シニア創業サポート」の詳細

支援対象と融資条件を見てみましょう。

支援対象

  • 女性、若者(39歳以下)、シニア(55歳以上)で、都内における創業の計画がある方。又は創業後5年未満の方(NPO等も含む)
  • 地域の需要や雇用を支える事業

融資条件

  • 融資限度額は1,500万円以内(運転資金のみは750万円以内)
    ※他の借入金の借換は対象となりません。
  • 固定金利1%以内、無担保、返済期間10年以内、据置期間3年以内
    ※本事業と併せて取扱金融機関独自の融資を利用する場合、表面記載の融資条件と異なる可能性があります。
  • 保証人:法人…代表者個人または不要
       :個人事業主…不要

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NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター(CBS)
女性・若者・シニア創業サポート事業担当(受付時間:月~金 9:00-17:00)
TEL:03-5939-9503
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(取材協力:NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター(CBS)
(編集:創業手帳編集部)

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