契約書チェックツール「AI-CON」で弁護士の「リーガルチェック」を自動化!?

創業手帳

GVA山本代表コメント&AI-CON体験レポート

(2018/05/14更新)

ビジネスを進めるうえで、交わした契約が法的に妥当かどうかを確認する「リーガルチェック」を行う場面があります。実はこのリーガルチェック、契約書の内容について何度も弁護士や取引先とやり取りするので、時間がかかってしまうことがあります。

そのような法律上のやり取りにおいて、欧米では技術革新が進められています。「リーガルテック」といわれる弁護士業務の自動化です。日本ではレベルの低い法務サービスは少ないですが、この分野でのAI・IT活用による効率化はまたまだ進んでいないのが現状です。

そんな「リーガルテック」の分野で、注目のサービスが日本で開始されました。GVA TECHがリリースしたAI契約レビュー「AI-CON(アイコン)」です。

この「AI-CON」ですが、実際に創業手帳でも契約書チェックに使ってみました!
今回はそのレビューとともに、GVA法律事務所、GVA TECH(株)代表 山本 俊 氏に、開発までの経緯や日本と海外のリーガルテックについてお話を伺いました。

創業手帳で「AI-CON」を実際に使ってみた感想

「AI-CONはどのくらいの実力なのだろうか?」
創業手帳でリーガルチェックを行いたい契約書があったので、実際の契約書を使って、試してみました。

一般的な契約書だと回答が返ってくるまでに数日は掛かっていましたが、なんと「AI-CON」に出したところ、翌営業日に回答が戻ってきました。


創業手帳が注目したのは、法務上のリスクの度合いが5段階で表示され、視覚的にわかりやすくなっていること。
結局のところ、どれくらいのリスクなのかが弁護士と企業の間で意識が違う場合があるので、これはユーザーにとって嬉しい機能です。

また、回答項目は、各項目にわたって思った以上に細かく書かれており、弁護士が行う通常のリーガルチェックと大差ない水準でした。

「AI-CON」は日本の法務業界を変革するか?

「AI-CON」を編集部で実際に使ってみたところ、煩雑で分かりにくい法務とビジネス側のやり取りを、分かりやすく且つデータを蓄積しやすいフォーマットにしていることが、事業展開するうえでのポイントだと感じました。ユーザーから見ても、弁護士の個別対応と同じ品質をレスポンス良く利用できるのは魅力的です。

リーガルテックは、契約書の定型化・フォーマット化がされていないとデータが蓄積されません。AI化を進めるのが大変なところだと思いますが、ユーザーの使用感などのデータを蓄積とAI化しやすいフォーマットを両立している工夫に、今後の可能性を感じました。

この「AI-CON」ですが、「現段階では、弁護士が作業しています」と正直に公表しています。つまり、この修正データを蓄積していき、AIを用いて徐々に自動化しているということです。
今後行われるAI化への移行とともに、リーガルテックの分野がどのように進化していくのかに期待です。

GVA法律事務所、GVA TECH(株)代表 山本 俊コメント

ここからは、GVA法律事務所、GVA TECH(株)代表の山本 俊 氏のコメントをご紹介します。
「AI-CON」が生まれたきっかけや、今後の展開について、語っていただきました。
—「AI-CON」を作ろうと思ったきっかけについて教えてください。

山本:多くの起業家やビジネスでは弁護士などの法務サービスは重要なものです。特にリーガルチェックといわれる領域は、こういったサービスがまだ無く、手が届きにくい状態です。

AIやITのテクノロジーを活用することで、より早くより安い価格で安定した法務サービスを提供し、今まで行き届かなかった企業やフリーランスにも法務サービスが提供できるようにするために開発しました。

—開発元であるGVA TECH株式会社はどのような経緯で立ち上がったのでしょうか?

山本:多くの人に法務サービスが普及するためには、早く、安く、安定したサービスが必要です。そのためには、AIによる自動化が必須と考えました。
大学の教授も含めて日本のAIの有識者にアドバイスを頂き、ある程度方向性の目処がたったため立ち上げに動きました。

このサービスを作る際に苦労した点を教えてください。

山本:法務的な考え方とテクノロジーの融合には苦労しました。「弁護士の世界の常識をテクノロジーに置き換えるとどうだろう?」ということを考えながら、試行錯誤の連続でした。

—海外と日本を比べると、リーガルテックの分野はどのように違いますか?

山本:海外もFintech(※1)等と比べるとリーガルテックはまだまだですが、日本のリーガルテックは本当に黎明期という段階です。逆に言うと、これから大きく伸びる分野でもあるでしょう。

※1
Fintech:金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語。金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな動きを指す。スマートフォンなどを使った送金もそのひとつ。

—「AI-CON」において、次の目標はなんですか?

山本:まずはデータの蓄積を進めて、AIの精度を上げていくことです。人力の要素をどんどん減らしていきます。そうなるとコストが下がっていき、価格が下がるので必要としている多くの人にこのサービスが届くと思います。

—今後の展開、夢を教えてください。

山本:契約書のレビューに加えて、契約書作成の自動化、契約書の編集作業の自動化等を目指していきます。これらの技術の応用でニーズのある法務領域を自動化していきたいと思います。

—最後に、起業家にメッセージを一言お願いします!

山本:「AI-CON」もそうですが、起業家は、苦手とする分野を専門家や便利なサービスで賢く解決して欲しいと思います。スタートアップでは限られたリソースをどう使うかが大事です。自社の得意な領域にフォーカスを当てて欲しいです。そのためにこのサービスが使われていくと嬉しいですね。

(監修:GVA法律事務所GVA TECH(株) 代表 山本 俊)
(編集:創業手帳編集部)

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