200人の起業家が卒業!”起業家シェアハウス”を作った起業家、内野匡裕氏インタビュー

創業手帳

起業家が集う”コンセプトシェアハウス”とは?

(2017/01/30更新)

10年前に国際交流経験を求めてシェアハウスに入居。自分自身が体感した『人との交流から得られる気づき、学び、視野の広がり、感動』を、世の中に受け入れられやすい形にして提供したいと決意したという内野さん。以来10物件に住み、200物件以上を見学し、シェアハウス運営会社を副社長として設立し、デザイナーズシェアハウス4件を運営。その後独立し、株式会社彩ファクトリーを設立し、現在はコンセプトシェアハウスを17棟プロデュースしています。今回は、起業家が集う”コンセプトシェアハウス”について取材しました。
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ーシェアハウスを始めたきっかけはなんですか?

内野:10年前に自分自身がシェアハウスに住み始めて、様々な国籍、年代、職業、価値観の方々と語り合ったことで自分の視野が広がり、 その後の人生が大きく変わりました。

生活を共にして信頼関係を築ける環境だったからこそ、深い悩みを 打ち明けたり、秘めた想いを語り合うことができ、血がつながってないのに家族に近い人間関係を得ることができ、人生の新しい豊かさを得ることができました。
このような環境をもっと社会に増やして、同じことに悩む現代人が 解放されるきっかけとしたい思いが募り事業化しました。

ーシェアハウスには、どんな特徴がありますか?

内野:同じ目標と目指す者同士であればさらに良い仲間になれる、もっと助け合って高め合える。もっと自己実現に成功して「目指すものが ある幸せ、それに向かっている幸せ、助け合える仲間がいる幸せ、達成する幸せ」を当たり前に味わえる。そんな社会にしたいという思いがあったため「コンセプトシェアハウス」という特化型のシェアハウスを展開しています。

現在は
「起業家同士が刺激を与えあい、ノウハウや人脈を共有し、お互いの事業を加速しあう起業家シェアハウス」
「日本にいながら留学と同じ環境を得られ、 英会話を上達させる英語漬けシェアハウス」
「有名予備校と提携して毎日生活全体を通して成長を促す授業を行う 予備校シェアハウス」
「チャイルドケアサービスによって仕事と子育てを楽しく両立できる シングルマザーシェアハウス」
の4つのコンセプトがあり、 今後様々なコンセプトに広げていく予定です。

例えば起業家シェアハウスでは、普段コワーキングスペースとして仕事をしたりお客様と打ち合わせのできるセミナールームを備えており、週末にはビジネスプランコンテスト、上場企業経営者の講演会、プログラミングワークショップなど様々なビジネスイベントを開催しています。

共用ラウンジでは起業家仲間を招いてごはん会をしたり、毎月起業家交流パーティーを開催しています。
個室は20㎡あってトイレ、シャワー、キッチンもついているので40室のマンション+セミナールーム+ラウンジ+起業家コミュニティのイメージです。

住人専用のFacebookグループでは過去の入居者含め120名の起業家に相談することができるため、「ちょっとこれやったことある人教えてください」「こんな仕事あるけど誰か興味ありませんか?」「明日出す企画につっこみください」などなどちょっとしたことをポンポン聞いて解決できるコミュニティがあります。

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ーシェアハウスにはどんな方が入居されていますか?

内野:20代から60代まで非常に幅広い方々がお住まいです。
起業を決意している学生さん、起業準備中の会社員、起業後まだ軌道に乗っていない起業家、軌道に乗ってさらに加速させたい起業家、20年以上経営していて既に成功されてるベテラン経営者、定年退職を控えて起業準備中のベテランの方、起業家に触れてみて起業家か会社員か選択したい会社員、ベンチャー企業や大企業の新規事業担当、会社員のままスキルアップしたい方などなど本当に様々です。

ー入居者の方で面白い方がいれば教えてください。

内野:パラパラ漫画を事業化して個人向けにはウェディング、法人向けには新しいPR手法として国内外に展開して急成長されているアトムストーリーの村上社長だったり、

「いつでもどこでも手ぶらで観光できる」を実現する荷物預かり版Airbnb「Tebura」で急成長中のセームページ高木社長、ARスポーツ「HADO」を世界中へ展開しているMeleap福田社長、

中国で会社を立ち上げ、工場を持ちグッズを製造、海外に販売している松岡社長、

障害者就業支援を中心に、10年かけて昨年上場を果たしたリタリコ創業者の1人などなど、様々な分野でクリエイティブな起業家が集まっています。

ー起業にいたる経緯を教えて下さい。

内野:10年前に自分が住み始めてシェアハウスという環境のエネルギー にものすごく可能性を感じたのですが、残念ながら当時は安宿というグレードのものしかなく、社会的イメージも悪かったので、誰も住みたいと思えない状況でした。

ですので、デザイナーズやコンセプトのあるシェアハウスをつくってマスメディアに取り上げてもらい、みんなが住みたくなる社会イメージに変えたいという思いを発信し続けていました。

そうしたら、あるオーナー様からチャンスを頂いて最初の物件を持つことができて、それが成功したらもっと大きな物件のオーナー様からお声がけ頂いて、そして、マスメディアに取り上げて頂いたことで相談が殺到し、17棟をプロデュースするに至りました。

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ー立ち上げ時に苦労したことはなんですか?

内野:どんなに良い商品だったとしても誰も知らないところからのスタートです。
ベンチャー企業なので広告宣伝費の予算もありません。

最初は「マスメディアが取り上げたくなるようなコンセプトを打ち出し、費用をかけずに集客する」また「魅力的なイベント情報をFacebookを通して無料でプロモーションする」この2点のみで戦っていく営業戦略としました。これを愚直にやり続けて結果が出るまでの期間はつらい期間でした。

ー資金はどうやって集めたのですか?

内野:弊社はまったく資金がありませんでしたので、資金を必要としないビジネスモデルを作るしかありませんでした。そのおかげで良いビジネスモデルに改善できたと思います。

ー人材採用はどのようにしたのでしょうか。

内野:Facebookで想いを発信し続けるうちに一緒にやりたい方が集まってくださいました。また入居者さんが共感してくれて「自分も提供する側になりたい」と志願してくれて、今ではメンバーの90%が元入居者の方です。

僕たちの情熱や、何をどこまでどんな風にするのか見た上で手を挙げ てくださっているので、ものすごく質の高い採用になっています。

ー起業する際、大変だった事はなんですか?

内野:新しいコンセプトのシェアハウスを立ち上げる時はターゲットも違うし、知ってもらう広告手段も違うし、毎回新規事業立ち上げの大変さです。でもだからこそ楽しんでます^^

ー事業を行う中で、嬉しかった事はなんですか?

内野:やはり「ここに住めて人生が変わりました」と言ってもらえることです。それは起業して成功したとか、英語が身につけて海外赴任できたとか、大学に合格できたとか、子育ての大変さから開放されて子育てを楽しいと思えるようになったとか、人づきあいってわずらわしいと思ってたけどこんなに喜びが生まれるものだって知れたとか、いろいろな視野で見れるようになって「いつだってどこに行ったって自分次第で幸せになれるじゃん」って軽くなれたとか、いろいろな内容なのですが、どれも本当にうれしいです。

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ー今後の夢を教えてください。

内野:日本は経済的には豊かにもかかわらず「今を幸せと思えていない」方がとても多いです。でもそれってちょっと見方を変えて、あたたかい人間関係を得て、自分にとってのやりたいことを見つけてチャレンジしてみるだけで、まったく変わることだと思っています。

コンセプトシェアハウスにはそれを可能にするエネルギーがあることを創業から7年間で目の当たりにしてきました。今後はこの環境を若い方だけじゃなくお年寄りにも、家族にも、地方にも、海外にも届けていきたいと思っています。

ー起業家に向けて一言メッセージをお願いいたします。

内野:人生は1回きりです。僕は失敗して後悔するよりもやらないで後悔する方がイヤだと思って踏み切りました。

起業家シェアハウスでも、大きなことをしなきゃ世界初でなきゃって捉われている方が多いですが、
「目の前の人がものすごく喜んでくれてるなら絶対他にも求めてくれるひとはいる」
「1億人に求められなくても大丈夫、 損益分岐点が30人なら30人に喜んでもらえるなら大丈夫なんだ 」
さえクリアすれば大丈夫なんだよ。それなら簡単でしょ?って話すようにしています。

あとは何かをやりたいと思ったら「実際にうまくいって今幸せそうな人」に相談するようにしてます。起業したいのに起業してない人に90人聞いてもほとんど「危ないよ。やめた方がいいよ」と相談するのは当然のことですが、それで「起業することで実現されることの素晴らしさ」を知らないまま思いとどまってやめてしまう方が多いのでそれはもったいないなあと思います。

ぜひ一度きりの人生をめいっぱい楽しんでください^^

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(取材協力:彩ファクトリー/内野 匡裕)
(編集:創業手帳編集部)

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