ベンチャーキャピタル(VC)からの出資ってどうやって受けるの?

資金調達手帳

ベンチャーキャピタル出資にまつわるエトセトラ

(2017/06/16更新)

新しい事業に挑戦したいけれど、どうやって資金を調達するか悩みどころ。
そんな悩みに「ベンチャーキャピタル(VC)」が助け船を出してくれるかもしれません。ですが、ベンチャーキャピタルとは一体どのような組織なのでしょうか。そして、どんな手続きを行えばいいのでしょうか。
そこで今回は、ベンチャーキャピタルからの出資について解説していきます。

ベンチャーキャピタル(VC)とは

ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業の株式などを引き受けて投資を行い、その企業が株式公開したら、その株を売って差額により利益を売る組織です。
経営コンサルタントの側面も併せ持ち、出資する企業の価値向上を図っています。

ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けるメリット

出資後は資金調達がしやすくなる

ベンチャーキャピタルから出資を受けると、「この会社はベンチャーキャピタルに評価されている」と見られ、その後の資金調達がしやすくなります。上場を目指す企業にとっては、株式上場したときに、より資金調達が可能になります。

事業提携先を紹介してくれる

ベンチャーキャピタルを利用することによって、事業提携先を紹介してもらえる可能性があります。新たな提携先を考えている企業にとっては非常に強力な武器になることも。

直接、経営支援を受けることができる

ベンチャーキャピタルから出資を受けると、役員の派遣などの経営支援を受けられる可能性があります。経営戦略に詳しい人のノウハウを提供してもらえることで、スキルアップも狙えます。

ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けるデメリット

逆に、ベンチャーキャピタルから出資を受けることで、このようなデメリットが考えられます。

出資者の意向に沿わないといけない

ベンチャーキャピタルは、あくまで利益を出さないとその役目を果たしたとは言えません。そのため、出資者の意向が色濃く出る可能性があるのです。つまり、お金を出してもらった手前、やりたいことを押し通せないことも・・・。

経営が立ち行かなくなると、資金回収をされてしまう

経営が困難と判断されるとサッと手を引いてしまうことも考えられます。あくまで「有望株」に対する出資ですから、致し方ない部分はあるのですが、突然の撤退に戸惑うこともあるかもしれません。

間接費用が多く掛かる

焦って株式上場すると、諸経費の費用がかさむことがあります。体力が十分にない企業が無理に上場してしまうと、その後の上場維持が困難になることもあるので、上場タイミングは注意しましょう。

ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けるための4つのポイント

では、ベンチャーキャピタルから出資を受けるためには、どのようにすればいいのでしょうか?今回は4つのポイントを挙げてみました。

優秀な経営陣である

ベンチャーキャピタルは、経営陣の質を最も重視します。
ある日突然経営陣がいなくなった・・・となっては、ベンチャーキャピタルにとっては大誤算。経営の素人でないことや、ある程度その分野に関する知識や経験があるかどうかが問われます。

商品・サービスが他社より優れている

商品やサービスが他社に無く、もしくは競合他社と比べて優れているかどうかも、ベンチャーキャピタルは重視します。
一過性のものではなく、長期に渡ってユーザーに愛されそうかどうかも試されます。

商品やサービスが売れるための市場がある

ベンチャーキャピタルは、投資先企業の市場が成長するかどうかも重視しています。
「市場の成長性」は大切な指標になるので、ベンチャーキャピタル側にきちんと説明できるようにしておきましょう。

株式公開の予定がある

株式売却によって利益を狙うベンチャーキャピタルにとっては、いつまでたっても株式を公開しないようでは投資した意味がありません。何年後までに、などと時期を区切って訴える必要があります。

投資を受けるには、事業計画書が重要

上記のポイントは、「事業計画書」にしっかり記入しなければなりません。
事業計画と、その後の実際の経営に大きなずれがあるとベンチャーキャピタルの心証は悪くなります。そうならないように、事業計画書は綿密に作成しましょう。

事業計画書に記載するのは、会社概要や経営理念、商品・サービス概要などの基本的なことから、事業を立ち上げた経緯や、マネジメントを行うチームのスタッフについて、利益を上げるための仕組み、競合・市場分析、オペレーション計画、人事や成長戦略、財務計画や資金調達などの予算面、そしてリスク管理までを網羅しておきましょう。

特に重視されるのが、競合・市場分析、販売戦略、財務計画です。
ビジネスモデルが揺らいでは、資金調達は得られません。これらは「仮説」だけでは説得力に欠けるうえ、「実績」に直結するからです。何を、どのように売って、どのくらい利益が出るのかを明確にすることで、ベンチャーキャピタルに納得して出資してもらえるのです。

ただし、初年度からいきなり「当たる」事業でなくてもいいのです。あくまで数年間の計画で、ビジネスモデルを確立し、長期的な視点で利益が出ることを伝えましょう。

ベンチャーキャピタル(VC)へのアプローチ方法は?

ここまでベンチャーキャピタルに出資をしてもらうためのポイントを解説しましたが、では実際にベンチャーキャピタルにアプローチするにはどのようにすればいいのでしょうか?

知り合いに紹介してもらう

創業者の方だけでなく、友人や先輩、上司などベンチャーキャピタルとつながっている人がいる可能性があります。
自分には人的ネットワークはあまり無い・・・と嘆くだけじゃなく、少しでも可能性があると思ったところは当たってみましょう。

直接連絡をとってみる

原始的な方法ですが、電話やメールで問い合わせて、ベンチャーキャピタルと接触している方もいます。
訪問する際には、前述した事業計画書を持参して、自分の事業をしっかり説明できるようにしましょう。

スタートアップのピッチコンテストに参加する

スタートアップ企業を対象とした「ピッチコンテスト」と呼ばれるプレゼンテーション大会が、様々な場所で開催されています。
著名人や投資家、ベンターキャピタルが審査員として参加している場合もあるので、自分の事業を知ってもらうチャンスです。参加する際には、短い時間で自分たちの想いや商品・サービスの内容を伝えられるように練習しましょう。

まとめ

どんなビジネスも最初から大儲けということはありません。最終的に重視されるのは、やる気と情熱、そして計画性です。

最近では、社会的な課題を解決するためのソーシャルビジネスに出資し、成功したベンチャーキャピタルも存在します。金儲けだけではなく、世の中にどんな変革をもたらしたいか、どんな社会を構築したいか、そんな夢を一緒に叶えにいこうとしているベンチャーキャピタルと組むことで、あなたのビジネスも軌道に乗るかもしれませんよ。

(編集:創業手帳編集部)

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