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成長ステージ

成長ステージとは?

成長ステージとは、ビジネスにおいてベンチャー企業が創業し、事業を開始してから成長、拡大して軌道に乗るまでの段階を意味します。一般的に、大きく4つのステージに分けて呼ばれ「シード」、「アーリー」、「ミドル」、「レーター」があります。ベンチャー企業はこれらの成長段階のステージに応じて、資金調達や投資評価が行われます。

成長ステージの概要、各ステージの内容について説明します。なお、各ステージの詳細はQ&Aの別ページをご参照ください。
ベンチャー企業では創業から事業計画に基づいた成長と発展が進められます。その中で、企業としては事業計画の進捗確認や資金調達が必要となります。一方、投資家としても企業に対する投資価値の評価を行わなければなりません。
そのため、資金調達や投資のための指標として、ベンチャー企業の成長段階が分けられ、通常は4つのステージとなります。

第1は「シードステージ」です。シードは英語で「種」の意味ですが、創業の準備中の段階を指します。事業の開始に向けてビジネスのアイデアを検討し、市場調査などを経て事業計画を立てます。
この段階では事業による売上もありませんので、資金調達は主に自己資金となります。自己資金以上の資金が必要な場合には、政府系の金融機関などから融資を受ける場合もあります。

第2は「アーリーステージ」です。アーリーは英語で「初期」の意味ですが、創業後から発展途中の段階を指します。一般的には、創業8年以内で売上高が2億円以下、従業員は数人程度の規模が該当します。
この段階は売上があるものの不安定であったり赤字となったりするケースもあり、資金調達はシードステージと同様に政府系の金融機関などから融資を受ける場合や、一部の投資家から資金調達を行う場合もあります。

第3は「ミドルステージ」です。ミドルは英語で「中期」の意味ですが、事業が急成長、拡大をする段階を指します。一般的には、売上高は5億円超え、従業員数は20名以上程度の規模が該当します。
この段階は売上も十分にありますが、事業拡大に伴う資金が必要となりますので、資金調達は民間の金融機関やベンチャーキャピタルなど幅広い選択肢から得ることとなります。

第4は「レーターステージ」です。レーターは英語で「後期」の意味ですが、事業が成長を経て安定し、株式上場やM&Aなども視野に入る段階を指します。一般的には、売上高は30億円超え、従業員数は50名~100名程度の規模が該当します。
この段階では新規事業や拠点増加といった展開のための資金需要もあることから、資金調達は株式上場をはじめ民間の金融機関やソーシャルファンディングなどの幅広い分野から得ることとなります。

なお、これらの4つのステージに付け加えて、1番目のシードの前段階として「プレシード」があります。プレシードは英語で「種の前」の意味ですが、創業前にビジネスのアイデアが出たりコンセプトが生まれたりと、市場調査や事業計画などの行動をする前の段階となります。

ここまでで成長ステージの概要、各ステージの内容について説明しましたが、まとめると次の通りとなります。
・成長ステージはベンチャー企業が創業し成長、拡大して軌道に乗るまでの段階を意味する。
・大きく4つのステージに分けて呼ばれ「シード」、「アーリー」、「ミドル」、「レーター」がある。
・シード、アーリーのステージでは創業初期で売上も不安定なため、自己資金や政府系の金融機関による融資が主になる。ミドル、レーターのステージでは資金を生み出す仕組みとして株式上場や民間の金融機関などによる幅広い資金調達が行われる。

また、成長ステージと似た概念として成長指標を示す「シリーズ」について補足します。
シリーズは成長ステージと同じく企業の成長段階を意味しますが、主に投資側から見た資金の段階分けとして使われます。
成長シリーズのそれぞれの段階に対応したシリーズがあり、シードステージでの資金が「シードマネー」、アーリーステージについては「シリーズA」、ミドルステージについては「シリーズB」、レーターステージでは「シリーズC」となります。
それぞれのシリーズは、ベンチャー企業が成長、拡大するにつれて、株式の時価総額や資金調達の金額も段階的に増えることを意味しています。

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