情報親方外伝|マンガでサービス紹介サイトを制作してみた(後編)
マンガで商品やサービス紹介コンテンツをつくるコツ
【前編】情報親方外伝|マンガでサービス紹介サイトを制作してみた(前編)
前回、マンガでサービス紹介サイトをつくるメリットやデメリットを説明した。今回は、マンガで上手くコンテンツを作るためのコツを紹介していく。
この記事の目次
マンガでサービス紹介コンテンツを作る基本的な流れ
今回は、どうやってマンガを活用していったのか説明をしていこう。じつは、マニュアルを作成するときの事前準備と同じようなところがある。
大きな手順としては、こうだ。
- はじめに作りたいコンテンツのコンセプトを絞る。
- マンガのターゲットを絞り込む。
- マンガで何を伝えたいかをはっきりさせる。
⇒ マンガを使う場合は、登場人物を話者に仕立てることができる。 - イラストレーター(マンガの描き手)と相談しながら、データを作る時に必要な情報、納品仕様などは出来るだけ早めに決めておく。
- WEBページと制作を連動させる場合は、マンガがWEBページでどのように掲載されるかイメージを共有しておいた方がよい。
大きな手順を押さえておくとともに、イラストレーターとコンタクトを取っておく必要がある。
- 取り扱うコンテンツのどこを訴求したいかを理解してもらう。
- 使う色や作りたいイメージがあればできるだけ具体的に伝える。
- 作りたいイメージは、どこまで変化させても大丈夫か、という自由度も伝える。
- 連絡を取る手段を決め、進度に合わせてコンタクトを取るようにする。
- ラフができてきた場合へのレスポンスは早いほうが良い。
マンガでコンテンツを速く作成するためのポイント
今回、モキュート株式会社の「マンガでPR」を利用した。
スタートアップ企業なら、スピードを意識したい。モキュート社では、通常、今回の8コママンガが2本程度のボリュームだと制作に約1か月はかかる。しかし、前述の基本的な作成手順を押さえたうえで依頼をすると、もっとスムーズに完成する。
今回は、作りたいイメージや色、タッチやストーリーを事前に担当者とすり合わせ、的確に伝えた。ラフ確認のレスポンスも早くしたため、修正の返しも非常に迅速だった。結果、マンガ2本あわせて2週間という驚異的なスピードで制作することができた。
マンガを依頼・制作期間中に、2サイト分のランディングページとバナー、マンガでサービスを紹介する紙チラシ1種を自作したので、結局、まったく何もない状態から2週間という短期間でマンガと融合させたサービス紹介コンテンツをサービスインすることができたのである。
ストーリー性と訴求力があるマンガコンテンツを作成するコツ
マンガコンテンツは、読む人の「あっ、そうそう」「これだったら、問題が解決できる」という共感できるストーリーを作ることができる。取り扱うコンテンツが一般的になじみのない専門的なものであっても、イメージとのギャップをマンガが埋めてくれる。
このようなマンガの特性を最大限に生かすために、「読む人がどう思うか?」、「どのように行動するか?」をよく考え、顧客行動を時系列でシミュレーションしてみよう。シュミレーションは頭の中で行うだけではなく、実際に紙に書き出してみるとよい。
また、取り扱う商品やサービスによっては論理的にストーリー展開するのが難しいこともある。すべてをマンガで伝えられるとは限らないことはあらかじめ理解しよう。
以上を意識しながら、イラストレーターと上手くやりとりしながら納得のいくコンテンツ作りに取り組んでいきたい。
コンテンツの横展開やメンテナンスも意識しよう
商品・サービス紹介は、今回のように、「Webページとチラシ」などのように媒体の横展開する場合があるだろう。その場合は、完成品をデータで受け取れることや、商用利用・二次利用の可否などを事前に確認しておく。
今回、利用したモキュート社の「マンガでPR」では、完成品をデータで受け取ることができ、データを他のメディアなどに商用利用・二次利用することも可能なため、Webと同時にチラシを作成するのも大変スムーズだった。
また、コンテンツは作ったら終わりではない。随時、更新してメンテナンスしていくことが多いだろう。
今回紹介した情報親方のサービス紹介ランディングページは、「Editey」というツールで制作をしている。EditeyはGoogleドライブでサイトをホスティングできるツールで、Googleドライブのファイルを修正する感覚でサイトを修正できてしまう優れものだ。
メンテナンスにかけられる手間やスキルも考慮し、簡単にメンテナンスできるような仕組みも上手く活用していこう。
※情報親方は、今回制作したような「マンガ」とGoogleドライブでホスティングできる「Editey」を使用したランディングページ制作をパッケージ化して提供しています。問い合わせはこちら。
【前編】情報親方外伝|マンガでサービス紹介サイトを制作してみた(前編)
(監修:Polaris Infotech 株式会社 代表 東野 誠(ひがしの まこと) )
(編集:創業手帳編集部)