「のん」も登場!「共創力で進む東北プロジェクト」記者発表会

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創業手帳編集部が潜入取材!

(2017/06/01更新)

東日本大震災は発生してから6年が経過する中で、被災地では地域社会が抱える課題を解決するような挑戦が続けられています。
このような「新しい東北」の様々な挑戦を後押しするために、復興庁が主催したプロジェクト「共創力で進む東北プロジェクト」が本格始動しました。
今回は、応援キャラクター のんさんも参加され、大変な盛り上がりを見せた記者会見の模様をお届けします。

「共創力で進む東北プロジェクト」とは

共創力で進む東北プロジェクトとは、震災以前から日本全国の地域社会が同様に抱える課題(人口減少・高齢化・産業の空洞化など)に立ち向かう「新しい東北」の挑戦を後押しするために、地域課題についての公募を行い、「※オープンイノベーション」の手法により東北の未来を共創し実現していくプロジェクトです。

※オープンイノベーション:組織内部と外部のアイデアを有機的に結合させ、価値を創造すること。特定の人や組織が単体で課題に挑んで解決が困難であっても、他社の力を積極的に掛け合わせることで、革新的で新しい価値を生み出すことができます。

具体的には、東北の課題を10件採択し、※アイデアソン・ハッカソンのイベントを開催して解決や実現に向けて取り組んでいきます。
採択された課題には1件あたり300万円の経費がサポートされ、年度末には成果発表会と今後のビジョンについてのプレゼンテーションが行われます。

※アイデアソン:「アイデア」と「マラソン」を掛け合わせた造語で、ある特定のテーマについて多様性のあるメンバーが集まり、対話を通じて、新たなアイデア創出やビジネスモデルの構築などを短期間で行うイベントのこと。

※ハッカソン:「ハック」と「マラソン」を掛け合わせた造語で、エンジニアやデザイナーなどがチームを作り、与えられたテーマに対してそれぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期間(1日~1週間程度)で試作品を開発し、成果を競うイベントのこと。

課題募集期間

第2期・・・平成29年7月上旬予定
第3期・・・平成29年9月上旬予定

※第2期までに採択件数が10件に達した場合は、第3期の募集は行いません。

開催時期

平成29年(2017年)7月、8月、9月、10月、11月、12月(予定)

開催エリア

岩手、宮城、福島、東京、岐阜、大阪、広島、熊本、台湾(予定)

※開催スケジュールや開催エリアは、変更になる場合があります。

復興庁 久保田 誉氏による主催代表挨拶


まず、本プロジェクトの主催である、復興庁の久保田 誉氏の代表挨拶から始まりました。

「東日本大震災以後、国や自治体だけでなく国内外の様々な企業、NPOなどの民間の方々の力があって、本日まで復興が進められてきました。新しい東北とは、そういった民間の方々の人材やノウハウを活かしていこうという考え方が基礎にあります。そして元に戻るという原状復帰ではなく、新しい発想や手法を使って抱えている課題を解決していこうというものであります。」と、本プロジェクトに込められた思いを語っていただきました。

今回、新しい東北の取り組みが3点紹介されました。

1.「新しい東北」官民連携推進協議会

国・自治体・企業・NPOなどの官民の情報共有・交流の場が設けられます。

2.地域づくりハンズオン支援事業

NPO・自治体などの地域づくり活動への専門家等の伴走型支援、地域づくりの担い手育成のための交流会・合宿が行われます。

3.復興・創生顕彰

復興・創生に係る地域の担い手の顕彰が行われます。

この3点の取り組みによって、課題・悩みの共有、発掘と発信といった「共創の輪」を作っていくのが本プロジェクトの目的です。

NEC八尋 美徳氏による概要説明


続いて、NECソリューションイノベータ株式会社の八尋 美徳氏から、本プロジェクトの概要が説明されました。

「本プロジェクトの目的は、発信力を高め、仲間を見つけ、ともに未来をつくることです。そのために、様々な立場の人たちが参加してオープンにイノベーション生み出す場である【共創イベント】を通じて情報を発信していきます。」と、本プロジェクトにおけるハッカソンやアイデアソンの重要性について話されていました。

その後、プロジェクトメンバーがご紹介されました。

角 勝(すみ まさる)

株式会社フィラメント代表取締役CEOにして元公務員(大阪市職員)。前職では「大阪イノベーションハブ」の立上げと企画を担当し、現在は、「共創の場をつくる」、「共創の場から生まれたものを育てる」をミッションとして、共創人材の育成や共創ベースでの新規事業創出を主導するオープンイノベーションオーガナイザーとして活躍されています。

原 亮(はら りょう)

エイチタス株式会社 代表取締役社長。編集者・ライターを経てモバイル業界に転身。営業、ディレクター、取締役等を歴任。2009年、地元行政、企業と「みやぎモバイルビジネス研究会」を立ち上げ。ITベンチャーでの経験を活かしながら、地域で自走する人や組織、社会を作るための活動を展開。2014年「GlobalLabSENDAI」代表幹事。2016年エイチタス株式会社を設立。企業、自治体などあらゆる組織、テーマでの価値の探索のサポートを展開されています。

龜石 太夏匡(かめいし たかまさ)

株式会社リバースプロジェクト 代表取締役。大学3年の時、2人の兄が起業したアパレルビジネス「PIED PIPER(パイド・パイパー)」に参加。店舗責任者として、大阪支店を立ち上げるなど、20代後半までその仕事に携わる。その頃、俳優の伊勢谷友介と出会い、意気投合。その後「PIED PIPER」を退職し、脚本家として様々な話題作に携わりました。2009年、「人類が地球に生き残るためにどうするべきか」を理念とし、伊勢谷友介との共同代表で、株式会社リバースプロジェクトを始動。衣(HATCH YOU)、食(HOUSE475)、住(THE SPIKE SHOW)をはじめとし、教育・芸術・支援といった社会生活を営むうえで必要とされる分野の活動を、クリエイティブな視点から考察・実行されています。

この3名の力強いサポートによって、プロジェクトが進められていきます。

応援キャラクター のん登場

そして、応援キャラクターである「のん」さんが登場されました。

東北を舞台にしたドラマでヒロインを演じたのんさんは、「東北とは縁が深くて、強いつながりを感じています。応援キャラクターとして皆さんの力になれば、と思っています」と本プロジェクトへの意気込みを語っていました。

ちなみに、ドラマが終了したあとも東北には「めちゃめちゃ行っている」そうで、先週も東北に行って田植えをされてきたそうです。

女優のほか「創作あーちすと」としても活動しているのんさん。
普段は一人で創作活動をすることが多いそうなのですが、最近は誰かとともに創造していく魅力も感じてきているそうです。

「一人で創作しているときは目の前のキャンバスにだけ集中すれば良いのですが、誰かと一緒に向き合っているときは、一つの発想に刺激されてもっと豊かな発想が湧いてくるので、より良いものができてくるように思えます」と、今回のテーマである「共創」の大事さについて話されていました。

東北の未来をともに創る


共創力で進む東北プロジェクト、次回の課題募集期間は2017年7月上旬を予定されています。
被災地内外への普及・展開、今後の動きに注目です。

詳しくはこちら→「共創力で進む東北プロジェクト」特別サイト

(編集:創業手帳編集部)

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