「リーダーにカリスマは不要!?」元スタバCEO・岩田松雄のリーダー養成学校を取材!

創業手帳

岩田氏が提唱する「支援型のリーダーシップ」とは

iwata

(2016/08/05更新)

岩田氏の語る、カリスマと対極の「支援型リーダーシップ」は、創業経営者が陥りがちな欠点をカバーでき、しかも多くの創業者が活用できます。

この岩田氏。日産からUCLA・MBA(歴代トップ100人に選出)を経て、30代の若さでコカ・コーラ常務執行役員に。さらに経営者としてアトラス、ザ・ボディショップ、スターバックスで業績を劇的に回復させた凄腕経営者。

経歴を聞くと、まさにカリスマ。
MBA、外資と聞くと自己主張の強いオーラを発散したエグゼクティブを想像していたが。。

しかしお会いすると一見、カリスマとは縁遠そうな優しそうなおじさん。

数々の業績を残した岩田さんの今の仕事は「リーダーの育成」
日本に不足しているリーダーシップのある人材を育てるのが今の仕事、やりがいだそう。

その岩田さんが提案するのが「支援型のリーダーシップ」
リーダーシップというと強烈な個性のカリスマ型リーダーを想像しそうだが、リーダーにも色々なタイプがあるそう。
そのリーダーシップはどうしたら育てられるのでしょう?

今回は、真のリーダーを育成する実践的コミュニティー、「岩田松雄のリーダーシップスクール」に潜入し、岩田氏本人からコメントを頂きました。

本文を読む

支援型のリーダーシップとは

――なぜリーダーシップ教育をはじめたのですか?

岩田:私はこの自然豊かな日本が大好きです。親切で礼儀正しい日本人も大好きです。本当に心の底から日本人として生まれてよかったと思っています。

この素晴らしい日本をさらに素晴らしいものにするためには、私は真のリーダーをもっと育てていくべきだと思ったからです。日本の教育を振り返ってみると、真のリーダーを育てる教育をしてこなかったのではないかと思っています。

日本の教育は学力偏重で、人としてどう生きていくか?どう徳を高めていくか?という教育は足りていないと思います。勉強できる人が必ずしも優秀なリーダーになれるとは限りません。

私はいままでの自分の経験を生かし、真のリーダーを育てていきたいと思ったからです。

――どうやったらリーダーシップが付きますか?

岩田:まず人を治める前に自分を修めなくてはなりません。いかに自分の徳を高めていくかが大切です。あとはできるだけ実際リーダーの経験を数多くすることです。リーダーの気持ちや苦労はリーダーにしかわかりません。

――なぜこのスクールをはじめたのですか?

岩田: 
私の本の読者や講演を聞かれた多くの方から、直接もっといろいろ指導して欲しいという要望がありましたので、ネットを活用してオンラインとセミナーを通じてのリーダー教育を始めました。

――このスクールと岩田さんの夢、目標は?

岩田:スクール生相互が切磋琢磨して、有為なリーダーを一人でも多く輩出したいです。とりあえずメンバーが500人を超えることを目標にしています。(現在200人弱)

――創業手帳の読者に一言お願いします。

岩田:創業おめでとうございます。大きな一歩を踏み出されましたね。ぜひ自社のミッションを明確にして、事業を通じて世の中に貢献できる会社にしていってくださいね。ゴールではなく始まりです!頑張ってください!

岩田松雄リーダーシップスクール
問い合わせ先はこちら

「岩田松雄リーダーシップスクール」を取材!

岩田氏が主宰する「岩田松雄のリーダーシップスクール」に創業手帳代表が潜入しました。

岩田さんの講演が始まりました。和やかなトークの中、ミッションや理念の伝え方を、分かりやすく解説していきます。

懇親会では50名ほどのスクール生が集まり、お酒を飲みつつ、交流しています。スクール生は東北から沖縄まで全国から集まっており、起業家・経営者が数多く集います。

スクール生に岩田氏が毎日問いかける

スクールの会員ページでの岩田氏とのやり取りも体験。

始めてみて、驚いたのが、なんと、岩田氏から毎日、課題が送られてきます。課題の内容は、経営について深く考えさせるものが多く、経営者としての能力を底上げしてくれそうです。教えるというより「問いかける」タイプの考えさせる課題が多いです。

FireShot Capture 5 - 自分ブランドをつくる|自分のミッションを考えて見る I 岩田松雄リーダーシップスクール - https___iwata.school_contents_119

「うおおお!岩田さんから直々に回答が来た!(驚)」

課題に回答したら、岩田さん本人からコメントが!

岩田さん返信

リーダーシップスクールを取材してみた感想

リーダーシップスクールに取材してみて、岩田さんが、自身とメンバーの能力を引き出すための「ミッション」を最重要視していることが分かりました。

スターバックスは、パートナー(アルバイト)がスターバックスのミッションを深く理解して、サービスマニュアルが無いのに高いレベルの接客をしています。これが、ブランド力の源泉になっています。

そうした社員の自主的な能力を引き出すことが、経営者の重要な仕事です。

創業者からすると、社員が能力を発揮してくれるとは垂涎の状態と言えるでしょう。

特に創業者は強力なトップダウンで創業期の荒波を乗り越えて来たため、とかく自分一人で突っ走り、メンバーに「ミッション」を浸透させ、自主的なやる気や能力を引き出すことに考えが及ばない。

創業者は一緒に働くメンバーに「経営者の意識を持ち、自主的に動く高いモチベーション」を渇望している人が多いでしょう。しかし、一人で引っ張ってきた強いリーダーシップが仇となることもしばしば。

カリスマの元では社員は思考停止になってしまいます。むしろ一歩下がってミッションを語り、社員を支援することでやる気と能力を引き出した方が良いと岩田氏は語ります。

社員やメンバーのやる気と能力を引き出し、ミッション達成に向けて邁進させるリーダーシップスタイルは、創業者にとって大変参考になるものでした。

▼過去のインタビュー記事
【第一回】スタバ元CEO 岩田 松雄氏「ミッションが浸透する」8つのコツ

リーダーの6か条

  • 『ミッション』や<理念>を常に発信し続ける
  • 社員全員が社長いなくても、意思決定できるようにしっかりと『ミッション』浸透させる
  • 採用や昇進は慎重に。迷ったらやめておく。失敗すると大きなマイナスになることも
  • 仕事を頼むときはその意味や意義を説明する
  • 教えることは最大の学び。社員同士教えあう文化を作る
  • 社長はご用聞きになり、スタッフの困っていることを解決する

【第二回】スタバ元CEO 岩田 松雄氏「アルバイトもやる気になる」リーダー論

  • 皆が納得するように評価する
  • すべて社員を社長の意識にするために、できるだけ責任と権限を移譲する

図1

図2

(監修:岩田松雄リーダーシップスクール
(編集:創業手帳編集部)

この記事のタグ:
創業手帳

カテゴリーから記事を探す