コルク代表佐渡島庸平氏に聴く、成功者がしている「シンプルな努力」とは

創業手帳

海外生活で身につけた視点と将来展望。世界初コンテンツの発信を目指して

(2016/04/27更新)

高学歴、講談社入社、数々の大ヒット漫画の編集者と、出版界の誰もが憧れる超エリートコースを歩んできた佐渡島庸平氏。天職とも言える出版編集者を辞め、自ら起業し、クリエーターエージェント業を日本に根付かせる挑戦を決意。漫画で人を楽しませてきた様に、編集者から経営者とへと転身した今も、仕事を楽しむマインドは変わらない。第二弾となるこのインタビューでは、佐渡島氏の軸となっている海外経験や今後の展望を探る。

本文を読む

佐渡島 庸平(さどしま ようへい)
1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごす。帰国後、灘高等学校、東京大学文学部を卒業。2002年、講談社に入社。週刊モーニング編集部に所属し、井上雄彦『バガボンド』、三田紀房『ドラゴン桜』、小山宙哉『宇宙兄弟』、安野モヨコ『働きマン』など、数々の大ヒット漫画の編集を務める。TVアニメ、映画実写化も実現。2012年に講談社を退社し独立。作家のエージェント会社、株式会社コルクを設立した。

客観的になれないからこそ、他社視点を意識的に持つ

ー佐渡島さんは、中学まで南アフリカで生活されたそうですね。海外から日本を見ることで、感じたことや今の軸となっていることはありますか?

佐渡島:他者視点になることは、すごく難しいことだと思います。

ですから、現状と全く違う環境に身を置いてみることは、とても重要だと思っています。

海外へ行くことは、一つの手だと思います。

例えば、『エンゼルバンク』(三田紀房作、佐渡島庸平編集。転職活動を描いた大ヒット作。

漫画誌「モーニング」に連載されるなり社会現象となり、連続ドラマとしても放送された。)という漫画の時、実際に本気で転職活動をしてみました。

転職代理人がどういうサポートをしてくれるかというのを取材するわけです。

2カ月位転職活動をしていると、普段の出版社の編集者とは全然違う行動をするわけで、全然違う話を聞かされました。

そうすると、編集者という職業に対してすごく客観的になれました。

基本的に人は客観的にはなれないです。

すごく偏見があって、自己に都合良く見ているんだという認識を持って、その上で違う視点を持とうと努力することで、やっと客観的に見ることが出来ます。

僕の人生の中で明らかに他の人と違うのは、南アフリカにいたということです。

ちょうど中学生という多感な時期だったので、非常に思考量が増えた時期でもあったのだと思います。

「日本にいても同じように思考していた可能性はあるな」と思えることもあります。

でも、南アフリカにいて日本を外から見ていたというのは、やはり大きい経験だったと思います。

「自分もやればできる」と思えるかで、結果は変わる

佐渡島:人間は、自分の身の周りの人が出来ていると、自分も出来ると思って努力するところがあります。

努力は自分だけでは出来なくて、努力しやすい環境に身を置くことが大事だと思います。

例えば、模試では平気で10点を取る様な超アホな先輩が、部活を辞めて勉強し出したらいきなり東大に通ったりすることがあります。

それは、「自分もやればできる」という風に思ってやるからです。

勉強だけではなくて、起業もそうだと思います。

「自分もやればできる」と思いながらやるのと、「これは間違えているかもしれない。どうしよう。」と思いながらやるのとでは、結果は全然違いますよね。

ー最低限のことをやることで、案外差が出てくるものでしょうか?

佐渡島:そう思います。

例えばスポーツでは、社会人よりも高校生や大学生の方が肉体的に勝っているので、勝ってもおかしくありません。

それなのに、ラグビーとか知的スポーツであればあるほど、社会人が勝つことが往々にしてあります。

これは結局、頭を使えていないということです。

ですから、頭を使いながら働くことはすごく重要で、それが出来ると、基本は成功すると思います。時間よりもやり方を聞き合うことってほとんどしないですけれども、それの方が有益ですよね。

創業手帳

カテゴリーから記事を探す