FCのプロに聞け!フランチャイズ本部とのトラブルを最小限に防ぐ

創業手帳

選定時とトラブル発生時にリスクを最小化する秘訣を大公開

(2016/06/16更新)

フランチャイズは複数の企業が同じ事業を営む形態です。企業同士で価値観や方向性が違うのは当然のことと言えます。本部とトラブルにならないために、また、トラブルになってしまった時に被害を最低限に抑えるためにはどのような対策を取ったらいいのでしょうか。

価値観が合うフランチャイズを選択するのが大原則

まず、本部と自社の価値観が合うフランチャイズを選定するのが大原則です。

そのために選定時に自社の価値観と合わない場合は、選定を見送るのが得策です。

ただ、事業を営む上では大なり小なりトラブルが発生するリスクがあります。

発生した場合に適切な対処ができるかどうかを考えていきましょう。

選定時に気をつけたいこと

フランチャイズ本部とトラブルにならないためにも選定の時から気をつけたいことがあります。

・契約を本部まかせにしない

自己責任の原則で事業計画書、契約に関して詳細までしっかり確認する必要があります。

本部がどの程度手厚く加盟店をサポートしてくれるのか、どのように働きかけたら本部にサポートに動いてもらえるのかを可能な限り確認した上で選定を行いましょう。

・過去のトラブルを確認する

本部には過去にトラブルがあったか、そして、トラブルがあった場合にはどのように対処したのかを確認しておきましょう。

トラブルの種類や対応から本部の姿勢がわかります。

・他の加盟店の話を聞く

先に加盟している企業の話を聞いて、総合的に判断しましょう。

トラブルが起きてしまったら?

注意を払ってフランチャイズ選定を行ったとしても、トラブルは起きてしまう可能性があります。

そのときの適切な対処法とはどのようなものでしょうか。

・事業の存続を基準に解決策を決定する

トラブルが発生した場合でもまず事業を継続させることを第一に対応しましょう。

本部から営業停止処分を受けた場合は、経営にも悪影響を与え、存続の危機にもなりかねません。

まず存続するにはどうしたらよいかを考えて解決策を考えましょう。

・解決を長引かせない

問題を長引かせると事業存続に影響していきます。まずは早期解決を目指すことが大切ですが、大局的な判断は経営者の考えひとつで決まります。

企業理念に関係する問題については経営者が自分で問題解決にあたった方がよいでしょう。

・最終意思決定者が話し合う

事業存続にかかわるような重大な問題については本部の社長と、経営者とで問題解決にあたるようにしましょう。

担当者レベルでは判断できないこともあるからです。

また、担当者レベルでは難航する問題でも、経営の最終意思決定者で話し合えばあっという間に解決することもあります。

まとめ

問題が解決できない場合は、契約書に定められた処分を受けるなどの措置が行われますが、それは最悪のケースと考えましょう。

そうなる前にトラブルを未然に防ぐこと、発生したトラブルを本部のトップを巻き込んで速やかに解決することが大切です。

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(監修:AT カンパニー株式会社 代表取締役 浅野 忍土(あさの しのただ)
(編集:創業手帳編集部)

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